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法制度・規制の記事一覧

【ミャンマー法務ブログ】第9回:ミャンマーの汚職に関する法制度

本稿では、ミャンマーの汚職に関する法制度について解説します。   1. ミャンマーでの汚職の現状 NGOトランスペアレンシー・インターナショナルが発表した2018年腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index)によると、ミャンマーは180位中132位に位置付けられています。かかる順位が示しているとおり、ミャンマーにおいては、場面によっては賄賂を要求され、特に裁判や許認可の取得の際に金銭を渡す事例が多く存在します。しかし、安易にこのような要求に応えることは法律上非常にリスクが高いです。ミャンマーにおい

ベトナムにおける新競争法の改正点の概要

2004年競争法と比較した新競争法の重要な改正点の概要 2018年、競争法(以下「新競争法」といいます。)がベトナム国会で可決され、2019年7月1日から施行されました。新競争法は2004年の競争法(以下「2004年競争法」といいます。)と比較して抜本的に改正されており、特に合併や買収に関して知っておくべき新しい規制があります。 以下、2004年競争法と比較した新競争法の重要な改正点の概要をご紹介します。   1. 適用範囲の拡大 新競争法は規制の範囲を拡大しました。具体的には、新競争法第2条第3項において、「関連

ベトナムで中古機械を輸入する際の法的規制(決定18号)の概要

第1 中古機械の輸入についての科学技術省通達23号(23/2015/TT-BKHCN) ベトナムでは、科学技術省の通達23号(23/2015/TT-BKHCN。以下、「通達23号」といいます)が2016年7月1日から施工され、中古機械の輸入が制限されてきました。 通達23号は、原則以下の要件を満たす中古機械についてのみ輸入を認めるとしてきました(通達23号6条1項)。 ・使用期間が10年を超えないこと ・ベトナムの国家技術規則(QCVN)、ベトナムの標準規格(TCVN)、又はG7の安全・省エネ・環境保護基準に従って製造がなされていること 以上が中古機械

2019年ベトナム知的財産法改正案の重要改正ポイントについて

1. 本改正の目的 今年の4月、知的財産法についての改正案が公開されました。今回の改正は、今年の1月に環太平洋連携協定(TPP11、CPTPP。以下、「CPTPP」といいます)が発行したことを受けて、現行の知的財産法とCPTPPの内容の整合性を高めることを目的としています。 まだ改正案の段階ですので、今後修正される可能性もあること、施行日はまだ未定であることについてご留意ください。   2. 変更がなされた主な分野 今回の改正案で大きな変更が加えられているのは下記の3つの分野です。 ・発明 ・商標 ・知的財産権の保

【ミャンマー法務ブログ】第6回:ミャンマーの弁護士、裁判官等

第6回となる本稿では、ミャンマーの弁護士や裁判官等について解説します。   1. はじめに ミャンマーに限らず、いかなる場所、事業分野においても予想外の問題が生じ、話し合いで解決できない場合には紛争解決制度を利用することとなります。合弁契約等の契約書を締結する際には、紛争解決に関する条項も入れることが一般的です。 紛争解決制度は大きく分けて裁判による方法と仲裁による方法が存在し、国によって制度内容が異なる点もあるため、紛争に備え、事業を行う国の裁判および仲裁制度について把握する必要がありま

【ミャンマー法務ブログ】第5回:ミャンマーの商標に関する法制度

第5回となる本稿では、ミャンマーの商標に関する法制度について解説します。   1. はじめに 会社にとって自社のブランドや技術等を保護するために知的財産権に関する法律は重要である。ミャンマーにおいては長年商標法が存在しない状態が続いていた。しかし、ようやく2019年1月30日、ミャンマー商標法(以下、「商標法」という。)が成立した。本法の施行日は、大統領の通達により決定される。大統領の通達は2019年4月1日時点では未だ発布されていないので、本法がいつ施行されるのか明らかでない。関係者によると、商標