まるでおとぎ話の世界!奇妙なホテル「クレイジーハウス」に泊まってみました【ダラット】

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2016年2月、ASEAN各国の観光促進サイト「GOASEAN」にて、「東南アジアのユニークなホテル5選」に選ばれた、ダラット(Dalat)の奇妙な建築ホテル「Hang Nga クレイジーハウス」。
紹介記事は多々あれど、「実際に泊まりました」という日本人の方の話を聞くことがほぼ無いため、ここは一つ体験レポを!ということで実際に泊まってみましたのでご紹介します。


 

ベトナム中部の避暑地として人気を集める高原都市ダラット。
飛行機で行く場合、ベトナム航空で、ホーチミンからは1日3往復(所要50分)、ハノイからは1日2往復(所要1時間45分)が飛んでいます。ホーチミンからはバスでも行け、所要時間は7時間ほど。

今回の目的地、「クレイジーハウス」は、ロシアに留学したベトナム人女性建築家・ガー氏によって建てられた特色ある建築物で、1990年の着工以来、現在でも未完成として工事が続けられている、ダラットきっての名物観光地です。その奇妙な空間を楽しむための観光スポットとしてだけでなく、宿泊できるホテルとしても機能しています。
ダラットの中心部からは、車で10分ほど。住所を見せただけで、タクシーのドライバーも「Oh! Crazy House!」と熟知のご様子でしたので安心してたどり着けます。

 

エントランス。画像は公式サイトからお借りしたため、観光客で賑わっている様子ですが、私が訪れた際は人っ子一人いないガラガラぶりで、ほぼ貸切状態を満喫することができました。
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まるでおとぎ話やファンタジーの雰囲気を再現したかのような異世界感。中国神話に登場する仙女・ハンガーの別荘、というのが建築コンセプトだそう。
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内部は思っていたよりも広く、ほとんど迷路と呼んで差し支えのないような込み入った構造をしているので、敷地内全てのエリアを網羅しようとする場合は、行ったり来たり、進んだり戻ったり、何回も同じところを通りながら、歩いていく以外ありません。

 

クレイジーハウスの作りの最大の特徴としては、階段が多いという点です。
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しかもその階段のほとんどは、

長く、
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高く、
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幅狭く、
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とても、
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危ないです!!!!
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ご覧ください。屋根の上を階段が通っています。全体的に、かなり、危ないです
階段に手すりでもあればまだマシなのですが、場所によってはかなりの高さで、一人通るのがやっとの細さなのに、つかまる部分も何も無い箇所などもあり、とりたてて高所恐怖症を自覚したことのない私ですら足のすくむ思いでした。
私が訪れた日はガラッガラだったので大丈夫でしたが、混雑時など、上っている最中に反対側から人が来たりしたら、結構真剣に絶望するレベルのアドベンチャーになり得ると思います。すれ違うことは不可能な細さで、後戻りなどできるはずもない恐ろしさですから、もしもそうなった場合のスリルは想像するに余りあります。

 

そんな施設のところどころに、「自然」をテーマとした、宿泊のできる部屋があり、宿泊客のいない時は開放されているため、中を見学することができます。公式ページによると、現在、予約の取れる部屋数は全部で10部屋。

<虎ルーム>
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<蟻ルーム>
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<ひょうたんルーム>
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何度もしつこいですが、私が訪れた日はガラッッガラだったので好きな部屋を選び放題だったにも関わらず、そんな中で私が選択したのは、こちらの<シロアリルーム>
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最も泊まりたくないネーミングのお部屋に思えますが、あえてそこを選んだのは別に挑戦的なチャレンジャー精神があったからというわけではなく、単純に、宿泊代金が一番安かったから。
1人1泊 : 540,000VND(約2,600円)。
2人の場合は1人あたり : 375,000VND(約1,806円)
※朝食希望の際は別途 : 100,000VND(約482円)

 

上記の部屋写真は公式サイトからお借りしましたが、実際の客室は、ベッド部分に仕切りカーテンがついており、それを閉じると、より穴蔵的な雰囲気に拍車がかかります。
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ちなみにベッド横の壁と、ベッド上の天井には何故か鏡がついており、仰向けで寝ようが横向きで寝ようが、目を開けばいつでも横たわる自分自身の姿を確認することができる、という究極のナルシスト向け仕様となっております。

 

観光施設としての開館時間は19:00までなのですが、日が落ちた後の客室内は、暖かい照明がぼんやりと映えて非常に落ちつきます。

ベッド側から。部屋は決して広くは無いのですが、メルヘン的な空間作りが整っているため、段々と、人里離れた森の中に住んでいる未亡人の魔女のような気分になってきて、佇んでいるだけでもテンションがあがってきます。
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受付の際の説明によると、宿泊客については、閉館後でも館内の歩き回りOKとのこと。上がったテンションのままで深夜のクレイジー徘徊に出かけようかと外に出てみたのですが、夜の館内に照明器具は一切無く、そこにはひたすらの闇が広がっていたので、明るい段階ですら決死の思いだった階段の数々を思い出し、歩き回るのはやめておきました。

 

そのまま、魔女的な物思いに耽りながら静かな夜を過ごそうかと思っていたのですが、チェックイン時に、「今日は他の宿泊客は誰も居ない」と説明を受けていたというのに、夜になったら急遽予約が入ったらしく、欧米人の団体客がやってきました。
おかげさまで、「人里離れた森の中」はどこへやら、敷地内のいたるところから、「Oh my gosh!!」 「It’s crazy!!!」といった雄叫びが聴こえてくる、忙しない一晩を過ごす羽目になりました。

推測するに、階段のシャレにならない恐ろしさを知る由もない彼らは、闇の中でも臆せず館内探索に進み、結果、地獄を見たのだと思います。

 

なんにせよ、独特の空間に宿泊することにより、非日常のムードを味わえる、有意義な一晩となりました。高原ダラットですので、夜間の多少の寒さが難点ですが、他では味わえないワクワク感を楽しめる変り種ホテルとして、間違いなくオススメの施設です。

 


 

着工から26年が経った現在でも、未だ完成することの無いクレイジーハウス。その摩訶不思議なセンスは、他に類を見ない奇抜さで、訪れた皆さんにとっては、きっとダラット訪問の強烈な思い出の一つになることと思います。
ダラット旅行の際は、観光立ち寄りのみならず、是非一泊の上で、ファンタジーな夜の雰囲気も味わってみてくださいね。

 

Hang Nga Crazy House
住所  :03 Huynh Thuc Khang St, Ward 4, Da Lat
HP :http://www.crazyhouse.vn/
※観光施設として入場の際は、入場料40,000VND(約193円)
※上記HPより、宿泊予約可能です

miyako

音楽活動とコスプレ活動が楽しい今日この頃

ICONIC

ホーチミン在住3年。音楽活動とコスプレ活動が楽しい今日この頃ですが、将来の希望はドイツに住むことです。ですが、あんことお餅とココナツミルクが大好きなのでそれがあればたぶんどこでも生きていけます。

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