マレーシアでカフェというと「ヤシの木の下で、ホームセンターで売ってるアウトドアテーブルみたいなのに座って、強い日射しの中で半分に割ったココナッツを飲み干す」みたいなイメージがありませんか?
調べればすぐわかるのに、なぜかマレーシアに来る前の私はそんなふうに勝手に思い込んでいました。何か勘違いをしていたようです……。
というわけで今回はマレーシアの最新カフェ事情をお伝えします。
目次
マレーシアにおしゃれなカフェがどんどん増えている件
マレーシアでは昔からある独自のカフェを「コピティアム(Kopitiam)」と言うのですが、どちらかと言うと「ご飯がメインの喫茶店」といった印象。だいたい朝から夜まで営業していて、ローカルの人がのんびりと時間を過ごしています。
一つ注意が必要なのが、コピティアムでコーヒー(※1)やミルクティー(※2)を頼むとかなりの甘さだということ。
「ブラックコーヒー(コピ・オー・コソン/Kopi O kosong)」とオーダーすると「え? まじで?」という顔をされます。ローカルの人たちにとって甘くないコーヒーや紅茶は「まじで、ありえない」のだそうです。
※1 コーヒー=コピ(Kopi)はコンデンスミルクと砂糖が入ったマレーシア式コーヒーのことです。
※2 ミルクティー=テータリック(Teh Tarik)はコンデンスミルク入りの紅茶です。
マレーシアにおける最新カフェをチェック
ところが最近コピティアムではないスタイルのカフェが、マレーシア国内で増えてきています。20代後半~30代前半のスタッフがメインとなってお店のデザインからメニュー、バリスタまでこなすこだわりのお店です。
こちらのカフェはクアラルンプール市内の商店街にあるスキニーディップ(Skinny Dip)。
めちゃくちゃおしゃれで平常モードのマレーシアを忘れてしまいそうです。
周囲は自動車修理工場、宝くじ売り場(賭け事の雰囲気が強い)、謎のお店など、ローカル色の強いショップが並んでいます。慣れていないとちょっと緊張する雰囲気。
が、スキニーディップの中に一歩入るとエアコンが効いたクールな空間が広がっています。外と比べるとある意味では異空間というか……。
カフェの内装は昔からあるショップハウスの内部だけをリノベ
マレーシアの昔からある商店街は壁一枚で隣同士がつながっていて、ショップハウスと呼ばれています。
スキニーディップもそのスタイルで、内装をリノベーションしてカフェとして再生しています。日本でも古民家カフェなどが流行っていましたが、それに近い感じかもしれません。
マレーシアのカフェのオーダーは、先払いと後払いがあります。スキニーディップは先払いでカウンターで先にオーダーと支払いを済ませます。マレーシアに限らず初めて入ったカフェは、ちょっとそのあたりのことがわからなくて、焦ることがありますよね。
おすすめはマカロンだそうです。なので素直にマカロンを頼みました。
ランチメニューもあるそうで、カフェ飯もローカルフードをはじめ充実していました。定番メニューの「クロックマダム」はRM16(約420円)。
今回、写真を撮影させてもらおうと思ってスタッフの方に声をかけたら、笑顔でさっとよけてくれました。
なるほど「写真撮ったらアップする時にハッシュタグもつけてね!」とメニューにも書いてあります。SNS対応もばっちりのようです。
ちなみにマレーシアではカフェに限らず飲食店などでは無料wi-fi環境がかなり整っています。パスワードはスタッフに尋ねると教えてくれたり、お店の壁に貼ってあったり、先払いの場合はレシートに記載されていたりするので、ぜひ利用してみてください。
こういったカフェはオリジナリティにあふれていることが多いようです。独自にブレンドした中国茶が飲めたり、マレーシアではおなじみハーブのパンダンを使ったオリジナルスイーツがあったり、アジア系雑貨のセレクトショップを併設していたりしているところもあります。
マレーシアにはシアトル系コーヒーチェーンもありますが、個性あふれるカフェを探すのも楽しみの一つ。
ぜひチェックしてみてくださいね。これからもステキなカフェがあったら紹介していきたいと思います。
■スキニーディップ(Skinny Dip Cafe)
【Facebookページ】https://www.facebook.com/skinnydipkl
【営業時間】10:00~23:00
【電話番号】+60-(0)3-6270-9484
【住所】3, Jalan Medan Putra 3, Medan Putra Bussiness Centre, 52200 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur