本稿ではミャンマーの労働組合に関する法規制と実務を解説します。
第1.はじめに
近時、ミャンマーにおいても工業団地に所在する工場等において賃金の増額等を求めるストライキが増加しています。背景としては、物価の上昇に比して賃金の増加率が低いことやストライキを扇動する活動家等の存在が挙げられます。このようなストライキに関する法律として、労働組合法が存在します。現在の労働組合法は、労働組合法(The Trade Union Act, 1926年)を改正する形で、2011年10月11日に成立しました。同法は、1962年以降結成が