【ミャンマー法務ブログ】第8回:ミャンマーのビザ

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本稿では、ミャンマーのビザについて解説します。
 

 

1. ミャンマーのビザの概要

日本人がミャンマーに入国する場合には、従来はいかなる目的であっても必ず事前にビザを取得する必要がありました。日本において取得できるビザの種類は主に表1のとおりです。表1記載以外にも、留学する場合に取得できる学生ビザや、瞑想を行う目的で来緬する場合に取得できる瞑想ビザ等も存在します。
しかし、2018年10月1日より、1年間の暫定的措置として、日本人は観光目的の場合にはビザが不要となり、ビザなしで30日以内であれば滞在できるようになりました。当該措置を延長する予定である旨の発表もなされたため、30日以内の観光目的の滞在であれば、日本人はビザなしでミャンマーを訪問することが可能です。

<表1>

※1 在日本ミャンマー大使館ホームページ
※2 ミャンマー内の全ての空港で取得できるわけではなく、取得できる空港はヤンゴン国際空港等のいくつかの空港に限定されている。

 

2. ミャンマーの仕事上関連するビザ

ミャンマーにおいて外国人が労働を行う場合には観光ビザではなく、労働を行うことが認められているビザを取得する必要があります。この場合、表1のうち、①ビジネスビザ、②ステイパーミット、③永住ビザの3つの選択肢があります。
 
① ビジネスビザ
ビジネスビザは、一定の必要書類をミャンマー大使館に提出することにより取得できます。同じミャンマー大使館であっても、国によっては当該国に居住している人でなければ申請できない等、国ごとに取扱いが異なる点に注意が必要です。また、ミャンマーの空港又はオンラインにおいても申請できます。
これまでは必ず70日以内に出国する必要がありましたが、2016年1月より、ミャンマー国内にて延長手続きが可能となりました。
 
② ステイパーミット
ステイパーミットは、他のビザでミャンマーに入国した上でなければ取得することができません。但し、観光ビザで入国した場合には取得できません。所定の申請手続きを経る必要があり、ビジネスビザと比して煩雑な手続きが必要です。
また、以前は1回目の申請から1年間有効なステイパーミットを取得できていましたが、現在は、1回目は6か月間、2回目以降に1年間有効なステイパーミットを取得できます。ビジネスビザと異なり、有効期間内であれば外国に出国する必要はありません。

ステイパーミットの申請はミャンマーにおいて勤務する駐在者本人のみならず、同行する家族も併せて申請が可能です。申請書類の多くは会社自身で準備する必要がありますが、申請者本人の最終学歴の英語の卒業証明書も必要書類の1つであり、当該書類は事前に準備することが望ましいです。
また、近時、ステイパーミットの承認が厳格化されているため、弊事務所が申請の代行を依頼されることも増加しております。
 
③ 永住ビザ
2014年11月18日に永住ビザを認める通知(Notification of the Ministry of Immigration and Population No.1/2014)が発布されました。誰もが当該通知に基づき永住ビザを取得できるわけではなく、取得できる人は、(1)熟練専門家、(2)投資家、(3)ミャンマー人と関係を有する者、(4)ミャンマーの長期的利益のために支援を行う者に限定されています。さらに、通知に規定されている一定の要件を満たさなければなりません。
永住ビザの有効期間は名称と異なり、永久ではなく、5年間有効です。申請料は他のビザと比して高額であり、申請時に500米ドル必要であり、永住ビザを取得した場合、1年当たり1,000米ドルを支払う必要があります。

 

3. 留意点

上記のビザを取得して入国したとしても、認められた滞在期間を超過した場合、1日当たり3米ドルの罰金を支払う必要があります。また、長期間の不法滞在の場合には再入国できなくなることもあるため滞在期間については留意が必要です。

 
 
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TNY国際法律事務所 TNYグループ
日本国弁護士:堤雄史
連絡先:yujit@tny-legal.com
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