ベトナム・ホーチミンの学生生活実態調査 第2弾~通学編~

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ベトナム・ホーチミンの学生生活実態調査 第2弾~通学編~

前回に引き続き、VIETBRIDGE CAPITALが調査したベトナム・ホーチミン市内にある大学に通う学生の生活実態について「住まい編」、「通学編」、「食生活編」の3編に分けてご紹介します。
第2弾は「通学編」です。ベトナムの大学生の通学事情は日本の大学生と大きな違いがあることが分かりました。


調査結果概要

・ベトナムの大学生の約半数が大学の半径1km未満に住んでいるという結果になりました。
・ベトナムの大学生の52%が”バイク”を、39%が”徒歩”を通学手段として選択しています。

目次

1. 通学距離(通学時間)
2. 日本の大学生との比較~通学距離(通学時間)~
3. 通学手段
4. 日本の大学生との比較~通学手段~
付録:一ヶ月の駐輪料金

※調査対象は、ホーチミン市内にある3つの大学、ホーチミン市立食品産業大学、外国貿易大学、ホーチミン市立経済大学の学生さんです。(参考:https://iconicjob.jp/blog/vietnam/studentlife-invietnam-survey1/


1. 通学距離(通学時間)

前回の「第1弾~住まい編~」でも、住まいを選ぶ重要なポイントとして“立地”が挙がりました。ベトナムの大学生は大学からどのくらいの距離に住んでいるのでしょうか。調査結果はこちら。

「通学距離の分布」
1km未満 47%
2~3km 22%
4~5km 9%
5km超 22%
※自宅生、大学寮に住んでいる学生は除く。

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一番多かったのは、1km未満に住んでいるという回答。約半数の学生が、歩いて15分かからない距離に住んでいるという結果に。さらに、移動手段がバイクやバスの場合、5kmの移動にかかる時間は徒歩1kmとほぼ同じです。

つまり、学生の80%近くが通学時間15分圏内に住んでいるということになります。建設中ではあるものの、ホーチミン市内を移動できる電車は現在ありません(2020年末に運行開始予定)。乗換えがしやすい路線を利用することで通学時間を短縮するといった手段がないため、近い距離に住む学生が多いのではないでしょうか。


2. 日本の大学生との比較~通学距離(通学時間)~
ここで、「2006年度 早稲田大学 学生生活調査(第25回)」をもとに、日本の大学生とベトナムの大学生の通学事情について比較してみたいと思います。

※「2006年度 早稲田大学 学生生活調査(第25回)」について
2006年度のデータのため、現在と100%合致はしないかもしれませんが、大学単位で行われた調査結果として大変興味深い結果を得られています。なお、「通学時間」に関する項目は自宅生・自宅外生を含み、自宅生約61%、自宅外生約39%の内訳です。

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日本の学生のうち、通学時間30分未満の学生はわずか20%ほど。80%近くが通学時間15分圏内に住んでいるベトナムの大学生とは対照的。通学時間1時間以上という学生が40%以上、通学に2時間以上かかる学生も4.7%います。

理由として、調査対象に自宅生が多く含まれていることや、通学にかかる時間よりも家賃などにかかるコストを低く抑えたいという希望が考えられます。日本の大学の学費は他の国に比べて高く、奨学金も基本的に「貸与型」です。そのような状況を踏まえ、出費を控える学生の傾向がうかがえます。


3. 通学手段
次に、ベトナムの大学生の通学手段についてご紹介します。
日本の都会の大学生にとって、通学手段として “電車”を利用することは一般的でしょう。しかし、前述のとおりベトナム・ホーチミン市内に通学手段となるような電車は今のところありません。それではどうやって通っているのでしょうか。調査結果は以下のとおりです。

「通学手段の分布」
バイク 52%
徒歩 39%
バス 5%
自転車 4%
※自宅生、大学寮に住んでいる学生は除く。

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通学手段として半分以上の学生がバイクを使用。ベトナムではバイクが主要な移動手段となるので、通学手段としても第1位に選ばれたと考えられます。第2位には徒歩がランクインし、約40%の学生が徒歩で通学しています。

立地を重視して住まいを選択した結果、徒歩通学が可能となる学生が多いのでしょう。また、日常生活では1Km以内の移動にバイクを使うことも珍しくありませんが、渋滞などを考慮して通学時間帯の使用を避ける学生もいるのではないでしょうか。


4. 日本の大学生との比較~通学手段~
ここでも通学手段について、日本の大学生と比較をしたいと思います(比較対象は「2006年度 早稲田大学 学生生活調査(第25回)」)。

通学手段の調査表

ベトナムの大学生の通学手段としては、バイクまたは徒歩が圧倒的に多いです。一方、日本の大学生の通学手段としては電車の利用が65%を占めます。「電車とバス」を含めると合計は80%近くなり、多くの学生が電車を主要な通学手段としていることが分かります。本数が多く、路線を考慮すれば時間も短縮できる日本の電車の利便性は、日本の大学生に欠かせないものとなっているということでしょう。


付録:一ヶ月の駐輪料金
ベトナムの多くの大学生がバイクを通学手段として利用していることが分かりました。
そうなると、バイクを止める場所が必要です。駐輪にはいくらかかるのでしょうか?
平均料金はこちら。

自転車 2.0USD/month
バイク 5.6USD/month

自転車だと約200円、バイクだと約560円、ひと月あたりかかるようです。120円ほどでランチを食べられるベトナムの物価を考慮すると、小さな金額とは言い切れません。それでもバイクを使用するために毎月の支払いをしているということは、ベトナムの大学生にとってバイクがいかに重要かを示していると言えます。


 

「通学編」、いかがでしたでしょうか?
日本の大学生と比べて、徒歩またはバイクで通学する学生が多かったベトナムの大学生ですが、ホーチミン市内を走る電車の運行開始によって状況は変わるのでしょうか。今後の変化に注目したいです。

次回の第3弾は、「食生活編」をお届けします。

第3弾~食生活編~を読む
第1弾~住まい編~を読む

資料提供:VIETBRIDGE CAPITAL

 

Emiko

ロジカルっ子

ICONIC

やりたいことを貪欲に探したら、今度はベトナムに来ることになりました。どこへ行っても何とかなる!楽観的な人間は強いですよ?

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