最新! ベトナムにおけるボーナスと初任給の動向(2017年度版)

こんにちは。
ICONICで人事労務コンサルティングを担当しております長浜です。

今回は、昨年末に弊社が実施した2017年度版の給与昇給率調査結果より、ベトナムにおけるボーナスと初任給の動向を経年推移を追いながら概観します。

(※なお、2017年度版:給与昇給率調査報告書(PDF詳細版)は弊社ホームページ<ベトナムにおける市場調査や給与調査の人事労務レポート>にて販売しております。)

 


1.ボーナスの動向

 

・ボーナス支給額の全体傾向は2011年以降、継続的に横ばい傾向

2011年以降、ボーナス支給額の傾向は中央値ベースでは横ばい傾向が続き、2016年も大方同様の結果でした。レンジとしても1.0~1.5ヶ月分となっており、定例化している傾向であるといえます。
・ハイパフォーマー向けのボーナス支給額は上昇傾向、管理職で6ヶ月、ホワイトカラー非管理職、ブルーカラーともに5ヶ月分程度

社内のハイパフォーマーに支給される最大のボーナス支給額は、2015年実績を上回り、2016年実績は管理職で6ヶ月、非管理職・ブルーカラーでは5ヶ月まで上昇しました。昇給率を低調に抑えている埋め合わせとして、ボーナスでの還元に原資を移しつつある昨今の傾向が伺えます。
・ボーナス支給額の計算基数には9割近くが基本給のみを採用

弊社調査ではこれまでボーナス支給額を月給の箇月数単位で定点観測してきましたが、今回の調査で、その計算基数には9割近くの企業が基本給のみを採用していることが分かりました。また、手当も含めて計算基数としている企業の中では、「職責に対する手当(役職手当や責任手当)」までを含めているケースが多くみられました。

 

2.初任給の動向

 

・【大学新卒初任給】2016年実績値は前年対比6.3%と上昇傾向、2017年度はUSD323までの相場上昇を予測

大卒新卒初任給は、2016年実績ベースで、昨年の下降傾向から一転して上昇し、USD306と2014年時点の水準まで回復しました。2017年はさらに+5.5%上昇し、USD323に到達するものと予測されています。昨年時点の2016年予測値であるUSD310が実績値でもUSD306と近似値に着地していることから、大卒新卒初任給相場上昇を見据えた賃金テーブル調整等の「備え」の必要性を感じる結果となっております。
・【ブルーカラー雇入時給与】2011年来続いた上昇傾向から一転、本調査初の前年対比横ばいを記録

ブルーカラー雇入時給与は、昨年までの上昇傾向から様相が変わり、2016年実績値は予測とは裏腹にUSD179と前年水準で据え置きという結果となりました。最低賃金上昇分程度の上昇が見込まれたものの、そもそも、最低賃金水準より余裕をもって高めの初任給設定をしてきたことに鑑み、必ずしも最低賃金上昇と歩調を合わせたベースアップをしない企業も多かったとみることもできるでしょう。2017年は、最低賃金上昇が7%台と小幅になったとはいえ、昨年、初任給水準のベースアップを据え置いた企業を中心に、初任給額の引き上げが見込まれ、結果として+10%増のUSD198を予測しています。

 
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組織人事コンサルティング部統括部長

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ICONIC 組織人事コンサルティング部統括部長/取締役/賃金管理士。 横浜国立大学卒業後、日本及びフランスの中小企業を対象とする経営コンサルティング企業にて、新規事業の開拓支援を行う。2006年より青年海外協力隊としてウガンダにて民間職業訓練校における人材育成需要及び労働市場で求められる人材需要に関する調査を実施。2007年に渡越後、三井住友銀行ホーチミン支店にて法人営業を担当。2010年、ICONIC取締役に就任。

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