英文履歴書の書き方(2) 日本の履歴書との違い

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前回は英文履歴書(英文レジュメ)の概要と、日本語の履歴書との違いをお伝えしました。
今回は英文履歴書(英文レジュメ)の書き方について、履歴書のサンプルを掲載すると共に詳細を説明します。

 
<目次>
①企業へのアピールにならない!日本式を直訳した英文履歴書(英文レジュメ)
②英文履歴書(英文レジュメ)は「希望職種に関わる」「直近の経歴」を記載
③海外で通用する英文履歴書(英文レジュメ)はコレ!

 
 

①企業へのアピールにならない!日本式を直訳した英文履歴書(英文レジュメ)

私は以前、在米日本人や外資系企業への就職を希望する方々に向けて、英文履歴書(英文レジュメ)を作成するサービスを提供していました。その際に残念に感じたのは、大半の方々が、レジュメとは日本の履歴書を英語に置き換えただけのものだと思っていたことです。

以下がその典型例である、直訳型英文履歴書です。
こちらは、日本語の履歴書の学歴と職歴を直訳して英語で箇条書きにしただけのものです。
これでは、応募者がどのような能力やスキルを持っているのか、全く分かりません。

 
 

②英文履歴書(英文レジュメ)は「希望職種に関わる」「直近の経歴」を記載

簿記の資格しか掲載しないのであれば、Qualifications(ひとつなら複数であるべきではない)を一番上に持ってくると、アピールできる点がひとつしかないというマイナス面を際立たせるだけです。また、今回の希望職は営業職なので、簿記は直接関係ありませんし、3級では戦力にもPRにもなりません。

次に学歴を記載していますが、新卒でない限り、学歴よりも先にEXPERIENCE(職歴)を持ってくるべきです。 雇用主にとって、直近の実務経験の方が重要だからです。

職歴については、希望職種と直接関係のないものは省きます。今回の希望職種は営業ですから、10年以上前のFashion Technologist(パタンナー)の経歴は削除します。学歴も希望職種に関係のないものは除いてもかまいません。何十年も前に卒業した中学校を書く必要もありません。中高年の場合、年齢がネックになる可能性があるので、年齢がわかる卒業年を入れないという選択肢もあります。

いずれも英文履歴書(英文レジュメ)では、年代が新しいものから順に、そして簡潔に記載します。

References(照会先)については、提出するように言われれば提出するしかないので、わざわざ貴重なスペースを割いて触れる必要はありません。

以上のようにレイアウトと訴求点を修正し、希望する営業職に対して、具体的にどのような業務をこなし、どの程度の業績を達成したのかも数字を入れて示します。

 
 

③海外で通用する英文履歴書(英文レジュメ)はコレ!

海外で通用する英文履歴書(英文レジュメ)が、下記の例になります。

日本語の履歴書を英語に置き換えただけでは通用しない、ということが分かっていただけたでしょうか。
以下にダウンロードできるサンプルも載せていますので、応募先の企業に合わせて書き換えてみてください。
サンプル:英文履歴書(英文レジュメ)- 修正後

次回は海外で通用する英文履歴書(英文レジュメ)の詳細をご説明します。

 
履歴書見本出典:「英文履歴書の書き方 ver.3」有元美津世著 ジャパンタイムズ刊 (一部加筆)

 

有元美津世

ロングセラー著書多数

ICONIC

日本で大学卒業後、日米企業勤務を経て渡米。MBA取得後、独立。アメリカで16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。その後、投資家に転身。在米30年後、東南アジアやヨーロッパをノマド生活中。訪問国は60ヵ国にわたり、英語のほかにスペイン語も操るが、中国語、韓国語、ベトナム語には苦戦。 著書に、ロングセラーの『英文履歴書の書き方』『面接の英語』のほか、『英語は7つの動詞でこんなに話せる』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(以上ジャパンタイムズ)、『ロジカルイングリッシュ』(ダイヤモンド社)など30冊。韓国語や中国語にも翻訳され、韓国、中国、台湾で出版されている。

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