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法制度・規制の記事一覧

ベトナム2019年労働法の重要な改正点(可決版)

はじめに ベトナムの国会は、2019年11月20日に労働法の一部を改正する法律(以下「改正法」といいます。)を90.6%の賛成多数で可決しました。改正法は2021年1月1日より施行されます。そこで、最新の重要な改正点について説明したいと思います。以前の記事では、最終改正案や報道内容に基づいて重要点を解説しましたが、原文の法令も公表されたため、再度整理し直して説明します。   1. 労働契約に関する改正点 (a) 労働契約の定義の拡大 労働契約に関して、現行法では、「労働契約とは賃金が支給される業務、労働条件、労使関

【ミャンマー法務ブログ】第12回:ミャンマーの不動産所有権及び賃借権規制の概要

本稿ではミャンマーの不動産の所有権及び賃借権規制の概要について解説します。   1.はじめに 事業を営む上で規模にかかわらず、建物や土地を使用することとなるため、不動産規制はいずれの業種にとっても重要であるが、特に、製造業等のように大規模な土地建物を使用する業種においては十分にミャンマーにおける不動産法制を理解した上で事業を行う必要があります。不動産法制における主要な法律としては、不動産譲渡制限法(The Transfer of Immoveable Property Restriction Act、1987)、登記法(The Registration Ac

【マレーシア法務ブログ】第12回:商標登録の出願①

TNYグループマレーシア事務所の弁護士の下田です。今回は、マレーシアにおける商標登録の出願手続について解説していきます。   1. 概論 登録商標は商標法に基づく登録によって取得される財産権であり、登録商標の所有者は商標法に基づく権利を有し同法に基づく救済を受けることができます。 マレーシアの商標登録手続は、1976年商標法(Trade Marks Act 1976)及びその下位規範によって規律されています。同法は今年改正が行われ、12月9日付で公布されましたが、執筆時点(2019年12月15日時点)ではまだ施行日の指定はさ

外国人の出入国に関する法令の重要な改正ポイント

1. はじめに 2019年11月25日、国会において、ベトナムにおける外国人の出入国・経由・居住法の一部を改正・補足する法律が可決されました。2020年7月1日から施行される予定です。今回の改正は、外国人がベトナムの出入国に有利になる規定が多く盛り込まれています。 2. 主な改正点 まず、外国人のビザの種類の切り替えが出国なしで可能となります。これまでは、ビザの種類を変更するためには、いったん出国してから再入国する必要がありました。しかし、改正法では、一定の条件を満たした場合には、出国なしでビザ種類の変更ができるよ

【ミャンマー法務ブログ】第11回:ミャンマーの定款

本稿ではミャンマーの新会社法の施行に伴う定款の変更点や留意点について解説します。   第1.はじめに 近時、定款の作成又は修正の依頼が増加しています。そこで、旧会社法(Myanmar Companies Act, 1914)からの定款に関する変更点や、新会社法(Myanmar Companies Law, 2017)における定款に関する規定などについて解説します。 旧会社法上での、定款は基本定款(memorandum of association)と附属定款(articles of association)の2つに分けられていました。しかし、新会社法上は、定款(constitution)に一本化され

【マレーシア法務ブログ】第11回:商標の定義

TNYグループのマレーシア事務所の弁護士の荻原です。今回からマレーシアにおける商標制度について解説していきます。   1.根拠法令等 マレーシアの商標制度は、商標法(Trade Marks Act 1976)及び取引表示法(Trade Description Act 2011)によって規律されています。 商標法はマドリッド協定議定書への加盟を主な目的として改正が行われました(以下「新商標法」といいます)が、執筆時点(2019年11月13日時点)ではまだ公布はされていません。   2.定義 新商標法において、「商標」は、 any sign capable