英文履歴書の書き方(5) 応募職ごとにカスタムメード

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これまで述べてきたように、英文履歴書には、自分が今まで何をしてきたかを並べるのではなく、雇用者側が何を求めているかに焦点を絞り、応募職にマッチさせる形で技能や経験を記載することが大事です。

 

複数の職に対応できる万能の英文履歴書(英文レジュメ)はない

つまり、応募する職ごとに技能 (Profile/Summary/Qualifications)や経歴の内容、また並べる順序を変え、複数のバージョンを作成する、ということです。英文履歴書(英文レジュメ)は1種類である必要はない、というより、複数の職に応募するのであれば、1種類では無理なのです。どんな職種、雇用主にも使える万能のレジュメというものはありません。ただし、それぞれの応募職に対し、最適なレジュメというものはあります。

 

応募職に応じて経歴を組み立て直す

私は、英文履歴書(英文レジュメ)の作成をお手伝いする際に、まず「応募先を教えてください。募集要項を見せてください」とお願いしていました。それがわからなければ、英文履歴書(英文レジュメ)は書けないからです。英文履歴書(英文レジュメ)は、自分の経歴をベースに書くものではなく、応募職に応じて、自分の経歴を整理して組み立てていくものなのです。

また、「○○社の△△職と、□□社のXX職に応募するつもりです」という方もいらっしゃるのですが、同じ職種で募集要件も同じでない限り、両方に通用する英文履歴書(英文レジュメ)を書くのは無理です。たとえば、次に挙げる2つの英文履歴書(英文レジュメ)は同じ人のものですが、それぞれの職向けに2種類の履歴書を作成する必要がありました。

 
荒井さんは、アート関連の経験を生かした絵本やアート関連の本作り、または勉強した音楽制作の知識を生かして音楽業界での職を希望しています。 英文履歴書(英文レジュメ)1がアート関連職用ですが、荒井さんはこの分野で実務経験があるので、それを先にもってきます。アートとは関係のない職歴は、Additional Experienceとして、最後にもってきました。

音楽業界向けの英文履歴書(英文レジュメ)2では、荒井さんには、この分野での実務経験がないため、キャリアチェンジをすることを明白にするためCareer Focusとして、関連した学歴を先にもってきます。英文履歴書(英文レジュメ)1では記入しなかったロサンゼルスの短大で受講した録音アートのクラスも、英文履歴書(英文レジュメ)2には含みます。文化服装学院に関しては、英文履歴書(英文レジュメ)1ではアート関連の受講クラスを記しましたが、音楽とは関係がないので英文履歴書(英文レジュメ)2では学校名だけにとどめます。
職歴欄も、音楽関連のものだけ掲載し、関係のないものを最後にAdditional Experienceとして記載します。店頭ディスプレイ作成は、本来アート関連の仕事ですが、音楽業界での仕事なので、2のほうでもExperienceに含みます。 Summaryでも、それぞれの分野に応じ、経験年数や、強調する学歴、経験、スキル、そして並べる順序を変えました。

 
 

英文履歴書(英文レジュメ)1

 
 

英文履歴書(英文レジュメ)2


 

ロングセラー著書多数

ロングセラー著書多数

ICONIC

日本で大学卒業後、日米企業勤務を経て渡米。MBA取得後、独立。アメリカで16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。その後、投資家に転身。在米30年後、東南アジアやヨーロッパをノマド生活中。訪問国は60ヵ国にわたり、英語のほかにスペイン語も操るが、中国語、韓国語、ベトナム語には苦戦。 著書に、ロングセラーの『英文履歴書の書き方』『面接の英語』のほか、『英語は7つの動詞でこんなに話せる』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(以上ジャパンタイムズ)、『ロジカルイングリッシュ』(ダイヤモンド社)など30冊。韓国語や中国語にも翻訳され、韓国、中国、台湾で出版されている。

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