【失敗しない】デジタル時代の英語面接(6)– 海外・外資系企業の面接回答例

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今回は、英語の面接で面接官の質問に答える際の注意点を2点ご紹介します。

 

具体例を盛り込む

面接官の質問には、Yes/No だけで答えないようにしましょう。きちんと5W1Hを入れて過去の経験など具体例を挙げ、「その経験によって、どういったメリットを応募企業にもたらすことができるか」を盛り込みます。大事なのは、応募企業の視点です。

また、協調性が求められているからといって、“Yes, I’m a team player.”とだけ言っても、何も伝わりません。自分がteam player であることを証明できる具体例を述べる必要があります。
「とにかくがんばります」「何でもやります」というのも、外資系では通じません。自分に何ができるのか、どのように会社に貢献できるのかを具体的に述べましょう。

 

回答はポジティブに

どんな問いに対しても、ネガティブな答えは避けるのが原則です。短所などを聞かれても、常にポジティブに答えるようにしましょう。失敗経験は、経験自体よりも、そこから何を学んだか、それを成功にどう役立てたかに焦点を置いて話します。また、聞かれてもいないのに、短所や失敗経験などを自ら提供する必要はありません。

一方で「ポジティブである」ということを「外資系では何でもはっきり言ってよい」と誤解している人がいますが、やはり言わないほうがよいことは、どこの世界にもあります。たとえば、「なぜ前職を辞めたか」という問いに対し、前の勤務先や上司を非難するのは厳禁です。それでは、面接官に「そちらを辞めた後は、次の会社でそちらの悪口を言いますよ」と言っているようなものです。

 

回答例

では、下記で、よくある質問と回答の例を見てみましょう。

質問)Tell me about yourself. (自己紹介をしてください。)
これは、あなたが、いつどこで生まれ、家族は何人で、家族は何をしているか、などの個人的なことを聞かれているのではありません。どのような経験をし、どのような知識や能力があるかを答えるべきものです。自由に自分を売り込めるチャンスでもあります。

職歴のある人は仕事に関連した話をすべきですが、新卒で実務経験がなければ、下記のように、学校生活や私生活の中から、仕事に関連した能力や素質を示せる話をしましょう。

回答例)
I’m an English major at Nihon University of Foreign Languages. After I graduate in March, I’d like to work for an international trading firm. I’ve traveled to several countries in Asia and Europe. Getting to know other cultures and people is a fascinating experience. I’m currently enrolled in night courses in business English and export-import documentation in order to prepare myself for the field.

(私は日本外国語大学で英語を専攻しています。3月に卒業した後は、国際貿易会社で働きたいと思っています。私は、アジアやヨーロッパの国々を旅行したことがありますが、他の文化や人びとを知るというのは、すばらしい経験だと思います。その分野での就職に備え、現在、夜、専門学校に通って、ビジネス英語と輸出入書類作成の勉強をしています。)

質問)Why is there a long gap in your employment history?
(職歴に、なぜ長期の空白があるのですか。)

長期の旅行、留学、子育て、ボランティアなど、どんな理由にしろ、それによって貴重な体験をした、応募職で求められるスキルを得たということを強調します。

回答例)
Between my first and second jobs, I decided to take a year off to travel around the world. I backpacked from Asia to Africa and to Latin America, visiting more than 60 countries. It was a great experience, probably a once-in-a-lifetime experience. I met so many interesting people from all over the world and made some great friends. I’m still in touch with some of them after three years. Intercultural communication skills are among those I acquired during the trip and helped tremendously in my current job. I am sure that it will help me with this new position as well.

(最初に就いた仕事を辞めた後、転職する前に、休暇を1 年取って世界中を回ることにしました。アジアからアフリカ、そしてラテンアメリカまで60 か国以上をバックパックで回りました。おそらく一生で一度の、とてもすばらしい経験でした。世界中からやってきた多くの興味深い人びとと出会うことができ、すばらしい友人を得ることができました。3年たった今でも、そのうちの何人かとはいまだに交流があります。異文化コミュニケーションのスキルは、その旅行で身に付けたもののひとつで、現在の仕事にとても役立っています。この新しい職でも、それが役立つと確信しています。)

 

こちらで、英文履歴書の書き方や英語の面接について書き始め、一年が経ちました。本コラムは、今回で最後となります。一年の間、ご愛読ありがとうございました。今後も、皆さんの海外での就職・転職がうまく行きますよう… Best of luck!

ロングセラー著書多数

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ICONIC

日本で大学卒業後、日米企業勤務を経て渡米。MBA取得後、独立。アメリカで16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。その後、投資家に転身。在米30年後、東南アジアやヨーロッパをノマド生活中。訪問国は60ヵ国にわたり、英語のほかにスペイン語も操るが、中国語、韓国語、ベトナム語には苦戦。 著書に、ロングセラーの『英文履歴書の書き方』『面接の英語』のほか、『英語は7つの動詞でこんなに話せる』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(以上ジャパンタイムズ)、『ロジカルイングリッシュ』(ダイヤモンド社)など30冊。韓国語や中国語にも翻訳され、韓国、中国、台湾で出版されている。

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