GLOBAL INFORMATION BLOG

海外生活や転職に役立つ情報を現地からお届けするブログです。

【マレーシア法務ブログ】第2回:雇用関連の法規制②

TNYグループ マレーシア事務所の弁護士、下田です。第1回に続き、本稿でもマレーシアにおける労働法制について解説します。   1.マレーシアの賃金 雇用法(Employment Act 1955) (月額賃金RM2,000以下の労働者や肉体労働者等に適用される)は、賃⾦期間(賃金の支払いの対象となる期間)は1カ⽉を超えてはならないと規定し、また、賃金は賃金期間の最終日から7日以内に支払わなければならないとしているため、毎月最低1回は賃金が支払われることになります。※時間外手当・休日手当・祝日手当については、翌賃金期間の最終日ま

【タイ労働法コラム】第2回:タイにおける試用期間

GVA法律事務所・タイオフィス代表の藤江です。 本コラムでは、タイの労務管理について日本との違いを踏まえた上で、法的に解説していきます。第1回目はタイの休日について取り上げました。第2回目の今回は、タイにおける試用期間について取り上げたいと思います。 <目次> 1. 試用期間を定めると雇用期間が無期限になる? 2. 試用期間満了時の不採用は解雇に当たる? 3. 適法に不採用とするための手続きは? 4. 最後に     1. 試用期間を定めると雇用期間が無期限になる? タイでは日本と同様に、雇用期間の

【連載⑧】就業規則の大解剖~タイの経理現場から~

就業規則もようやく中盤に差し掛かり、より核心的なパートに入ってきました。今回からはかなり現場からの事例も交えてお届けすることになり、実際の就業規則の目次構成ではちょうど真ん中くらいにあたる全11章構成中の第5章として、賃金関係のことについて取り上げていきます。   目次 第5章 賃金、時間外勤務手当、休日勤務手当及び休日時間外勤務手当 5.1 賃金の支払い及び賃金の受け取り 5.2 賃金の算定 5.3 賃金の昇給率と昇給率の改定 5.4 時間外勤務手当と休日勤務手当の計算方法   前回は勤務時間な

【ミャンマー法務ブログ】第2回:社会保障法

第2回となる本稿では、ミャンマーの社会保障法について解説します。   1. ミャンマーの社会保障法の制定 社会保障法(The Social Security Act, 1954)を改正する形で、2012年8月31日に新たな社会保障法(The Social Security Law, 2012)が制定されました(社会保障法104条)。同法は2014年4月1日に施行され、同月2日に施行細則(Notification No.41/2014, Ministry of Labor, Employment and Social Security)が制定されました。   2. ミャンマーの社会保障制度への加入対象 施設(製造業、政府機関、開

トータル人材開発考【第3回】人材開発施策をトータルで考えるための4ステップ

「現地化を進めたいが幹部人材が十分に育っていない。どうしたらいいものか。」 このようなお悩みをお寄せ頂くことが多いです。 今回は、連載「トータル人材開発考」の第3回目として、前回に続き「人は何から学ぶのか」という視点を踏まえた上で、効果的な人材開発施策をトータルで考えるための4ステップについてまとめてまいります。   行動変容への働きかけを意識する 人材開発とは、行動変容の積み重ねの結果です。その前提に立つと、育てたい社員に行動変容が起こるような仕掛けを考えるのが人材開発担当者の役割であ

トータル人材開発考【第2回】人は何から学ぶのか。

「現地化を進めたいが幹部人材が十分に育っていない。どうしたらいいものか。」 このようなお悩みをお寄せ頂くことが多いです。 今回は、前回からスタートした連載「トータル人材開発考」の第2回目として、「人は何から学ぶのか」という視点から、効果的な人材開発施策を考える視点についてまとめてまいります。   研修からの学びは全体のわずか10% 米国ロミンガー社の調査によると、「人の学びの70%は直接経験(本人の経験)から、残りの30%を間接経験、具体的には、20%が周囲からのフィードバック、10%が研修や読書によ