GLOBAL INFORMATION BLOG

海外転職やアジアでの生活に役立つ情報を現地からお届けするブログです。

ビジネスの記事一覧

ベトナムで強制社会保険加入対象となる外国人労働者の解釈について

2016年社会保険法の改正 以前2018年11月13日付で【2018年12月1日開始】外国人労働者の強制社会保険に関する新政令の概要という記事(以下「前記記事」といいます)を執筆しました。   その中で、強制社会保険の加入対象の外国人について「加入が義務付けられるかどうかについては、企業内人事異動の外国人労働者といえるかどうかですが、ベトナム政府側から見るとどちらに当たるのかわからない状況にある駐在員も多いのが現状です。」と書きました。そこで、今回は強制保険の加入対象とならない外国人労働者(企業内人事異動の外

人事制度をローカライズする 【第1回】等級・評価制度のローカライズ

「親会社の人事制度をそのまま翻訳して導入したがしっくりこない。どうしたらいいものか。」 このようなお悩みをお寄せ頂くことが多いです。 今回からは、「人事制度をローカライズする」というテーマで、数回に分けて人事制度を現地事情にフィットさせるためのステップについてまとめてまいります。   まず、企業における基幹の人事制度というと、資格等級制度、評価制度、報酬制度の3制度を指すのが一般的です。これらの人事の基幹3制度のうち、「基本的にはグローバライズすべき制度」と「基本的にはローカライズすべき

【ミャンマー法務ブログ】第4回:最低賃金

第4回となる本稿では、ミャンマーの最低賃金について解説します。   1. ミャンマーの最低賃金法の概要、新最低賃金の決定過程 古い最低賃金法(The Minimum Wages Act, 1949)を改正する形で、新たな最低賃金法(以下「本法」という)が2013年3月22日に成立し、同年6月4日に施行されました。そして同法の施行細則は2013年7月12日に成立しました。本法は具体的な最低賃金額は定めておらず、最低賃金額の決定方法のみ規定しています。当該決定方法の詳細については後述します。 具体的な最低賃金額については、2015年8月2

【連載⑨】就業規則の大解剖~タイの経理現場から~

「タイの経理現場から」シリーズ、連載9回目となります。 ▼過去の記事はこちらをご覧ください。 但野和博(外部ライター)の記事一覧 https://iconicjob.jp/blog/author/tadano/   タイの休日及び休暇取得規定 今回はこれまで見てきた就業規則の中でも、次回も合わせてタイならではの内容が入ってくるパートになります。日本ではなかなか見られないものも多いため、その具体的な背景とともに事例を踏まえてご案内します。目次構成上も後半に入り、第6章だけに集中して取り上げます。 目次 第6章 休日及び休暇取得規

【タイ労働法コラム】第3回:タイにおける年次有給休暇の取扱い

GVA法律事務所・タイオフィス代表の藤江です。 本コラムでは、タイの労務管理について日本との違いを踏まえた上で、法的に解説していきます。第2回目はタイの試用期間について取り上げました。第3回目の今回は、タイにおける年次有給休暇の取扱いの中でも、特にわかりにくい買取義務について取り上げたいと思います。     1. 年次有給休暇の付与義務 第1回でも述べたように、タイの法律上1年以上勤務した従業員は、6日間以上の年次有給休暇を取得する権利があると規定されています(労働者保護法30条1項)。 勤務

【マレーシア法務ブログ】第3回:雇用関連の法規制③

TNYグループのマレーシア事務所の弁護士の荻原です。第1回・第2回に続き、本稿でもマレーシアにおける労働法制について解説します。     1. マレーシアの女性労働者 ① 就労の制限 (1) 深夜労働の禁止 雇用法(Employment Act 1955)(原則として、月額賃金RM2,000以下の労働者や肉体労働者等に適用される)は、雇用主は産業及び農業に従事する女性労働者を午後10時から午前5時までの間に勤務させてはならないとしています。また、連続する11時間以上の自由時間をあけずに勤務をさせてはならないと規定しています。