タイ生活入門~タイに住んで、食べて、そして働いて~

長いテーマだった就業規則の大解剖も前回で完結しましたので、今回は次のテーマに入る前の一休みとして、タイ人と働くというテーマに続いて、初めてタイに住んだり働いたりすることにフォーカスをあててお届けします。

ということで、ここからはタイ初心者の方向けになります。既にタイに馴染みの深い方には物足りないかもしれませんが、タイで起業して8年目になる目線にてご案内しますので、ご自身の経験との違いなどを探すつもりでお付き合いください。

働くということになるとビザの問題やら複雑な話で小難しくもなるので、今回はより気楽にまずはタイに住むことを中心とした内容に絞ります。

 

いつから始める?タイ語学習が必要なタイミング

早速ですが、住む前にまず皆さんが考えることとしては、生活するにあたっての言語の問題かと思います。タイで生活や働くことを考えている方なら、既にある程度はタイ国外でタイ語を習得、もしくはまずはタイ当地でタイ語学校に行くという準備をされているかもしれません。ただ、ほとんどの方が馴染みのないタイ語にふれるのはタイに来てからになるかと思います。

結論から言うと、タイ語は学ばなくてもタイで普通に生活できますし、働くこともできます。もちろん駐在員でもこちらに赴任後にタイ語を学ばれる方も多いのですが、一方で数年の在タイ期間中は一切学ばないで任期を終え帰任する駐在員もいます。英語か、あるいは日本語を話せるタイ人を通じて業務が遂行可能な環境が現地日系企業に整っていることが多いからです。あるいは駐在員自らが立ち上げ時のメンバーならそのような環境を自分で作ることができるからです。

とはいえ、現地採用の方にとってはもちろんタイ語をある程度話せるに越したことはありません。ローカルスタッフともより仕事上も距離が近いので日頃から話す機会も多くなり、むしろ必須な場面も多くなるので、しっかりと学ぶことをおすすめします。

 

タイ語の勉強方法と日本人の習得レベル

タイ語学校はちょっとしたフリーペーパーにもたくさん広告が出てますし、週1回3~6ヶ月程度でも、タイ語の読み書きは別としてアルファベット読みであれば日常生活に困らないくらいの最低限のレベルには到達可能です。ちなみにタイ語の読み書きは習得するのに週1回ペースだと1年くらいはかかることと、生活するにはそれほど不便でもないのでそこまでする必要はないと思います。実際にタイ語の読み書きできる人は、タイ語を話せる人の中でも実感値としては2~3割以下のような気がします。

また現地でタイ語学習だけにかける時間と予算がある人であれば、タイの大学が提供している短期(といっても6ヶ月など)学習プログラムなどに通う選択肢もあります。本当に語学だけの勉強をする語学留学のようなイメージです。これは今もあるのかわかりませんが、金融機関などの駐在員は最初の数ヶ月はこういったところに放り込まれたりもして、実務で使えるタイ語を習得する制度もあると聞いたことがあります。タイが好きで、タイの現地採用を目指している方は、最近はタイ人ローカルスタッフのレベルも上がってきているので、語学レベルもこのくらいのレベルが会社によっては求められる時代になってくる気もします。

 

タイの居住エリアは拡大中!一方で昔ながらの慣習も

さて、次はいよいよ住む場所です。
まず一般的な駐在員で言うと、会社が面倒をみてくれるので当然高めになります。タイは日本人にとって住む選択肢が広いのと、最近はBTSという高架鉄道が通勤の足として完全に定着したこともあって、その沿線であればどこでも住めるようになりました。具体的には駐在員クラスならアソーク駅とトンロー駅の間のエリアから選んでいたところが、単身者などはオンヌット駅という以前なら対象にならなかった選択もされるようになっています。予算は完全に会社予算と連動しますので、悲しいかな、昔ながらの車産業のヒエラルキーはここタイでも健在で、自動車メーカーを頂点にTier1以下のカテゴリーによって、予算も変わってくることが多いようです。

現地日系企業をお手伝いする賃貸不動産仲介会社もそのあたりはよく心得ていて、社名と肩書でおすすめするコンドミニアムやアパートメントなどが的確に把握できるとのことです。驚くのはこれだけではありません。実は賃貸の相場観も日系企業もさることながら他国も含めたエクスパット向けの相場というものが出来上がっており、今でも以前よりは上昇幅は逓減しているようですが、毎年上昇基調のようです。
その賃料相場ですが、最近は日系企業のプレゼンスはここタイでも落ちてきた気もしますが、それでも上は40万円くらいから下は10万円くらいの月額家賃で結構幅が見られます。

 

タイの家賃は安い?現地採用なら3.5万円の物件もあり

仲介会社はまた日本と違って、部屋のオーナーからしか紹介手数料をいただけないため、タイバーツで3万バーツ(約10万円)以上からの物件しか紹介しません。
そのため、駐在員以外の現地採用の方などはこの範囲から外れてしまうので、自力で探すことが求められます。そうはいっても、やはりニッチなサービスがあるものです。そういった方向けに例えば1万バーツ程度(3.5万円程度)、あるいは以下の物件でも探してくれる個人事業に近い仲介会社も、私の知り合いも含め存在します。もちろん家賃が安いからと言って仲介手数料については、物件を探す側は払う必要はありません。Deposit2ヶ月分(法的には1ヶ月分とアナウンスはあるものの、慣習上は2ヶ月が多い)と前払家賃1ヶ月分で済みます。但し、さすがに6千バーツ(2万円程度)未満の物件はそもそも日本人の生活感覚では物件のグレードが厳しいので、リクエスト自体がそもそもほとんどありません。

この1万バーツ程度という物件ですが、実は良い意味で侮れなかったりします。たまに、日本の民放の番組でも日本からしたら相当安い賃料で、プール・ジム設備付きというコンドミニアムなどがあるという紹介のされかたをしてますが、これは本当です。8千バーツ以上くらいであれば、そこそこ設備もしっかりしてます。ちなみに、そういう番組に出演している方の中にはタイの生活全てがバラ色的なコメントを発信している方もいますが、そこまでバラ色かどうかまでは本人次第でしょう(笑)。

 

手ぶらで引っ越しOK!便利なタイの住居事情

それから日本以外は標準かと思いますが、通常は部屋にベッド、TV、冷蔵庫、電子レンジ(ない場合はオーナーにリクエスト可能な場合も多い)、洗濯機(こちらもない場合はリクエスト可能)など生活に必要な最低限の家具が最初から備わっていますので、手ぶらで引越しが可能です。また、引越しするときもダンボールに詰め込んで、運んでもらい、着いた引越先での箱出しもやってもらえるサービスも提供しているので、日本とは比べ物にならないくらい引越しが簡単です。もちろん在留届の住所変更手続きは必要ですが、それも契約書の原本を在タイ日本大使館に持ち込めばすぐに変更登録できます。

いかがでしたでしょうか?もう少し事例を取り入れたほうが良いかもですが、ここまで書いてきて、住居一つをとっても、1回以上のテーマになってしまうくらいになりそうだったので、一旦ここで筆をおきます。次回以降は新しいテーマも予定してますが、またつれづれとこういった生活にまつわるテーマの息抜きコラムも執筆しますのでお付き合いのほど宜しくおねがいします。

 
<本記事に関するお問い合わせはこちら>
Accounting Porter Co., Ltd.
Web:http://aporter.co.th/

タイ在住歴8年・累計100社以上のご相談に対応

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Accounting Porter Co., Ltd.にてManaging Directorを勤めています。弊社は日本からの進出や会計サービス全般をタイ国で提供して6年経つ会計事務所です。代表である私が日本で2社の上場会社のCFO通算6年の経験を活かして親身なサービスを提供できるよう心がけております。 これまで累計100社以上のお客様からご相談いただいた様々な実例もあり、本コラムではそんな実例の中からタイで就業するあるいは就業を想定した方向けに駐在員、現地採用の方を問わずお役に立てる情報をお届けしようと思います。 内容としては身近な給与などの取扱いから、経理処理、はたまたそれらをひっくるめたタイの日系企業で身近に起きたことなど雑感的なところも交えながら、気軽に読めるようなトーンで展開していきますのでどうぞよろしくおねがいします。

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