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海外転職やアジアでの生活に役立つ情報を現地からお届けするブログです。

社会保険・社会保障の記事一覧

【マレーシア法務ブログ】第8回:社会保障制度③

TNYグループのマレーシア事務所の弁護士の下田です。今回は雇用保険制度(EIS: Employment Insurance System)及び人材資源開発基金制度(HRDF: Human Resources Development Fund)について解説していきます。   1. 雇用保険(EIS) 1 概要 2017年に雇用保険制度法(Employment Insurance System Act 2017)が制定され、雇用保険制度が導入されました。同制度は、失業中の労働者の収入の填補及び再就職プログラムの提供を目的としています。 2 適用対象 この法律は1人以上の労働者を雇用している全ての事業につい

【マレーシア法務ブログ】第7回:社会保障制度②

TNYグループのマレーシア事務所の弁護士の荻原です。今回は労働者社会保障制度(Employees’ Social Security Schemes。運営主体の名称をとってSOCSOとも呼ばれています)について解説していきます。   1. 概要 労働者社会保障法(Employees’ Social Security Act 1969)は、怪我等の理由で就労ができなくなった場合の収入の填補等について規定しています。同法に基づく労働者社会保障制度はSOCSO(Social Security Organisation)によって運用されています。 同法が提供するのは、以下の2つの制度です。 ①雇用傷害(Emplo

【マレーシア法務ブログ】第6回:社会保障制度①

TNYグループのマレーシア事務所の弁護士の下田です。今回は社会保障制度のうち、EPF(Employees Provident Fund(従業員積立基金))について解説していきます。   1. EPFの目的 EPFは労働者の老後の生活資金の確保等を目的とした強制貯蓄制度です。同制度は、従業員積立基金法(Employees Provident Fund Act 1991)に基づき運用されています。   2. 加入対象者 従業員積立基金法は、全ての「使用者」及び「労働者」は、労働者の月々の賃金額に応じた拠出金を納付しなければならない旨を定めています。 「使用

【連載⑩】就業規則の大解剖~タイの経理現場から~

「タイの経理現場から」シリーズ、連載10回目となります。 ▼過去の記事はこちらをご覧ください。 但野和博(外部ライター)の記事一覧 https://iconicjob.jp/blog/author/tadano/   タイの福利厚生と権利 今回はいよいよ後半のメインであり、タイならではの文化的社会的背景が凝縮されているとも言える福利厚生の内容が規定されたパートになります。ここまで読み進められている方にとっては、何となくタイの就業環境について少しは馴染みが出てきた頃かと思います。今回はその真骨頂といったら大げさですが、集大成的なも

ベトナムで強制社会保険加入対象となる外国人労働者の解釈について

2016年社会保険法の改正 以前2018年11月13日付で【2018年12月1日開始】外国人労働者の強制社会保険に関する新政令の概要という記事(以下「前記記事」といいます)を執筆しました。   その中で、強制社会保険の加入対象の外国人について「加入が義務付けられるかどうかについては、企業内人事異動の外国人労働者といえるかどうかですが、ベトナム政府側から見るとどちらに当たるのかわからない状況にある駐在員も多いのが現状です。」と書きました。そこで、今回は強制保険の加入対象とならない外国人労働者(企業内人事異動の外

【ミャンマー法務ブログ】第2回:社会保障法

第2回となる本稿では、ミャンマーの社会保障法について解説します。   1. ミャンマーの社会保障法の制定 社会保障法(The Social Security Act, 1954)を改正する形で、2012年8月31日に新たな社会保障法(The Social Security Law, 2012)が制定されました(社会保障法104条)。同法は2014年4月1日に施行され、同月2日に施行細則(Notification No.41/2014, Ministry of Labor, Employment and Social Security)が制定されました。   2. ミャンマーの社会保障制度への加入対象 施設(製造業、政府機関、開