【2022年最新版】マレーシア就職・転職完全ガイド

東南アジアの中でも、海外就職・転職先や移住先として高い人気を誇るマレーシア。多民族国家として互いの宗教や文化を尊重しながら共生している環境は、私たち日本人にとって刺激的かつ貴重な経験を与えてくれます。
そんな魅力の詰まったマレーシアで働くために必要な、現地の基本情報や就職・転職事情を詳しくお伝えします。

 

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マレーシアの基礎情報

東南アジアの中心部に位置するマレーシアは、首都をクアラルンプールとし、人口約3,200万人のうちマレー系・中国系・インド系などの民族で構成されています。言語はマレー語を国語とし中国語やタミール語なども使用しますが、英語話者も多く、日常生活やビジネスの場でコミュニケーションの壁を感じることは少ないです。

また、マレーシアは東南アジア随一の多宗教国家であり、イスラム教・仏教・儒教・ヒンドゥー教などの信仰者が共存しています。それぞれの生活スタイルや年中行事を垣間見ることができ、時には参加することで、グローバル社会の一員として様々な体験をすることができます。

気候は1年を通じて常夏で、年間平均気温は30℃前後と比較的過ごしやすい環境です。日本との時差は-1時間と短く、日本(成田空港)からマレーシア(クアラルンプール)へのフライトは直行便で7時間弱。エアアジアXなどのLCCが就航しており、往復5万円程度で渡航できるため、日本からの旅行者も多く身近な存在となっています。2017年には日本との外交関係樹立60周年を迎え、今後ますます二国間の関係強化が期待されています。

 

マレーシアの物価と1ヶ月の生活費

住みたい国13年連続1位(財団法人ロングステイ財団調べ)として日本人から圧倒的人気を誇るマレーシア。ASEAN内でのGDP(1人当たり)は、シンガポール・ブルネイに次ぐ第3位に着いており、周辺国よりも高い生活水準でありながら、日本の3分の2程度の物価で生活できることが魅力です。

電気・ガス・水道・交通等のインフラ環境も整っており、医療水準が高く教育機関も充実しています。ここ数十年の間に日本人をターゲットにした重犯罪なども見受けられず、治安も悪くない印象です。

では、仮に20~30代で単身マレーシアに滞在した場合、毎月いくらの生活費がかかるのか見てみましょう。

項目 物価の目安 詳細
家賃 RM1500(41,000円) クアラルンプール近郊のコンドミニアムに居住、ジム・プール付き
食費 RM970(27,000円) 1日3食、月に数回は少し豪華なディナーや飲み会に参加
交際費 RM480(13,000円) 週末の集まりや昼間のデートに月数回出掛ける
光熱費・通信費 RM150(4,000円) 水道・ガス・電気全て使用、通信はメール・電話・インターネットを使用
交通費 RM100(2,700円) 配車アプリ(Grabなど)をメインに使用して移動
生活用品・その他雑費 RM200(5,500円)
合計 RM3400(92,000円)

 

上記のように、普段の食事や交通費を抑えつつも、時々は日本食や少し良いレストランで夕食や飲み会をし、外国人向けの綺麗なマンションに住みつつ、友人とも遊ぶ……といったストレスの少ないない暮らしをしても、合計でRM3400(92,000円)に収まります。

給与の最低額が140,000円程度ですから、毎月4~5万円の貯金が可能です。国内や近隣諸国への旅行を楽しむ余裕もあり、日本での暮らしと比較しても大きな不便は感じにくいのではないでしょうか。

 

マレーシアの就職率

ASEAN内でも外国人労働比率が高いマレーシアですが、近年はマレーシア人労働者の雇用機会および就業環境改善に向けての取り組みが進んでいます。

マレーシアの失業率は3%弱と高くはないものの、若手人材のスキル不足による就職率の低さが懸念されている他、スキル面でのミスマッチが懸念されるホワイトカラー向けの求人などに、先進国からの外国人労働者が採用されているのが現状です。年々増加する外国人労働者に対して当局では、外国人雇用を目的としたマレーシア人の解雇の防止、最低賃金の引き上げ、TPP11への参加見送りといった姿勢をとっています。

これらはマレーシア転職を希望する日本人にとって、大きく不利になるものではありません。引き続きビザ取得要件と企業側の雇用条件に従い、就労ビザを取得すれば問題ないでしょう。

 

マレーシアのビジネス事情

著しい経済成長を遂げる周辺諸国と比較して成熟市場にあり、安定的な経済成長を続けているマレーシア。先述のとおり整備されたインフラと、英語話者が多くコミュニケーションの弊害が少ないといったこともあり、日系企業における東南アジアのハブ拠点としても人気があります。

現地の主要産業は、輸出需要の高い製造業・農林業・鉱業などの1・2次産業が中心となっていましたが、近年は内需拡大や観光客の増加によるサービス産業の拡大が目立ち、GDPの構成比は前者・後者で50%ずつとなっています。外資参入にも積極的な姿勢をとっており、特にIT分野においては、免税や専用のビザ申請窓口を設けるなどの優遇措置を行っています。今後はサービス業を主力に、IT分野のさらなる成長が見込まれています。

主要企業は、観光名所のペトロナスツインタワーでおなじみの石油企業ペトロナス、金融大手のマラヤン・バンキング(メイバンク)やCIMBグループ、多国籍複合企業のサイム・ダービーなどが知られています。かつては米フォーブス誌の世界上場企業ランキングに選ばれたこともあり、世界的に通用する有力企業として認知されています。

 

マレーシアでの仕事の探し方

「投資したい国」ランキングで常に上位をキープするマレーシアは、日系企業を含む外資系企業の参入が盛んで、日本人向けの求人も数多く存在します。周辺国よりも成熟市場にあるため、業界・職種の選択肢も幅広く、若手~ミドル層まで活躍できるポジションが揃っています。

現地での求人探しは、主に以下のような手段があります。

・海外転職エージェントを利用する
・海外転職サイトで求人を探す
・ビジネスSNS(LinkedIn, Wantedlyなど)を使う
・日本人向けの現地情報サイトで探す
・現地在住者の紹介やコネクションを活用

マレーシアには、現地に拠点を構える日系転職エージェントがあり、登録すると実際に現地で転職サポートを行っている日本人スタッフからアドバイスを受けることができます。Skypeでも相談できるため、日本にいながら海外転職を完結できるメリットがあります。

海外転職サイトは、現地の企業やエージェントが掲載した求人情報から気になるものを探し、自ら応募・選考に進むことになります。現地の情報収集や書類の準備、面接対策、内定後の交渉など自力でできる方は、こちらを活用しても良いでしょう。ビジネスSNSも同様です。

また、マレーシアを始めとする在留邦人の多い国には、必ず日本人向けに日本語で発信している現地情報サイトがあり、サイト内の掲示板などに求人情報が掲載されています。即戦力を求める求人も多いため、現地在住者が活用している印象です。
紹介やコネクションがある場合は、これらの方法と並行して選考を進め、より待遇の良いポジションを選ぶと良いでしょう。

 

マレーシアの就業エリア

マレーシアへの就職・転職で多い主な就業エリアは、首都クアラルンプールと近郊のセランゴール州になります。稀にペナン州(ペナン島)などの求人もあります。

・クアラルンプール

クアラルンプールは政治・経済機能が集まる中枢都市で、多国籍企業の大規模なオフィスビルや、外国人向けのタワーマンションなどが目立ちます。KLセントラル駅を中心に、国内各地への公共交通網が張り巡らされています。ビジネス・観光・移住といずれの目的においても不自由なく過ごせる都市となっています。

・セランゴール州

セランゴール州はクアラルンプールから通勤圏内に位置する大都市で、日本人の移住者が最も多いエリアとなります。クアラルンプールを囲うように広がっており、中心地よりも比較的落ち着いた住宅街となっています。日系メーカーの製造拠点やインフラ・建築関連企業などが進出しているほか、モスクやバトゥ洞窟といった人気の観光スポットや大自然を満喫できるエリアもあり、観光も楽しめます。

・ペナン州

マラッカ海峡に浮かぶペナン島は、ビーチリゾートや世界遺産の街ジョージタウンなどで知られています。ごく稀にツアーガイドやホテルのゲストリレーションといった求人が発生します。

 

マレーシアの日本人就業者数

アジアの移民大国とも呼ばれるマレーシアは、200万人以上の外国人労働者が働いており、全体の14.5%を占めています。そのうち、インドネシア・ネパール・バングラディッシュ人といった東南アジア圏の国籍者がほとんどで、日本人労働者(在留邦人)は24,400人ほどになります。ASEAN内ではタイ・シンガポールに次ぐ在留邦人数となり、年々増加傾向にあります。

現地には海外での活躍を志す若手人材や駐在員、セミリタイア後に移住したミドル層などが滞在しており、KL日本人会などを中心とした日本人コミュニティも形成されています。日本人同士助け合える環境にあるため、初めての海外就職・転職者にとっても安心して暮らすことができます。

 

マレーシアにおける日本人の労働環境

マレーシアでは香港・日本・シンガポールなどから直接投資を受けており、製造業・鉱業を主軸に労働市場は拡大しています。日本からの投資額は3億200万ドルに登り、現地には1300社ほどの日系企業(拠点)が進出し、その半数以上を製造業者が占めています。

マレーシアに就職・転職する日本人は、それら日系企業の日本拠点で雇用され海外駐在員としてマレーシアに派遣されるか、マレーシア現地法人で雇用されるかの2パターンに分かれます。前者の場合、給与・手当は日本水準となるものの、派遣国や期間は会社の一存で決まることも多いため、マレーシアの好きなエリアで期間に縛られず働きたい!といった方は、後者の雇用形態が望ましいでしょう。

また、海外現地法人は当局の雇用政策により、滞在できる外国人労働者の数が限られています。中・小規模なオフィスにいる日本人社員は5名前後、その他マレーシア人を中心としたローカルスタッフで構成されており、日系企業いながらも海外ならではの就業環境を感じられることが魅力です。

 

マレーシアの現地採用者の給料

マレーシアでは、外国人現地採用で必要とされる労働ビザの取得要件として、1か月RM5,000からの最低給料が定められています。日本円に換算して140,000円ほどになり、日本の感覚では安さは否めないですが、物価が安いマレーシアでは生活できる水準の給料です。

また、専門的なスキル・経験が必要なポジションや、マネジメントを担う管理職の給与はもう少し高くなります。職種別の給与相場はおおよそ次のとおりです。

職種 給与相場
カスタマーサポート(コールセンター) RM5,000~7,000(140,000~190,000円)
営業・マーケティング RM6,000~10,000(160,000~270,000円)
ITエンジニア RM6,000~10,000(160,000~270,000円)
管理職・マネージャー RM10,000~(270,000円~)
現地代表・経営企画など RM15,000~(400,000円~)

 

スタッフレベルの給与下限は同程度ですが、そこに専門的な経験、役職、英語スキルなどが加わると上限も変動します。より高額な給与条件での雇用には、これまでの就業経験と応募するポジションとの一貫性や、ポテンシャルの高さが伺えるバックグラウウンド、マネジメントや経営企画・管理の経験があると有利でしょう。

 

マレーシア就職に必要なスキル

マレーシア就職にあたっては、日本または海外での社会人経験を土台に即戦力として活躍できることが前提です。日本で3~5年の社会人経験があり、基本的なビジネスマナーやPCスキル(電子メールやOfficeツールを使用できる)、社内外でのコミュニケーション力が必要となります。

現地には日本人スタッフが少なく業務も多岐にわたるため、セルフマネジメントができる必要もあります。具体的な条件は求人によって異なりますが、これらが備わっていることで初めて評価対象となります。職種は限られますが、未経験向けの求人もあります。

加えて、日本とは異なる職場環境や現地の生活に適応できるかも重要です。海外旅行や海外留学の経験、異文化や言語に興味関心があり、環境を楽しめるだけのポテンシャルや経験値があると良いでしょう。これらはストレス耐性があることの裏付けにもなり、選考で採用担当者に前向きな印象を与えてくれます。

 

マレーシアの仕事で必要な英語力

マレーシアでは国語としてマレー語の他、中国語、タミール語などが使用されていますが、外資系企業が関わるビジネス場においては主に英語を使用します。そのため、社内のマレーシア人スタッフとコミュニケーションが取れる英語力が必要となります。
ローカルや外資系企業(日系以外)を顧客に持つ企業や、多国籍なスタッフをマネジメントするポジション、士業など専門分野の業務に就く場合は、さらに高い英語力を要することもあります。
各職種・ポジションにおける必要な英語力は、概ね次のとおりです。

職種 ポジション 英語スキル TOEICスコア(目安)
カスタマーサポート スタッフレベル 日常会話レベル 500点
事務・営業・専門職 スタッフレベル 社内コミュニケーションレベル 600~700点
経営企画・管理職 マネージャー以上 ビジネスレベル 800点

 

日本人のお客様を対象としたコールセンタのカスタマーサポートといった業務であれば、入社時の英語スキルが高くないレベルでも採用を検討する企業はあります。但し、入社後に自主学習をしてスキルを高める意欲がある事が前提です。

事務・営業・専門職など社内外でローカルスタッフとのコミュニケーションが発生するポジションは、齟齬なくやり取りできるレベルが必要です。
マネージャー以上となれば、英語での交渉や契約調整などの業務も想定されるため、それらを実行できる裏付けとして、海外でのビジネス経験があると有利でしょう。

 

マレーシアと日本、働き方の違い

多国籍国家のマレーシアでは、互いの文化・宗教的なバックグラウンドを尊重する必要があるのはもちろん、業務に対するタイムマネジメントや責任意識、休暇取得や遅刻・欠席に対する考え方も大きく異なります。基本的には会社の就業規則や評価制度に沿って行動することになりますが、個人レベルで求められるパーソナル部分への理解力・対応力の範囲は、日本よりも圧倒的に広くなります。

日系企業の場合、数少ない日本人社員として、日系顧客向けのセールス業務やビジネス領域の拡大、各種サポート業務などを任されることもあります。小規模な企業であれば、目標数値の管理から行動計画まで自ら行い、セルフモチベーションを保ちつつも短期間で結果を出すことが求められる場合もあります。
いずれにしても、海外ならではの就業環境で貴重な経験を積むことができ、今後のキャリアプランの可能性を広げてくれることは間違いありません。

 

マレーシア就職後のキャリアパス

マレーシアに就職する日本人の多くは、外国人とコミュニケーションを取りながら現地の商習慣を学び、海外ならではの就業経験を積むことを目的としています。その後のキャリアパスは様々ですが、代表的な4つのケースを紹介します。

・海外現地法人の管理職ポジションに就く
日系企業の海外現地法人は、そもそも日本人の社員数が少ないため、若手でも責任のあるタスクやマネジメント業務に携わるチャンスがあります。現地代表から直接指導・評価を受けられる可能性もあり、日本よりも早く昇格の機会が巡ってくることもあります。圧倒的な営業成績を挙げ、管理業務へのポテンシャルも発揮できれば、現地法人代表のポジションも夢ではありません。

・マレーシア国内でハイクラスポジションを狙う
現地での就業経験を活かして、多国籍企業や大手日系企業のハイクラスなポジションに就ける可能性があります。マレーシア市場を十分に理解し、ローカルスタッフをマネジメントした経験や語学力などが活かせれば、日本国内では扱っていない求人や重役枠などに応募できることもあるからです。

・ASEAN各国に転職しダイナミックに活躍
マレーシアでの就業経験を活かし、シンガポールやタイなどの周辺国に転職することも可能です。現地の商習慣を理解し、異文化を受け入れる姿勢と英語力・コミュニケーションスキルが備わっていれば、他国でも即戦力として採用されるケースがあります。ASEAN各国での就業経験を積み、将来的には国境を越えてダイナミックに活躍したい、といった方にも適したキャリアパスでしょう。

・日本に帰国しハイクラスポジションを狙う
海外就業経験や英語力を活かし、日本国内の外資系企業や日系企業のグローバル部門などに転職することも可能です。これらに該当する日本人人材は貴重なため、高待遇なポジションである可能性が高いです。将来的に日本へ帰任予定の方は、グローバル人材の需要や募集条件などをチェックしておき、それらに応じた経験・実績が積めるよう意識して活動しましょう。

 

日本からマレーシアに転職するまでの流れ

日本からマレーシアへの転職にあたり、必要な期間やどのような流れで進むのかを確認しておきましょう。

基本的に、早い方でも転職活動に1ヶ月+移住の準備に1ヶ月=計2ヶ月は必要です。
転職活動は一般的に、求人への応募→書類選考→面接(複数回)・筆記試験→内定といったフローになりますが、企業によっては英文履歴書の提出、英語での面接(語学力チェックのため)、Skypeでのオンライン面接や海外現地での面接など、日本の転職活動には見られない選考フローが発生する場合もあります。

内定後は給与はもちろん、海外保険に加入するか、ビザの発行費用はどうするのかといった待遇面、就労に必要な書類や移住の準備を加味した入社時期の調整など、やるべきことは山積みです。海外転職が初めての方にとっては分からないことも多く、人材紹介会社のサポートがあると便利です。

移住までの準備には、海外転出届けの提出や年金・保険をどうするかといった行政手続き、渡航後の物件手配、現地で必要な生活用品の購入など、いずれも時間がかかる作業となります。余裕を持って準備できるよう1ヶ月程度は見ておくと、トラブルも少なく渡航できるでしょう。

 

マレーシアの就労ビザ

外国人が就労目的でマレーシアに滞在する場合、マレーシア入国管理局から就労ビザを取得する必要があります。ビザ申請は発給を求める個人から行うのではなく、雇用元となる法人が手続きをします。費用も法人負担の場合がほとんどです。

就労ビザの種類は、主に雇用パス(Employment Pass)・レジデンスパス(Residence Pass)・プロフェッショナルパス(Professional Visit Pass)の3種類となりますが、特殊なプロジェクトや業務に就く場合を除き、基本的には雇用パスを取得することになります。
取得条件として、現地企業から月給RM5,000以上の給与条件で雇用が確定しており、大卒以上で社会人経験3年、もしくは短大・専門卒で社会人経験5年以上の経歴であると有利です。
なお、条件に該当しない経歴であっても、就職先企業の業種や職種によってはビザを取得できる可能性もあります。求人応募前に、現地のビザ事情に詳しいエージェントなどに確認できるとベターです。

 

マレーシアで日本人に人気の職種10選

・営業職
マレーシアで最も日本人向け求人数が多い職種です。電気機器や鉄・非鉄・金属機器などの製造業における販売営業、金融・保険業の提案営業、IT企業のソリューション営業などがあります。いずれも日系企業を対象とした営業活動となり、日本人営業スタッフをフロントにローカルスタッフやアシスタントと協力しながら業務を進めていくスタイルです。
日本で2~3年の営業経験、社内コミュニケーションが可能な英語力があれば概ね問題ありません。

・経理、人事、総務
日本拠点とのリレーションが求められる日系企業の経理・人事は求人数も多く、日本での経験や資格を活かせることから応募が多数あります。ローカルの総務スタッフや総務・人事部門を統括するマネジメントポジションなど、キャリアアップを目指す中堅層に適した求人もあります。
日本での関連業務経験や基本的なOfficeスキル、業務について説明・確認のやり取りができる英語力があればOKです。

・カスタマーサポート、事務
コールセンターの電話・メール対応や顧客となる企業のサポート、営業スタッフのアシスタント業務などを担当します。日本で2~3年の社会人経験と英語スキルがあれば、応募できる求人は多数あります。稀に業界・経験不問の求人もあり、就業経験の少ない若手人材でも活躍できるポジションのため人気です。

・ITエンジニア、マーケティング
IT企業の進出増加に伴い、IT業界での経験が活かせるエンジニアやマーケターの求人も増加しています。システム開発やWebデザイン、WebマーケティングといったIT周りの業務を一通りこなせるマルチ人材が求められる傾向にあり、幅広く経験を活かせるポジションです。

・飲食、旅行、その他サービススタッフ
近年進出が著しいサービス業界では、社会人経験で培ったコミュニケーション力はもちろん、日本人ならではのホスピタリティ力を活かすことができ、応募者も増加傾向にあります。
旅行業はローカルスタッフやホテル・ツアー会社などとのやり取りも発生するため、基本的な英語スキルを身に着けている他、関連業界での接客経験があると有利でしょう。

・企画、管理系職種
マレーシア現地法人の経営を担う重要ポジションで、事業拡大や前担当者の帰任などをきっかけに発生する求人です。拠点の事業戦略策定や数値の管理、新規事業の企画・促進、各部門の管理などを担います。国を横断しての海外拠点間のリレーションや、管理職レベルの外国人スタッフとのやり取りもあるため、豊富な企画・管理経験と交渉可能な英語スキルが求められます。

・士業、コンサルタント
マレーシア進出を図る日系企業への法人設立や経理・財務、人事労務周りのサービスを提供します。専門資格(または資格取得できるだけのポテンシャル)や経験を活かして取り組む他、ローカルの専門家とともにプロフェッショナルなサービスを提供します。いずれも関連業務の経験があり、活躍の場をグローバル領域へと広げたい意欲のある方に人気です。

・建築プロジェクトマネジメント(施工管理)
マレーシアや周辺国のビル・マンション・商業施設といった建築プロジェクトの管理を担うポジションです。ローカルの業者や現場スタッフの調整業務から、工事全体の監修まで幅広く対応するため、5~10年以上のサブコン・ゼネコン経験者に適しています。

・日本人向け教師
家族連れの移住者向けに、小・中・高校レベルの教育が可能な学習塾講師の求人があります。日本人児童が対象となるため、語学不問の環境で働けることもあり英語力に不安がある方にも適しています。おおよそは日本での教員・塾講師経験や教員資格を保持していれば応募可能です。

・その他専門職
製造工場の品質管理や補佐、製品のデザイナーといった求人があります。日本でのノウハウ・実績を活かしたローカライズ商品の展開、日本・周辺国への輸出にあたり製品生産やデザイン業務に携わる機会があります。ものづくりや技術継承への関心が強く、ローカルスタッフへの指導力を発揮できる方に適しています。

 

マレーシアで日本人に人気の企業10選

・生命保険、損害保険会社
在留邦人が多いマレーシアでは、日本人向けの医療サービスなどを提供する日系生命保険・損害保険会社が進出しています。日系企業や個人(日本人)を対象に、保険商品の企画・提案・アフターケア・更新業務などを担う営業スタッフやコンサルタントを募集しています。
給与は先述した営業(スタッフレベル)RM6,000~10,000(160,000~270,000円)、一般的な福利厚生の待遇となります。顧客との関係構築が重要な業種となるため、中長期的に滞在する意欲と数値にコミットできる営業としての素地が求められます。

・日系クリニック
同じく在留邦人向けに、質の高い医療サービスを提供する日系クリニックが多数あります。医療事務・医療通訳・看護師・医師(内科医など)・歯科医などの職種を募集しています。
日本と同様に治療を行う他、ローカルスタッフへの指示出しや現地の保険請求、経理処理、日本拠点への報告業務などが発生します。医師の場合は年収600~900万円で福利厚生も充実しており、駐在員並みの待遇が期待できます。

・留学エージェント
マレーシア留学を志す学生や社会人向けに、目的に合わせた留学のプランニングや大学・語学学校への入学手続き、現地生活に必要な手配業務などを担当します。留学コンサルタントをはじめ、集客施策・イベント運営を担うマーケティング職の求人もあります。
自身の海外経験はもちろん、マレーシア滞在経験があれば即戦力として採用される可能性もあります。給与はスタッフレベルでRM6,000~10,000(160,000~270,000円)、待遇はその他一般的な求人と同等です。

・アウトソーシング企業
航空チケットの予約や通販サイトなどのコールセンター業務を、アウトソーシングとして担う企業です。募集職種はカスタマーサポートやヘルプデスクといった名称で、個人のお客様からの問い合わせに電話・メールで対応します。
給与はRM5,000~7,000(140,000~190,000円)と高くはありませんが、福利厚生が充実している求人もあります。日本人とローカルスタッフ間を取り持つ通訳・翻訳の求人もあり、こちらは給与がRM6,000~10,000(160,000~270,000円)程度の待遇です。

・不動産会社
現地滞在予定の日本人向け物件紹介、物件の管理、その他付帯サービスの提案を行う会社です。メインとなる不動産担当者のサポート業務や、入居・管理に伴う事務業務、オーナーとの調整、入居者からのクレーム対応などを担う総務ポジションを募集しています。
給与等の待遇はアウトソーシング企業と同等ですが、業界未経験可や語学不問といった求人もあり、条件面で厳しくない印象です。

・日本食レストラン
日本人・ローカルともに人気のある日本食レストランは、店舗管理・シェフ・フロアスタッフなどの求人があります。店舗の運営や売上管理、メニューの作成、調理、ローカルスタッフの指導、お客様対応など様々な業務があり、店舗立ち上げから関わることができる場合もあります。
給与はスタッフレベルでRM5,000~7,000(140,000~190,000円)、料理長や店舗管理などのマネージャーレベルでRM10,000~(270,000円~)程度となります。

・総合/専門商社
日系製造業向けに多数の製品を取り扱う商社では、事務・営業・購買・事業企画など募集求人は多岐に渡ります。顧客訪問~商談、契約後のサポート業務、ローカルスタッフのマネジメントなどを担います。メーカー機能を兼ねる商社の場合、生産拠点での生産・品質管理や工場長としての求人もあります。
マネージャーレベルでRM10,000(270,000円)程度の給与となり、ハイクラスなポジションを狙う求職者に人気です。

・メーカー(機械/電気/電子)
先述のとおり、製造業はマレーシアで最も日系企業の進出が多い業種です。中でも電化製品や自動車、産業用機械向けの部品メーカーが多く、営業・テクニカルサポート・経営企画などの求人があります。販売営業、納品に向けての生産拠点・技術者との調整業務、工程の管理・改善、他国への展開など、海外営業や海外事業展開における豊富な業務経験を積むことができます。
給与はRM6,000~10,000(160,000~270,000円)で、大手メーカーは福利厚生が充実していることもあります。

・会計事務所
日系企業のマレーシア進出をサポートする、コンサルティングサービスを提供する企業です。会計・財務・経理などのコンサルティング及び代行業務を担うコンサルタントやサポートスタッフの求人があります。
会計士・税理士などの資格保持者であれば、RM10,000~(270,000円~)の給与条件での雇用も期待できます。

・IT企業(ソフトウェア開発、Webマーケティングなど)
日本語または多言語対応の開発プロジェクト管理、スタッフの育成、マーケティング関連業務の代行などを行います。SE・BrSE・PMといった開発まわりのポジションの他、IT・Webコンサルタントなど幅広い業務を担うポジションもあります。
給与はRM6,000~10,000(160,000~270,000円)と一般的ですが、経験値によってはより良い待遇を受けられる可能性もあります。

 

終わりに

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iconicJob編集部

iconicjobのブログ編集部です。アジア各国における求人情報や採用傾向など、アジア転職にお役立ていただける、現地情報を発信しています。ベトナムのエリア・業種・職種別に求人をまとめた特集や、企業インタビューを掲載しています。

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