【資金編】アジアで起業、進出する際に知っておくべきこと

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アジアで事業を起こすこと.

というテーマで思いつく限りでテーマ別に分けて、不定期に連載していこうと思います。

自分自信はベトナム発出事業をお越し、インドネシア、日本へと進出していった経緯から、主にベトナムの個別具体的なケースも多々含まれることも有るかと思いますが、ある程度その前提を持った上で読んでいただければ幸いです。

さて、事業を起こすのは、それが日本であっても、ベトナムであっても、インドネシアであっても大変なことだと思います。

各国には個別特有の難しさがあり、経験やノウハウはそのまま他の国には通用しないことも多いです。

しかしながら、場所や時間を超えて共通する事は多分ありますし、

個別具体的なケースを学びながらその奥にある本質はそれぞれの人がそれぞれ解釈すれば良いと思いますし、

それこそがどれだけ過去の事例を学んでも成功する人も失敗する人もいる理由だと思います。

と、前置きをおいた上で、アジアで外国人である僕達が、それも個人なりスタートアップという形で事業をする上で、出てくる課題を上げるとザーッと以下が上げられてきました。

資金の問題

商品・サービスの内容の問題

営業の問題

人事の問題

採用の問題

労務の問題

事業規模の問題

ビジョン・ミッションの問題

マーケットの問題

自分の経験分野で行う場合の問題

行政手続きの問題

事業フィールドの選択の問題

パートナーの問題

資本及び資本比率の問題

法律及びライセンスの問題

セーフティーネットの問題

技術の問題

品質の問題

いやー、まだ多分漏れがあるのですが、あれば追々追記します。

これ一個一個書いていくと大変ですが

書けるだけ書いてみます。笑

まずは、【資金の問題】です。

個人で事業を始めるためには、一般的に資金が足りないことがほとんどです。

優良企業に努めていて多額の退職金をもらったり、めちゃくちゃ成長企業に入社して運良くまとまったお金を手にする事というのは稀だと思います。

親が金持ちで、多額の資金を頂戴することもあまり無いでしょう。

それは、東南アジアでも日本でも変わらないです。

ただ、日本とベトナムを比較すると以下の点が異なります。

■ベトナムのほうが優れている点

これはひとえに、色んなモノ・コトが安いと言えます。

自分がベトナムに住み始めたのが2007年で、現在が2014年です。

当時に比べれば、物価が上がり、特に消費財や食品などは、この5年間で2倍ぐらいになってます。

ただし、当時よりも競争が進み、需要と供給の面で整ってきたものもたくさんあるので、安くなったものも有ります。

代表的なものを上げれば、不動産全般が言えます。

オフィスも2008年-2009年が一番高騰していたのですが、その当時よりもだいぶ安くなった印象です。正確な数値は出せませんが、3-4割は安いといえると思います。

サービスや商品の品質が低いということもあるのですが、様々なものが安くスタートできるため、日本で事業をスタートするよりも大分、低価格でスタートすることが出来ます。

その上、生活費も安く抑えることが出来るため、スタートアップにとって必要な「生き抜く」ことができやすいです。

その反面、当然志を持った企業にとっては致命的なリビングデット状態に陥ることも簡単ですし、何よりうまく行かなくても死ぬことはないので、ぼちぼちやり続けてしまうリスクが高いです。

ただ、それにしても、事業をしていくで大事な、「打席に立ち続ける。」ということがし易い環境ではあるので、限りある資金を有効活用しやすいのがメリットではないでしょうか?

■日本の方が優れている点(ベトナムのほうが問題な点)

資金面においては、それは一にも二にも「資金調達」です。

直接金融及び間接金融共にしづらい環境であります。

間接金融(銀行からの借金)に関して言えば、利率が10%~20%程度かかります。

消費者金融(サラ金)ではないですよ。

事業を続けていく上で借りる融資が、同程度かかるため、事業運営者にとってはかなり厳しい相場です。

2012年ごろまでは、銀行の定期預金の上限がVND建てで14%程度、USD建てで5%程度だったため、その頃は現実的には銀行融資を受ける事がほぼ不可能に近かったのではないでしょうか?

現在でも、銀行への普通定期預金は8%程度前後なので、逆に借りる場合は当然それ以上のレートになる確率が極めて高いとももれます。

20%であれば、1000万円借りたら一年後には1200万円になっているわけです。

これはほとんど、事業資金としては博打に近い状態ですね。

借りてはなりませんね。(と僕は思います。)

では、スタートする企業がいきなり日本で銀行からお金が借りれるのか?

これに関しては、YesでもありNoでもあります。

日本では様々な政策金融や創業資金へのサポートが有るため、銀行からのプロパー融資は得られないものの、保証協会や政策金融公庫などから借りられす。ベトナムから比べれば極めて安い金利が一般的です。

現在であれば、だいたい2%台中盤が多いのではないでしょうか。

直接金融(投資家からの出資)に関して

ベトナム人がベトナムで事業をする場合にはローカルのことを精通しているためかなり初期段階でもシード投資などあり得るかと思いますが、外国人がベトナムで始めるにあたっては、投資家としても大きくバリューをつけることは難しいことが多いと思います。

もちろん決して不可能ではありませんが、アジアで日本人向けに投資をしようとしているVCやCVCは専門的に行っている日系は、少なくとも自分は知りません。

事業会社からのM&Aはありえますが、子会社化を狙ったものが多いため、自力で事業を進めたいと思う事業家にとってはあまりいいとも思えまというか、それはもはや調達ではなくグループ会社化というか被買収ですね。

ベトナム国内での売上規模が短期で高いものも見込めないので、長期での投資を目論んでの保有になるため、短期狙いのVCも、自然と削られます。

エンジェル投資家の存在も、日本でさえようやく少しづつ増えてき、エコロジーができたての中、まだまだ充実しているとは思えません。(一部の方がいらっしゃるのは、存じております。)

上記の点から、資金面でアジアで事業を行っていく上での取りうる戦略の王道は、利益剰余金ということがわかるかと思います。

うん?

どいうこと?

つまり、

自分で稼ぎ、贅沢して使わずに再投資ということだと思います。

もちろん、無借金経営にも限界はあります。

大きく成長を志す場合は外部からの資金の調達も必要です。

ただ、スタートする時点であまり、資金を外部からと思うよりも、自力で稼げる原資を見つけ、育てることが先決だと思います。

そこから物事がスタートするのではないでしょうか?

以上、参考になると嬉しいです。

安倉宏明

ICONIC

関西学院大学総合政策学部卒業。株式会社ベンチャー・リンクにて中堅中小企業のコンサルティング、小売店フランチャイズ事業の全国展開に従事。単身ベトナムに渡り年間500社程度ベトナム企業に営業・訪問する。2008年5月ICONIC CO., LTD. を設立。ベトナム、日本、インドネシア、マレーシアで人材総合サービスを展開中。

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