ミャンマーでの食事や給料などに関する文化の違い

ミャンマー人と働くにあたって、文化の違いを感じることが多々あります。
今日はそのうちのいくつかについて話をしたいと思います。
 

 

1. 朝ご飯からおやつまで?食事時間に忠実なミャンマー人

まずは食事について。ミャンマー人は食事の時間をとても大事にします。日本人は朝寝坊して朝ご飯を食べる時間がなかったり、仕事が忙しく昼ご飯を食べる時間がなくてもそれほど不満に思うことはありません。仕事中に間食をする人も少ないと思います。しかしミャンマー人は、朝遅刻ぎりぎりに来たと思ったらまずはオフィスで朝ご飯を食べだしたり、昼食を抜いた訳ではないが3時のおやつでカップラーメンを食べだしたり…。とにかくよく食べます。人とシェアすることも好きなので、よくこれ食べる?と仕事中にお菓子のおすそわけをもらうこともあります。
ただ、一回の食事の量は少なく、食事会で一緒に食事をするとすぐにお腹いっぱいと言います。そのためよく食べると言っても、回数が多いだけで総合的な量はそれほど多くありません。

また、ミャンマーでは今でも牛は貴重な労働力であるため、牛は家族という感覚があるようで、牛肉を食べない人も多いです。他にも魚が嫌いだったり、肉類全般が嫌いだったりと、日本人と比べて食べられない物がある人が多いので食事会の場所選びには苦労します。

 

2. 退職理由は「昼食前に仕事を振った」から!?ミャンマーの家庭事情

食事の時間を大切にするので、昼ご飯の時間を考慮せずに仕事を振ると強く不満に感じるということがあります。急ぎの仕事だからといって、昼ご飯の時間を考慮せずに11時半頃に「今から2時間以内にやって」と仕事を振ってしまうと、お昼の時間が取れないので不満に思います。その人がその不満を家族に話すと、家族からそんな会社辞めなさいと言われて、実際次の日に辞める子もいると聞きます。

ミャンマー人は家族をとても大切にしていて、特に両親は絶対的な存在、尊敬する人として両親の言うことに逆らう人は少ないです。そのため大学、仕事、結婚など、大事なことは必ず両親の意見を仰ぎ、その意見を尊重します。ミャンマー人は日本人と違い、社会人になってからも両親の意見に左右される、悪く言えば自立していない人が多いです。

 

3. お互いの給与額まで把握しているミャンマー人社員

給料に対する感覚にも驚かされます。
日本人は通常は自身の給料を口外しません。同僚はおろか、友人にもいくらもらっているのか話さない人がほとんどだと思います。しかし、ミャンマー人は自身の給料を平気で人に話します。そのため、社内のミャンマー人全員が、基本的にお互いの給料を知っていることも多いです。Facebookに自身の給料を公開している人を見たこともあります。日本ではお金を話をすることは嫌われ、恥ずべきことだと思う人が多いです。しかしミャンマーにはそのような感覚はないため、よくお金の話をします。私もよく服や物など、それいくらだった?と聞かれることがあります。

お互いの給料を知っているため、同じポジションでの基本給の違いは勿論、昇給の際やボーナス時など、他の人との差で大きな不満が出ないよう会社側は調整する必要があります。

 

4. ミャンマーと日本では、怒られる事への認識が違う

人前で怒ってはいけないともよく言われます。仏教の教えの一つに、怒ることは恥、はしたないことだというのがあります。大声をあげることも同様です。そのため怒る人が少なく、ミャンマー人は子どもの頃から怒られる機会というのが日本と比較して圧倒的に少ないです。そのため怒られ慣れてなく、ちょっと怒られただけでも大げさに捉えたり、怒られる=嫌われていると捉えたりします。

またミャンマー人はプライドが高いため、人前で怒られる=恥をかかされたと思い、次の日には会社に来ないということもあります。そのため怒る時は人がいないところで、また大声で怒鳴ったりしないということが大切です。

 

5. ミャンマー式と日本式、どちらも尊重し合える職場環境を

ミャンマーは長い間軍政下にあったため、言論の自由がありませんでした。そのためミャンマー人は自分で物事を考えるという考えが根付いていません。この弊害は仕事上とても大きいと感じます。指示されたこと以上の事は基本的にできず、1つ言ったら1つしかできません。そのため考えさせる、自分の意見を持たせ発言させることを意識して、根気強く言い続けることが大事です。

国が違うと基本的な物事の考え方も違います。自分の考えを押し付けるのではなく、その国で働いているからにはその国の考え方を尊重しなければなりません。しかしビジネスにおいては、尊重しすぎてもよくありません。世界で共通するビジネスマインドについては知ってもらい、世界的に活躍できる人が育つことを願って日々仕事をしています。

 
 
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