「フィリピンの東大」フィリピン大学(ディリマン校)ってどんなところ?

フィリピン大学ディリマン校(University of the Philippines)をご存知でしょうか?

フィリピンで最も優れた大学の一つフィリピン大学は全部で5つのキャンパスありますが、その中で一番大きなキャンパスを持つのが、ディリマン校です。旧都市ケソン・シティ(Quezon City)に位置しています。

わたしは大学時代、このディリマン校で1年間過ごしました。楽しかった出来事や苦い経験など思い出がたくさん詰まった大切な場所です。

今回は、フィリピン大学ディリマン校のキャンパスを皆さんにご紹介したいと思います。

 


フィリピン大学ってどんな大学?

▼サンケンガーデンロード(Sunken Garden Road)
フィリピン大学 サンケンガーデンロード
 

フィリピン大学の公式名称は「University of the Philippines」。
一般的に頭文字をとってユーピー(UP)と呼ばれてます。日本人の間では「フィリピンの東大」とよく例えられます。

 
フィリピン大学の中で、最も大きなキャンパスがディリマンキャンパスです。1985年に設立され、493ヘクタール(4.93㎢)もの広大な土地に広がっています。
生徒数は学士・修士・博士課程をすべて合わせて約25,550人も(2014年)! 規模の大きさがうかがえますね。

 
185ものサークルが運営されていて、スポーツ、ボランティア、社交クラブなどさまざまなジャンルのサークルがあります。
海外からの留学生ももちろんサークルに参加することができます。

 
 

キャンパスの中はジープニー(Jeepney)で移動

▼ディリマン校内を走るジープニー
フィリピン大学 ジープニー

 
フィリピン大学ディリマン校のキャンパスはとにかく広大。

そのため、キャンパス内を移動するには、ジープニーを使います。暑い日差しが照りつける中、歩いて移動するのは大変なので、ジープニーは大切な移動手段です。たとえ数百メートルであってもジープニーを使います。

 

キャンパスには2つのジープニー、「イコット(IKOT)」と「トキ(Toki)」が周回しています。
料金は6.50ペソからで、キャンパス内を1周するごとに料金が高くなります。

キャンパス内のあちこちに設置されているジープニー乗り場で、ジープニーを待ちます。ジープニーの車体書かれた文字「Ikot」もしくは「Toki」を見て、どこを行きのジープニーかを判別できます。
 

▼ジープニー乗り場
フィリピン大学 ジープニー乗り場
 

イコット(Ikot)
イコットはキャンパス内のメインの建物を回るジープニーです。ほとんどの生徒は1日にいくつもの建物で授業を受けるため、イコットを頻繁に利用します。
 
トキ(Toki)
トキはイコットが回らない建物をメインに回るジープニーです。イコットが回るいくつかの建物(Main BuildingやOffice of the University Registerなど)にも停車します。

 
 

ピクニックもできる! サンケンガーデン(Sunken Garden)

▼サンケンガーデン
フィリピン大学 サンケンガーデン
 

サンケンガーデン(Sunken Garden)は、ディリマン校のキャンパスの中心にある巨大な庭です。

ディリマン校のランドマークで、サンケンガーデンの周りにはメインの建物がぐるりと建ち並んでいます。

 
フットボールやバトミントンなどのアクティビティも行われるサンケンガーデン。
周りにはアカシアの木が植えられて、木陰では日向ぼっこをする人、食事をする人、話に花を咲かせる人たちでにぎわっています。

わたしはディリマン校で授業が終わると、よくサンケンガーデンの周りでランニングをしていました。生徒だけでなく、一般の人々もランニングやウォーキングをしています。

 
 

ショッピングセンターやクリーニング屋までなんでもそろう!

ディリマン校では、学生以外の方も含めて多くの人々が生活しています。

キャンパス内に13の寮があり、地方出身の生徒はこの寮で生活をしています。
さらにキャンパス内に「バランガイ」と呼ばれる村(バランガイはタガログ語で「村」の意)があり、一般人も生活をしているため、生活を支えるさまざまなサービスが存在しています。
 

下の写真は、ショッピングセンターです。
ローレル・アベニュー(Laurel Avenue)にあり、印刷屋、フォトショップ、お土産屋、食品売り場、レストランが入っています。売り場では野菜、お肉、生活用品を購入できます。
 
▼UPショッピングセンター
フィリピン大学 ショッピングセンター
 
▼UPショッピングセンターの内部
フィリピン大学 ショッピングセンターの中

 

下の写真は、UPヘルスサービス(UP Health Service)と呼ばれる病院です。
一般診療、歯科、健康診断、栄養カウンセリング、レントゲン技師による放射線検査などを受診できます。深刻な症状の場合は、提携病院へ運んでくれます。
 
▼UPヘルスサービス
フィリピン大学 ヘルスサービス

 

また、下の写真は、コインランドリーです。
寮には洗濯機がなく、シャワー室で手洗いするか、コインランドリーやクリーニング屋に持っていきます。

▼コインランドリー
フィリピン大学 コインランドリー

 

こちらは教会です。
定期的にマスが行われます。生徒ではなく一般の人々が多いように思います。

▼教会
フィリピン大学 教会

 
 

ディリマン校のキャンパスへ入るには?

フィリピン大学ディリマン校のキャンパス内へ入るには、車(Uberやタクシーなど)か公共交通機関のジープニーを使います。徒歩でキャンパスへ入る人はほとんどいません。

 

【車(タクシー)で行く場合】
車でキャンパス内へ入るためには、ユニバーシティ・アベニュー(University Avenue)からのエントリーのみ許されています。
タクシーを利用する場合も同様です。ミニバスのような大型車は、必ずチェックポイントで止められ、立ち入り検査が行われます。
 
【ジープニーで行く場合】
ほとんどの生徒はジープニー(Jeepney)を利用してキャンパス内へ入ります。
キャンパス内へのエントリーが認められた公共交通機関はジープニーしかなく、バスやトライセクルは入ることができません。
 
ジープニーでキャンパスに入るには、フィルコア(Philcoa)からジープニーに乗るのが一番簡単です。

フィルコアは、ケソンメモリアルサークル(Quezon Memorial Cercle)にあり、ジョリビー(Jolibee)やマクドナルドなどのファーストフード店が連なる一帯で、ガソリンスタンドのPetronがランドマークです。
たくさんのジープニーやバスの停車地となっています。
 
フィルコアから、下記の3つのいずれかのジープニーに乗れば、キャンパス内に入ることができます。
ジープニーはユニバーシティ・アベニューの入口からキャンパスの中心地点まで行きます。降車したい場所で運転手に「パラポ(Para Po)!」(「降ります」の意)と言うと、降ろしてもらえます。
 
≪ディリマン校に行くジープニー≫
・UP-Philcoa
フィリピン大学ディリマン校とフィルコアの間を行き来するジープニーです。

・UP-SM North Avenue
バスとジープニーが停車するハブ地点であるノースアベニュー・インターセクション(North Avenue Intersection)と、フィリピン大学ディリマン校を行き来するジープニーです。このジープニーを使うと、SM Northと呼ばれるショッピングモールへも行くことができます。

・UP-Pantranco
ケソンアベニュー(Quezon Avenue)にあるフィッシャー・モール(Fisher Mall)と呼ばれるショッピングモールと、フィリピン大学ディリマン校を行き来するジープニーです。

 
 


いかがでしたか?
今回はわたしの大好きなフィリピン大学ディリマン校をご紹介しました。

フィリピン大学は、
・フィリピンで最高の教育水準を誇りながらも、素朴で文化的なものがたくさん残っている
・一般の人も暮らしていて、まるで一つの村のよう
といった特徴を持つ、とってもユニークな大学です!

フィリピンへ訪れたら、ぜひフィリピン大学ディリマン校を訪れてみてくださいね。

 

フィリピンの大学に興味を持った方は、ぜひ下記もご覧になってみてください。
【優秀学生はどこで学んでいるの?】フィリピンの一流大学をご紹介!

 

◆フィリピン大学ディリマン校
住所:University of the Philippines Diliman, Quezon City 1101 Philippines
公式ホームページ:http://upd.edu.ph/
 

好きな食べ物はタコス

好きな食べ物はタコス

カジコ(外部ライター)

カジコと申します。フィリピン人の楽観的でなまけものなところに惹かれ、フィリピンのマニラに住みはじめました。いまは愛しい彼氏と、のんびりマニラの生活を楽しんでいます。好きな食べ物はメキシコ料理のタコスです。

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