【フィリピン就職活動】雇用契約を交わす前に確認するポイント5つ!

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最近は友人からフィリピン就職の相談に乗ることがよくあるので、今回はフィリピンで就職活動をする時に気を付けたいポイントをご紹介したいと思います!

フィリピンで働くには「現地採用社員」と「現地駐在員」という形がありますが、今回は、日本の本社から派遣される駐在員ではなく、フィリピンでの就職活動が必要となる現地採用を希望する方々向けの重要な確認ポイントになります。

 


 

フィリピンで働く求人情報を探そうと思うと、その情報は基本英語で記載されており、その記述内容も日本の常識とは大きく異なることも多いので、日本人にとって、まず最初にハードルが高いポイントといえます。

 

また、日系企業であれば、日本人の採用担当者がいることが多いのですが、いない場合もあります。私が一番最初にフィリピンで仕事を探したときは、人事担当者はフィリピン人で、説明はすべて英語だったため、契約内容をよく確認できないまま雇用契約書にサインをしてしまい、入社後に後悔をした経験があります。

 

入社後にそんな後悔をしないために、ぜひ以下のポイントを雇用契約を結ぶ前に確認してください。

 

 

額面(Gross)と手取額(Net)はいくらか?

▼給与明細書(Pay Slip)
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就職先を決めるときに、やはり気になるのが給与の額。特に注意したいのが給与の「額面(Gross)」と「手取額(Net)」です。国籍や、移住性(滞在目的・期間)によって税率は変わりますが、額面から約5~32%の税金が控除されるからです。

 

フィリピン国内での雇用や事業によって、フィリピン国内源泉所得を得ている人は、原則、所得税の課税対象となります。そのため、たとえ外国籍の居住者であっても所得税を支払う義務があるのです。

 

【外国籍の社員にかかる税率】
1.外国籍の居住者:5~32%
2.外国籍の非居住者で滞在期間が180日を超える:5~32%
3.外国籍の非居住者で滞在期間が180日以下:総所得の25%
※1.2: 税率計算の基礎となる課税純所得=総所得-所得控除(人的控除や保険料控除など)

 

求人情報は額面で記載されていることが多いので、税金が控除された金額の目安を採用担当者に聞いてみるとよいでしょう。求人情報の給与の項目が空欄だったり、「Negotiable」、すなわち「要相談」となっている場合がありますが、そういった場合でもためらわず確認しましょう。日本人を探している会社は多く、日本人の需要はとても高いです。印象が悪くなるからといって何もたずねないのは、後ほどお互いにとってよくありません。

 

 

給与の内訳は?

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https://en.wikipedia.org/wiki/Makati#/media/File:Ph-mm-makati-makati_cbd-ayala_ave._-_gt_tower_eastbound_(2015-04)_01.jpg

 

また、求人情報では、額面のみを記載している会社が多いので、給与の内訳もきちんと確認しましょう。

なぜなら、給与合計額のうち、基本給の額がいくらになるかによって賞与や、クリスマスボーナスと呼ばれる13か月給与の額が大きく変わるからです。

 

賞与であれば「基本給~か月分」というように計算されることが多いようです。また13か月給与であれば「1年間に受け取った基本給の12分の1」というように計算されます。

 

ある会社の給与の契約内容を見てみましょう。

・基本給(Monthly Base Pay):27,500ペソ(約60,800円)
・ランゲージ・プレミアム(Lauguage Premium):60,000ペソ(約132,600円)
・食事手当(Rice Subsidy):2,500ペソ(約5,600円)
・合計:90,000ペソ(約199,000円)

たとえば13か月給与の場合、基本給27,500ペソを基準に計算しますので、ランゲージ・プレミアムと食事手当の合計62,500ペソは含まれません。90,000ペソ相当の13か月給与がもらえる!と思っていると、実は落とし穴があるのです。

 

 

債務が発生しないか?

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https://commons.wikimedia.org/wiki/File:PHP_2010_New_Generation_Currency_Banknotes.jpg

 

会社によっては、入社してすぐ債務を負うことがあります。よくあるケースは、入社時に数十万ペソの債務を負うケース。期間は様々ですが、~か月以内に退職をした場合はいくらかを払う、といった内容が多いようです。
特に日本人などの外国人に対しては、ビザ取得にかかる費用は会社負担であるケースがほとんどで、弁護士費用や手数料など、会社が社員のために支払う費用は大きくなります。そのため、早期退職を防ぐ目的があると考えられます。

 

私は以前、入社時に200,000ペソ(約442,000円)の債務にサインをしたことがあります。入社日から1年が経過した時点でこの債務はなくなりますが、1年以内に退職をした場合は、残りの月数分の債務を支払わなければいけないという契約内容でした。たとえば、6か月で退職をしたら、残り6か月分の、100,000ペソを会社に支払わなければいけません。

 

このほかにも、たとえば入社して早々、研修のために海外出張をする場合がありますよね。旅費はすべて会社負担でも、研修から1年以内に退職をし場合は旅費を会社に支払わなければいけないということもあります。

面接の際に説明がある場合とない場合があるようです。説明がなければ、雇用契約書にサインをする前に必ず確認するようにしましょう。

 

医療保険に加入しているか?

医療保険に加入しているかは、とても大切なチェックポイントです。
フィリピンでは日本のように国民皆保険ではないので、加入していないと高額な医療費が全額自己負担となってしまします。

 

▼フィルヘルス(PhilHealth)
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https://www.flickr.com/photos/investmenttotal/27245273841
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公的なものでは、「フィルヘルス(PhilHealth)」という公的医療保険制度があります。
正式には「フィリピン健康保健公社(Philippine Health Insurance Corporation)」といい、基本的には入院費用にかかる費用が適用されます。給付は現物給付となるため、一定額がフィルヘルスから病院に支払われ、それを超えた部分は自己負担となります。

 

保険料率は、社員のお給料の額から27等級に分かれる等級テーブルにあてはめ、「標準報酬月額」が決まります。標準報酬月額に2.5%をかけた額が保険料となり、会社と社員が折半(会社1.25%、社員1.25%)で負担します。

国は全国民が加入することを目標にしていて、ほとんどの会社が加入しているとは思いますが、念のために採用担当者に確認しましょう。万が一、入院をすることになれば、フィルヘルスの給付はとても役立つはずです。

 

併せて、一般医療保険に会社が加入しているかも確認するとよいでしょう。どの医療保険会社で、どんな内容のプランに加入しているかは会社によって異なりますが、多いのはメディカード(MEDICard)、マキシケア(Maxicare)といった医療保険会社です。入社をすると、保険者番号が記載されたカードが会社からもらえるので、それを持って認定医療機関へ行くと、プランの範囲内であれば無料で診察や検査が受けられます。加入していることが分かれば、「1病気あたり、1年間で何万ペソまでカバーしてもらえるのか」を確認するとよいでしょう。

 

提出書類は何か?

雇用契約書にサインをした後、入社までに提出しなければならない書類が多くあります。書類によっては取得に数週間を要したり、外国人にとって入手困難なものもあります。もし入手方法が分からなければ人事担当者に確認しましょう。免除してもらえることもあります。

 

▼バランガイ・ホール(Barangay Hall)
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https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Barangay_Hall,_Barangay_Magdalo,_La_Paz,_Iloilo_City.JPG

 

以下の書類が一般的に会社から求められるものです。

・無犯罪証明書・NBIクリアランス(NBI Clearance)
フィリピン国家警察(National Bureau of Investigation:NBI)から発行される無犯罪証明書です。この書類を取得する最短の方法は、まずはオンライン(https://www.nbi-clearance.com/)でアカウントを取得し、申請用紙をダウンロードします。申請書をNBIオフィスに提出すると、1週間程度でNBI Clearanceが発行されます。オフィスへ行く前に、オンラインで申請予約をし、銀行で支払いを済ませておけば、待ち時間が短縮されます。もしオンラインで登録をしないで行くと、NBIのオフィスで数時間待つことになります。

 

・自治体納税証明書(Cedula/Community Tax Certificate:CTC)
自治体が発行する証明書で、フィリピンで最も古くから存在する証明書です。居住地を管轄する「バランガイ・ホール(Barangay Hall)」と呼ばれる市役所で取得します。混んでいなければ数分で発行してもらえます。証明書発行には、コミュニティー・タックス(Community Tax)の支払いが必要で、申請者のタイプによって金額が変わります。違法に高額な金額を請求するバランガイもあるようなので、支払いをする前に不当に高額な金額ではないかを確認するのがよいでしょう。

 

・大学の卒業証明書(Graduation Certificate)
卒業後でも大学に問い合わせれば自宅まで送付してもらえます。もしすでにフィリピンに住んでいて郵送が手間な場合はコピーでもよいか確認するとよいでしょう。

 


 

いかがでしたか?

今回ご紹介したものは、私がフィリピンで就職活動をしたときに「事前に確認しておけばよかった」と後悔した内容です。

雇用契約書は基本的に英語のため、すべてを細かく理解することが難しい人もいると思います。そんなときは、恥ずかしがらず、どんな細かいことでも質問をすることが大切です! 大切な就職活動を、後悔のないように乗り切ってくださいね!

カジコ

好きな食べ物はタコス

ICONIC

カジコと申します。フィリピン人の楽観的でなまけものなところに惹かれ、フィリピンのマニラに住みはじめました。いまは愛しい彼氏と、のんびりマニラの生活を楽しんでいます。好きな食べ物はメキシコ料理のタコスです。

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