【2019年最新版】インドネシア就職・転職完全ガイド

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海外転職先の一つとして人気のある「インドネシア」

– 世界一のイスラム教徒が多い国
– 世界一の規模を誇る島嶼国
– 世界有数の多民族国家
– 世界第4位の人口大国

このデータを見て、みなさんはインドネシアにどのような印象を持ちますか?
これらはインドネシアの特徴を示すごく一部の情報ですが、日本とは大きく異なる環境下にあることが分かります。
そんなインドネシアをもっと知りたい、現地でインドネシア人と一緒に働いてみたいといった日本人向けに、すでに多数の求人が存在しています。

そこで本記事では、これからインドネシアに転職したいという方向けに、現地の概要、生活情報、就業事情、仕事の探し方、応募~内定までの流れや選考のポイント、人気の職種・業種など様々なお役立ち情報をお届けします。

 

インドネシアの基礎情報

世界最大の島国かつASEAN最大の面積を有し、世界第4位の人口数を誇る巨大国家インドネシア。18,000もの島国に約300の民族が共生する多民族国家で、様々な文化と豊富な自然環境の中で育まれた多様性を持ち、国民の約9割がムスリムという世界一イスラム教徒が多い国としての一面も持ち合わせています。

赤道付近に位置するインドネシアは熱帯性気候で、年間平均気温は30℃弱、5月~10月が乾季で11月~4月が雨季となります。首都ジャカルタと日本の時差は-2時間、直行便で7時間30分ほどの距離にあります。

また、インドネシアにはトリップアドバイザー社の「世界のベストビーチ2019」「世界の人気観光地2019」で入賞を果たしたバリ島を始め、ジャワ島・ボロブドゥール寺院といった世界遺産、ナシゴレンやサテなどのインドネシア料理、ロウケツ染めのバティックを始めとする伝統土産があります。海外旅行先としても人気が高く、日本からは年間50万人以上(2017年時点)が訪れており、旅行者数は世界TOP10に入ります。

■インドネシア概要
国名:インドネシア共和国(Republic of Indonesia)
面積:約189万平方
人口:約2.55億人
民族:マレー系(その他約300種族)
宗教:イスラム教87.21%
言語:インドネシア語
通貨:インドネシア・ルピア(Rp、IDRなどと表記)


<参考データ>
外務省:インドネシア基礎データ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/indonesia/data.html
TripAdvisor LLC:トラベラーズチョイス™ 世界のベストビーチ2019 https://www.tripadvisor.jp/TravelersChoice-Beaches-cTop-g1
TripAdvisor LLC:トラベラーズチョイス™ 世界の人気観光地2019 https://www.tripadvisor.jp/TravelersChoice-Destinations
日本政府観光局(JNTO):各国・地域別 日本人訪問者数 [日本から各国・地域への到着者数] (2013年~2017年) https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/20190603_2.pdf

 

インドネシアの物価と1ヶ月の生活費

ローカル(インドネシア人)の平均月給が20,000~30,000円程度とされるインドネシアでは、ローカル向けの商品・サービスの価格が安く、全体的に日本の1/3程度の物価となっています。インドネシアの通貨「ルピア」のレートは1円あたり130ルピア。最高額が100,000ルピア札(日本円換算で約800円)となりますから、桁数の違いに驚かれるかもしれません。

 
生活に必要な概ねの物価は、家賃30,000円~、食費1食100円~、タクシー代50円程度~、通信費1,000円以下(月額)と比較的安価で、日本人向けのレストランやサービスなどを時々利用しても、1カ月の生活費は70,000~100,000円に収まります。
後述するインドネシア現地採用の給与相場は、20代スタッフレベルで月収150,000~200,000円となるため、貯蓄や周辺諸国への旅行を楽しむ余裕も十分にあります。現地の物価事情を把握しておき、商品・サービスを上手に活用することが、インドネシアでの生活を充実させるポイントです。

詳細は以下の記事もご参考ください。

 

インドネシアの就職率

インドネシアの就職事情を見てみると、2017年時点の就業者数は約1億3,000万人、年齢層は30代が最も多くなっています。失業率は4.2%と年々改善していますが、10代後半~20代前半の若年層が15%に上り、若者の就職対策や職業訓練といった雇用機会拡大のための対策が実施されています。
日本への技能実習生も右肩上がりで増加しており、ベトナム・中国・フィリピンに次いで約26,000人(2017年時点)の在留者数となっています。

日本からインドネシアへの在留邦人数も年々増加しており、2018年には約20,000人に達しています。増加率はやや鈍化傾向にありますが、日系法人数も順調に伸びていることから、今後も一定の就職率が保たれると予想されます。


<参考データ>
独立行政法人労働政策研究・研修機構:基礎情報 インドネシア https://www.jil.go.jp/foreign/basic_information/indonesia/index.html

 

インドネシアのビジネス事情

イスラム教徒が国民の約9割を占めるインドネシアでは、ムスリムの習慣であるラマダン(断食月)及びレバラン(断食明けの大祭)が国内市場に大きく影響します。ラマダン中は日没後にディナーを楽しむ「イフタール」の影響で食料品への需要が高まり、レバランでは年に1度の大型連休とボーナス支給に伴う買い物や観光需要が増加し、交通機関の値上げや物価高騰が見られるなど、1年で最大の繁忙期となるためです。これらの内需により、インドネシアの名目GDPはASEAN1位の10,155億USD(2017年時点)という規模を誇り、比較的高い成長率となっています。

インドネシアの主要産業を見てみると、GDP比率が最も高いのは製造業が20%、その後農林水産や飲食・サービス業、建設業が10%前後と続きます。かつては低コストな製造が可能な「製造ハブ」の立ち位置だったインドネシアですが、近年は購買力のある中間層の増加により、サービス・医療・教育・IT産業への厚みが増しています。併せて当局による産業・交通インフラ整備や外資誘致政策も進み、今後は中進国としての発展が期待されています。

また、2018年に日本との国交樹立60周年を迎えたインドネシアは、経済面においても日本と深く関わっています。
インドネシアの貿易相手国として、日本は中国に次ぐ世界2位の輸出入総額(約319億USD)となっており、日本からのFDI総額は約50億USD(2017年時点)で、こちらも世界2位のシェアを誇ります。加えて、インドネシアはASEAN屈指の親日国でもあり、政治的な問題による経済上の大きな隔たりは感じられません。

以上のように、インドネシアのビジネスは
・イスラム教が深く根付いた独自の商慣習
・ASEAN内でも大規模かつ成長が見込める市場
・日本との親和性が高い国民性
などの特徴があることから、現地で働く日本人にとっては様々なメリットが想定されます。


<参考データ>
外務省:目で見るASEAN -ASEAN経済統計基礎資料- https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000127169.pdf
外務省:最近のインドネシア情勢と日・インドネシア関係 https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/indonesia/kankei.html

 

インドネシアでの仕事の探し方

インドネシアの求人情報は、以下の方法で確認することができます。

インドネシアの転職支援サービスを利用する
インドネシアには日系転職エージェントが進出しており、現地の日本人スタッフから求人紹介、選考時のアドバイス、条件交渉、内定後のフォローまで一貫して転職サポートが受けることができます。初めてのインドネシア転職で、現地事情が分からないという方におすすめです。
 – iconicJobの転職支援サービスに申し込む(無料)
 https://iconicjob.jp/register

インドネシアの求人情報サイトを利用する
インドネシアの日本人向け求人を取り扱う情報サイトで、自身の経歴や転職目的にマッチした求人を見つけて応募します。iconicJobでは以下の求人特集を公開しています。

 
在インドネシアの日系企業を見つけて直接応募する
Lifenesiaじゃかるた新聞などの日本人向けインドネシア情報メディアでは、日系企業に関わるビジネス情報や企業インタビューなども掲載しています。ここから企業情報集め、求人をオープンしている企業に直接応募するのも手です。

SNSや紹介を通じて選考を受ける
LinkedInやFacebookなどのSNSや、すでにインドネシアで働いている日本人の紹介を通じてインドネシアの企業に応募することも可能です。

他にも手段はありますが、Webサービスを上手く活用することで「日本に居ながら転職活動ができる」というメリットがあります。ぜひ試してみてください。

 

インドネシアの主な就業エリア

ジャカルタ
インドネシアの首都ジャカルタは、都市圏人口数が世界2位、インドネシアの総人口の6割を占める政治・経済の中枢都市として栄えています。

– 中央ジャカルタ
名称の通りジャカルタの中心地です。タムリン・スディルマンエリアは官公庁やオフィスビルが建ち並ぶビジネス街となっており、週末はスナヤンエリアにある高級ショッピングモール「プラザスナヤン」への買い物客で賑わいます。

– 南ジャカルタ
日本人街「ブロックM」があることでも知られる南ジャカルタ。日本食レストランや日系スーパー、その他日本人向けのサービス・施設が充実しており、現地在住の日本人なら一度は訪れるエリアです。

西ジャワ州

首都ジャカルタに隣接する国内有数の工業地帯です。ブカシ・チカランエリアには60以上の工業団地が広がっており、日系企業も多数入所しています。州都バンドンやボゴールは豊かな自然に恵まれ、週末には観光客も訪れます。

バリ島(バリ州)

世界有数のリゾート地バリ島には、サービス業を始めとする日系企業も進出しています。在留邦人数は2,800人ほどになりますが、ロングステイ先として根強い人気を誇り、稀に日本人向け求人も発生します。

実際にインドネシア転職をする際は、求人数が多いジャカルタ・西ジャワ州勤務となることがほとんどですが、エリアによって街の雰囲気や環境は異なります。自身の生活スタイルに合った場所を見つけられると、現地での生活もより快適になるはずです。

なお、インドネシアでは地震・津波による災害、デモやテロ行為などの治安情勢に関するニュースを目にしますが、ここ数年で日本人をターゲットにした大規模なトラブルや、災害等による多数の死傷者情報は確認されていません。とはいえ、事前の安全対策と緊急時の対処法を確認しておくと安心です。詳しくは外務省の海外安全ホームページ、または下記のブログ記事もご参考ください。

 

インドネシアの日本人就業者数

インドネシアの在留邦人数は、2018年時点で19,717人(前年比+2.1%)に上り、在日系企業数は1,919社(前年比+5.6%)で世界5位の拠点数を誇ります。特に、インドネシアで95%以上のシェアを誇る自動車関連メーカーの進出が盛んで、二輪・四輪・自動車部品を始めとする日系企業の拠点が多数あります。近年はインドネシア人の中間所得層の増加に伴い、小売・サービス業やIT(EC・アプリ)業界も伸びるとされ、日系企業の進出に併せて就業者数も引き続き増加していくものと考えられます。

また、毎年50万人ほどの日本人旅行者が訪れるインドネシアは、リゾート地として知名度の高いバリ島を始めとした豊富な観光資源、300もの民族によって継承される伝統文化、イスラム大国という独自性など、日本とは異なる面に魅了されたという声も少なくありません。ビジネスの機会やキャリアアップは勿論、旅行をきっかけに異文化理解に興味を持ち、インドネシアでの就業を決意したという事例もあり、多方面での理由から在留邦人が増加しています。


<参考データ>
外務省:海外在留邦人数調査統計 平成30年要約版 https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000368753.pdf

 

インドネシアにおける日本人の労働環境

2014年に就任したジョコ政権を皮切りにインフラ整備が進むインドネシアは、2019年4月に国内初のMRT(地下鉄)が開通しました。今後も公共交通や高速道路、空港の拡張といった計画を掲げています。実際には「ジャカルタ名物」と比喩される渋滞問題や、電気・水道などの公共インフラが未発達な面も見られますが、日本とは異なる環境下で、現地の生活スタイルや成長段階の様子を間近で感じることが出来ます。

また、インドネシアではこうした環境下で働く日本人向けに、仕事面・生活面をサポートする福利厚生が付帯されています。企業によって内容は異なりますが、通勤や業務中に使用できる社用車の貸与、交通費の支給、住宅手当の支給、BPJS(公的社会保険)の費用負担などがあります。年に一度のボーナスとして、およそ1ヶ月分の給与が支給されるTHR(宗教手当、レバラン手当とも言う)は日本人社員も対象となるため、インドネシアならではのベネフィットを得ることができますね。

いずれにしても、インドネシアの労働環境は徐々に整ってきており、日本人が働く上で大きな弊害は見受けられません。

 

インドネシアの現地採用者の給料

インドネシアの現地採用者の給与は、年齢・ポジション・職種などによって異なりますが、概ね以下のようになります。

年齢 役職 想定される職種 給与相場
20代 スタッフ 営業職、サービス職、専門職、技術職など 150,000~200,000円
30代 リーダー 180,000~300,000円
40代 マネージャー 管理職、工場管理など 200,000~350,000円
50代 ゼネラルマネージャー 300,000~400,000円

 

20代の若手向けポジションでは、日本で3~4年の社会人経験を積み、ビジネスマナーや基本的なPCスキル(Microsoft Officeを使用できる)、日常会話レベル以上の英語力がベースとして必要です。
海外勤務が初めての方なら、海外留学や海外インターンの経験、インドネシアに旅行で訪れた経験などから、現地への興味関心や生活耐性、外国人とのコミュニケーション力をアピールできると良いでしょう。

リーダー以上のポジションでは、専門的な業務、数値管理、スタッフのマネジメントといった即戦力の裏付けとなる経験が必要です。英語力も社内コミュニケーション~ビジネスレベル、またはインドネシア語のスキルが求められます。(一部日本語を使用する業種・職種もあります)

 

インドネシアの仕事で必要な語学力

インドネシアの公用語はインドネシア語(Bahasa Indonesia)です。現地では第二言語としてジャワ語・スンダ語などの民族用語を学びつつ、都市部では初等教育時から英語学習が始まるなど、比較的多言語な環境下にあると言えます。
インドネシア語はマレー語と似ており、英語における複数形や時制の表現、声調や特殊文字といった困難な発音もないため、マレー語・英語の学習者には覚えやすい言語であると言われています。
また、インドネシアは日本語学習者が多く、その数74万人(世界2位)に上ります。英語においても、インドネシア全体の英語能力指数(EF社調査)は日本と同程度、ジャカルタやバリ島では日本よりやや高いレベルとされ、英語が通じるカフェやレストランもあります。

このような状況下で、日本人に必要とされる言語はまず「英語」になります。現地の日系・外資系企業は社内公用語を英語とするケースが多く、インドネシア人スタッフとも英語でコミュニケーションを取ります。日系企業や日本人顧客の対応がメインのポジションなら日常会話レベル(TOEIC500~600点)、ローカルスタッフとのやり取りが発生する場合なら社内コミュニケーションレベル(TOEIC600~700点)は必要でしょう。
 
次にインドネシア語ですが、こちらは赴任後に勉強を始めて日常会話が可能なレベルに達すれば、タクシー移動や買い物などの日常生活、インドネシア人との交流に支障はありません。但し、インドネシア語話者にしかできない仕事もあるため、スキルが上がれば業務の幅が広がります。インドネシアに腰を据えてキャリアを築いていきたい、いずれはマネジメント業務にチャレンジしたいといった方には必須でしょう。


<参考データ>
国際交流基金:日本語教育 国・地域別情報 インドネシア(2017年度) https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/area/country/2017/indonesia.html
EF Education First : EF EPI英語能力指数 https://www.efjapan.co.jp/epi/%E3%80%80/

 

インドネシア就職に必要なスキル

インドネシアでの就職には、就労ビザ取得の関係から一定以上の学歴(大卒以上、一部高卒以上も可)、3~4年の就業経験が必須となります。加えて基本的なビジネススキル(顧客対応やコミュニケーション力、PCスキル)、英語またはインドネシア語環境でのコミュニケーションスキル、それらを磨いていくポテンシャルが必要です。

その他については、実際に採用面接で聞かれる質問事項から想定してみましょう。

<よくある質問事項>
(1) なぜ海外で働きたいのか?
(2) なぜインドネシアなのか?
(3) 海外生活の経験やストレス耐性は?
(4) 前職での業務内容は?
(5) 英語力はどのくらいか?

これらの質問はほぼ確実に聞かれますが、(1)-(3)は海外就業ひいてはインドネシアで働く事への理解度、動機付け、素地があるかどうか等を確認しています。そのため、海外に興味を持ったきっかけや自身の経験から、実際にどのようなシーンで活躍できそうか、将来的にどのような状況にありたいのか、具体的なキャリアプランを描きプレゼンできると良いでしょう。
(4)ではこれまでの経験とポジションがマッチしていれば問題ありませんが、キャリアチェンジを希望する場合、働く理由が明確でないと職場環境に適応できず帰国してしまう恐れがあるため、(1)-(3)のストーリーをしっかりと描いておく必要があります。(5)はすでにお伝えしたとおりです。

 

インドネシアと日本、働き方の違い

インドネシアと日本の働き方の違いは、何においてもムスリムの慣習と繋がりがある点でしょう。まずは早朝4時半頃から大音量で流れるアザーン(礼拝時間の呼びかけ)に始まり、バディック(インドネシアの正装)やヒジャブを着用した人々と共に出勤し、職場ではムショラ(礼拝所)で1日数回お祈りをする姿を目にし、金曜にはサラート(モスクでの集団礼拝)のため12時手前から1時間半ほど不在となる人がほとんどです。
昼食時にはハラール料理を選び、会食などではアルコールを飲まず、ラマダンの約1ヶ月間は日没まで何も口にせず過ごす人もいます。断食中は互いに寛容な姿勢が求められるなど、職場でのコミュニケーションにも宗教観は影響します。

 
また、インドネシア人の間では、時間感覚にルーズな社会を比喩したフレーズ「Jam Karet(ジャム・カレット)」(ゴムの時間)が時折使われます。時間はゴムのように伸びるもので、遅刻・遅延しても仕方がないというニュアンスを示しています。日頃の交通渋滞や、雨が降ると通信回線速度が落ちるといったハード面の影響もありますが、遅刻や提出物が遅れるなどの勤怠・納期管理において課題を感じることもあるでしょう。

 
このように想定外な職場事情に新鮮味を感じつつも、比較的馴染みやすい一面もあります。
インドネシア人の方々は物言いが穏やかで、少し回りくどい言い方をする謙虚な人柄が日本人と似ています。これまで日本がインドネシアに支援を続けてきた歴史的背景から感謝されることも多く、現地では日本のアニメ・漫画や食べ物が流行るなど、日本文化への馴染みもあります。インドネシアの「建国の父」として知られる初代大統領スカルノ氏も、当時から日本とは良好な関係を築いており、タレントのデヴィ夫人が第3夫人であることは有名ですよね。
日本人にとって真新しさがありつつも、実は馴染みのある国であることが分かります。

こうした環境下で互いの考え方を尊重し合い、自発的にコミュニケーションをとっていければ、インドネシアの職場環境にも適応できるはずです。

 

インドネシア就職後のキャリアパス

インドネシア就職で身に付けたグローバルビジネスの経験や語学力、コミュニケーション力をベースに、様々なキャリアパスが期待できます。その一例を見てみましょう。

在インドネシア日系企業の経営幹部・管理職ポジションで活躍
インドネシアを含む海外現地法人は、日本人の就労ビザや採用コストなどの観点から、基本的に少数精鋭の体制を採っています。そのため、比較的早期にローカルスタッフのマネジメントや管理業務に携われるチャンスがあります。即戦力として実績を上げ、クライアントや社内スタッフから信頼を獲得し、マネジメントや数値管理などのスキルを発揮できれば、いずれは経営に携わるポジションに就ける可能性も考えられます。インドネシアで腰を据えて長期的に働きたい方は、このようなキャリアステップをイメージしておいても良いでしょう。

ローカル企業・外資系企業でグローバル人材としてスキルアップ
インドネシアでの業務を通じて英語・インドネシア語のスキルを磨き、ローカルやその他外国人クライアントの折衝、社内スタッフとの連携が十分に可能であれば、さらなるグローバル環境に身を置いて活躍することも可能でしょう。例えば、インドネシア国内のローカル企業や外資系企業、若しくはインドネシア市場向けに展開するASEAN国の多国籍企業に就職するという選択肢もあります。グローバル人材としてどのような強みを獲得し、どのようなステージで能力を発揮できるのかイメージしてみましょう。

日本国内のグローバル人材として活躍
同じく語学力やグローバル環境での経験を活かし、日本国内で海外事業に携わる部門や、ハイクラスなポジションに就ける可能性もあります。実際に海外現地で実績を上げた経験は、その国の市場を熟知している事に他なりません。日本に居ながらも海外向けの業務に携わり、各国との架け橋として貢献したい方にはぴったりのキャリアパスです。

これらの他にも様々なキャリアが想定されますが、インドネシア就職で培った経験から、自身のキャリアの幅が広がることは間違いありません。

 

日本からインドネシアに転職するまでの流れ

日本からインドネシアに転職するまでの大まかな流れとして、リサーチ・選考準備→転職活動→出国準備の3段階に分けられます。

リサーチ・選考準備
まずはインドネシアを含むASEAN国の概要、就職事情、生活環境などについて、Web上の情報サイトや転職者のインタビュー、現地への観光旅行などを通じてリサーチしましょう。採用面接では「なぜ海外で働きたいのか」「なぜインドネシアを選んだのか」という就業理由を必ず質問されるため、それらを明確にする上でも現地情報のリサーチは欠かせません。併せて「どのように活躍できるのか」をイメージしつつ、その理由も明らかにできるよう、リサーチした情報と自身の経験・ポテンシャルを絡めてキャリアプランを描いてみてください。

ASEAN各国の概要は、以下の記事もご参考ください。

 
転職活動
情報を一通り整理できたら、求人にエントリーしていきましょう。日系企業の場合、選考フローは書類選考・Webまたは筆記テスト・面接(3~4回)となり、日本国内での転職活動と大差ありません。但し、英文履歴書の提出や面接時に英語での質疑応答を求められたり、Skypeを使用してのオンライン面接、実際に現地に出向いての最終面接が発生する可能性もあります。内定後は給与の他にビザ取得費用や保険加入といった海外転職ならではの付帯に関する調整も必要です。日本での転職活動よりも時間や手間がかかる事が大半なため、転職エージェントなどのサポートを上手く利用しながら進めましょう。

 
出国準備
採用条件と入社日の目処がついたら、現地への出国準備を始めましょう。就労ビザ取得に必要な提出書類の発行、各種行政手続き(詳しくはこちら)、移住の準備を進めます。

概ね必要な費用は以下のとおりです。
・各種書類発行・ビザ申請代:30,000円程度
・航空券代:片道50,000円程度(成田‐ジャカルタ間・直行便)
・居住費:家賃2ヶ月分+デポジット120,000円程度
・生活費:2ヶ月分100,000円程度

その他雑費や個々に必要な手続き、海外旅行保険の加入などを除いても頭金300,000円以上は必要です。企業側に負担してもらえる場合もありますが、余裕を持って渡航するためにも用意しておくべきでしょう。

以上が大まかな流れになりますが、実際は上記以外にも細かなタスクが発生するため、インドネシア在住者や就職先企業の採用担当者、或いはエージェントから情報収集し、スムーズに進められるように計画を立てましょう。

 

インドネシアの就労ビザ

中長期的にインドネシアで働くにあたり、就労者は「就労ビザ」を取得することとなります。現地での申請作業など細かな対応は雇用元の企業が行う事が多いため、就労者は以下のとおり必要書類一式を用意し、在日インドネシア大使館へ申請に行くまでが主な対応範囲となります。

・パスポート(残存期間18カ月以上)
・証明写真1枚(縦4.0cm×横3.0cm、カラー)
・申請書
・英文招聘状、英文会社推薦状
・英文経歴書
・eチケット控え
・査証発給許可証(VBS/VTT)のコピー

インドネシアはASEAN内でも比較的ビザ取得要件が厳しくないため、企業のサポートを受けながら申請を進めていけば概ね問題ありません。

 

インドネシアで日本人に人気の職種7選

営業職
インドネシアの日本人向け求人で最も応募が多い職種で、製造・物流・IT・商社・不動産など様々な業界で活躍できるチャンスがあります。業務内容は、在インドネシア日系企業を中心とした既存営業及び新規開拓営業、日本人顧客の窓口対応、日本拠点とのやり取り、ローカルスタッフと連携しての事務作業などが発生します。
日本での営業経験はもちろん、自ら率先して行動しコミュニケーションを取ろうとする主体性、語学習得やインドネシア市場について学ぶ意欲など、ポテンシャルの高さが求められるポジションです。若手歓迎、新卒OKという求人もあるため、初めてのインドネシア転職にオススメです。

総務・経理・人事
インドネシア現地法人の総務・経理・人事といった、アドミ業務を担う日本人向け求人もあります。日本で同様の業務経験を持つ即戦力向けの求人が多く、高いコミュニケーション能力と柔軟性が求められるポジションです。
管理部門を始めとする各部署のローカルスタッフと連携できるだけの語学力、情報共有や指示出しを滞りなく行えるコミュニケーション力、業務品質や納期の管理、スタッフの教育といったマネジメント力も問われます。
インドネシア人の働き方や慣習を理解しようとする意欲が高く、協調し合って業務を進められる方に適しています。

ITエンジニア
近年、インドネシアではITエンジニアの需要が高まっており、日本人向けの求人も増加しています。アジアにおける一般的な現地採用枠よりも給与水準が高く、比較的好条件での採用が見込めるというメリットがあります。
日系企業向けのWeb・システム開発案件が多く、日本で3年程度の開発実務経験があれば即戦力として活躍できるでしょう。スタッフレベルで高い英語スキルを求められる事は少なく、これから英語力を身に着けたいという方にも活躍できるチャンスがあります。

製造技術
インドネシア西ジャワ州の工業団地エリアには、日系メーカーの製造拠点が点在しており、製造技術者向けの求人があります。例えば金型技術者であれば、金型の設計・加工・組み立て・修正業務や、ローカルスタッフへの技術指導が主な業務となります。
技術者向けの求人は、同じインドネシア勤務の総合職求人よりも給与水準が高く、福利厚生や手当などの待遇が期待できます。現場には日本語が話せるスタッフもいるため、英語力不問の求人もあります。関連業務の経験があり、即戦力として活躍できるという方にオススメです。

生産管理・品質管理
上記の製造技術と同様、製造工場などで募集しており、比較的待遇面が良い職種です。製造品の生産工程・品質管理、ローカルスタッフのマネジメント、技術指導が主な業務です。
縫製や機械部品、プラスチック成型などの領域で経験があり、管理・指導力を発揮できる方、場合によっては英語やインドネシア語が出来る方向けのポジションとなります。将来的には工場長としての活躍を期待される求人もあるため、インドネシアに腰を据えて長く働きたい方に適しています。

電気・機械・設備エンジニア
メーカーの生産拠点となる工場建築・プラント設備などを担うエンジニアや、製造工場で使用する機械選定・メンテナンスを担うポジションの求人などがあります。いずれも現場での実業務から管理、ローカルスタッフのサポートといった役割を担います。
これまで培った経験は勿論、スタッフとコミュニケーションを取り業務を進めていく意欲のある方にぴったりの求人です。

カスタマーサービス
工業団地などの日系製造企業が集積するエリアでは、日本人向けの高級アパートメントや日系スーパー、レストラン、クリニックなどがあります。その中でも駐在員向けの高級サービスレジデンスや日系ホテルでは、日本人滞在者をサポートするカスタマーサービスの求人を取り扱っています。
フロント業務やお客様対応、ゲストリレーション業務、ローカルスタッフの管理などを担うポジションです。ホテル・サービス業などの実務経験や人柄重視の採用となるため、ホスピタリティに自信のある方にオススメです。

 

インドネシアで日本人に人気の業種7選

商社・メーカー
インドネシアには日系大手総合商社が進出しており、メーカーにおいても電子・機械関連や鉄鋼・金属製品などの製造拠点が多数進出しています。これらの企業は営業職、技術職を始め、管理部門や購買、事務スタッフなど様々な職種を募集しています。中にはマネージャーポジションの求人もあり、実業務からローカルスタッフの管理、場合によっては拠点運営に携われる機会もあります。
日本やASEAN各国に輸出する商材に携わり、インドネシアと日本、ひいては世界との架け橋として活躍できる、やりがいのある業界です。

自動車産業
インドネシアの自動車は、日本ブランドが98%のシェアを占めており、日本を代表する大手自動車メーカーや、それらを支える自動車部品工場、関連製品の製造工場などが集まる巨大市場となっています。
様々な職種で人材を募集しており、営業職・技術職・企画管理職・事務職など、製造から販売まで携われる機会があります。ASEAN最大規模の自動車市場で自身の力を試したい方にオススメの業界です。


<参考データ>
JETRO:2017年 主要国の自動車生産・販売動向 https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/9fae66f5ebb08559/20180026.pdf

 
IT系
IT企業の進出が増えているインドネシアでは、ソフトウェア・システム開発、Web・アプリ開発、Web広告代理業などを行う日系企業の求人があります。職種は営業職、ディレクター、エンジニア、プロジェクトマネージャーなど様々で、立ち上げ直後のベンチャー企業といったチャレンジングな環境で自身を高めるこもできます。
近年ではEC市場が盛り上がりを見せ、2025年には1000億ドルの市場規模に達するという予測データもあり、IT業界の雇用機会はますます増えるものと想定されます。


<参考データ>
ITmedia:インドネシアEC市場、3倍の1000億ドルへ 25年までに東南ア最大 https://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1905/17/news104.html

 
会計・コンサルティング
およそ2,000社の日系企業が進出するインドネシアには、現地法人立ち上げや経営をサポートする日系コンサルティング企業があります。会計・税務・監査業務のサポートや代行業務、会社設立・M&Aに関するコンサルティング業務などを行っており、現地ビジネスを直に学べる環境にあります。
現地法人代表やプロフェッショナルなローカルスタッフと関わる機会もあり、海外市場への知見や専門的な経験、英語・インドネシア語でのコミュニケーションスキルを発揮できるでしょう。

物流・運輸業
国内消費が盛んなインドネシアでは、物流・運輸市場が安定した成長率を見せており、日本からも東証一部上場の大手物流企業や運送企業が進出しています。求人も定期的に発生しており、フォワーディング業務や搬出入等の立ち会い、その他関連実務を担う経験者向けポジションから、既存・新規顧客営業を担う営業スタッフ、戦略立案やチームを取りまとめる管理職といった職種があります。
日本での法人営業経験やコミュニケーション力があれば、物流・運輸業に関わる業務を一から身に着けていく事も可能です。

ゼネコン・サブコン
インフラ整備が盛んなインドネシアでは、2019年に過去最高額となる45兆円強のインフラ投資計画を発表しました。日本も主要援助国として2億円弱の無償資金協力をしており、2019年開業の地下鉄(MRT)への全面的な支援も行いました。
こうした背景からゼネコン・サブコン関連の求人も多く、プロジェクトマネージャーや技術者、営業・事務スタッフの採用を行っています。海外現地の発展に貢献したい、ベテラン人材にぴったりの業界です。


<参考データ>
Bloomberg:インドネシア、45兆円強のインフラ計画―空港や発電所など建設 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-05-16/PRKRJY6JIJUO01

 
小売・サービス業
2018年末、ジャカルタに日本でおなじみのショッピング施設「ルミネ」がオープンした事は記憶に新しく、近年は高級ショッピングモールなどの施設に展開する日系小売業の進出が目立ちます。日本人在住者の多いエリアでは日系レストランの進出も盛んで、現地ではインドネシア料理・アメリカ料理に次ぐ第3位のシェア(2016年時点)となっています。
こうした店舗の立ち上げ、マネジメント、カスタマーサービスといった求人がある他、日本人観光客に対応する旅行業やホテル業の求人も発生しています。
日本で培ったホスピタリティ能力や、語学力を活かして働きたい方にオススメの業界です。


<参考データ>
JETRO:ジャカルタにおける日本食レストランの出店状況及び日本食材の流通状況(2016年3月) https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2016/b5898e643f1f5812/rp_research_jpstJakarta201603.pdf

 

終わりに

以上、インドネシア就職に役立つ各種情報をお届けしました。
現地の就業事情や日本人の生活・労働環境、転職に至るまでの流れ、どのような職種・業種に携われるのか等を確認できたと思います。

ASEAN随一の巨大国家で、独自の文化・慣習を間近に感じながら働くことができるのはインドネシアならではの魅力です。実生活では日本と異なる環境に戸惑い、壁にぶつかることもありますが、それらを自らの力で乗り越えスキルや経験として蓄積できれば、今後のキャリアパスを広げてくれることは間違いありません。

いずれはインドネシアで働いてみたい、すぐに転職できる可能性があるか知りたいといった方は、ぜひiconicJobにご相談ください。インドネシア現地での生活・就業経験が豊富なキャリアアドバイザーが、転職活動をサポートいたします。

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