こんにちは。Ayuです。
日本はいよいよ菅政権になり、デジタル庁が新設されたり、携帯の通信料金の低価格化が話題になっています。良し悪しは一旦抜きにして、シンガポールで暮らすとスマートフォン一つで一日中過ごせてしまうので、日本のデジタル化はまだまだ途上であることを余計に実感するこの頃です。また携帯の通信料金も高額と感じます。私が物価の高いと言われるシンガポールで暮らしていても、日本の方が高いと感じるのは公共交通料金と携帯の通信費のこの2つに限ります。因みに私の月額の携帯料金は、データ通信が毎月10Gバイトで日本円で1500円くらいです。日本の携帯は使用していなくても番号を維持しているだけで、格安スマホでも2600円も取られています。
さて今回ご紹介するテーマは、旅行でも移住でも、デジタル化しきったシンガポールに着いたら必ず購入しなければならない「SIMカード」です。政府に登録するビザや銀行口座作成、不動産契約など、どの様な局面においても、電話番号がないと何も始まりません。一刻も早くSIMを手に入れたい!そのための情報や購入の流れを事前に下調べしておきたいという方の為に必要な情報を整理してみたいと思います。
1. SIMカードを購入する前の下準備
SIMカードとはその名の取り、通信機能やSMSメッセージを受信するためのICチップが搭載されているもので、スマートフォンに組み込みます。通常は契約する通信業者から直接購入します。
日本のスマホは以前まで、通信業者の乗り換え防止のためにSIMロックがデフォルトでかかっていましたが、競争力を上げるために最近は殆どの通信業者のSIMロックは解除できる様になっています。いわゆる、SIMフリーの状態になったスマートフォンは箱の様な入れ物です。世界各国の現地のSIMカードを購入すれば、その場でSIMを入れ替え、その国の通信サービスが受けられる様になるわけであります。
そのため、まずは箱となるスマートフォンのSIMを解除済みで、シンガポールのSIMカードを取り込めれられる状態であれば下準備完了です!
2. 通信業者の選定とSIMカードの購入場所
さて、次なる検討項目は、どこの通信業者のSIMを選ぶかです。幸いにもシンガポールでは大手の通信会社はSingtel かStartHubが主流ですので、日本ほど選択肢に迷う必要はないかもしれません。日本では大手の通信会社の料金が高いがために、格安SIMが多くありますが、シンガポールではこの二つの大手でもそもそも日本人の感覚的には格安なので、通信品質やテクニカルサポート店舗の数からいっても、このどちらかを選択することをお勧めします。
SIMカード自体は、ショッピングモールなどの店舗を訪れればその場で買うことができます。もしかするとどこかの自販機やコンビニでも売っているのかもしれませんが、SIM購入時にその場で販売員に通信設定をしてもらい、インターネット通信の確認やアプリ上での契約プランの表示や継続の仕方など聞いてしまった方がいいでしょう。たまに途上国などでは、電化製品など集まっているところに安いSIMカードを求めてわざわざ買いに行く人もいますが、SIMカードにも不良品や非正規品などがあるためシンガポールでは、あまりお勧めできません。店舗で購入した場合、購入したSIMカードとプロフィールの紐付けもアプリを通して行われるため、店舗や電話のサポート対応の際に、顧客情報と使用しているSIMの製品番号を一致して、対応してもらうことができます。
また、シンガポールでは使用期間やデータ量、契約プランによってSIMの種類が多様のため、自分のニーズを販売員にきちんと伝え、自分のライフスタイルにマッチしたSIMを見つけましょう。SIMを購入すると、利用者が少ない小さなシンガポールでは、6桁の電話番号が使用できる様になります。13億人のインドの電話番号が10桁であることと比べると、だいぶ短いですね。短いが故に、ランダムで海外からいたずら電話なども多くかかってきますので、電話やメッセージを受信するときは必ず国番号から確認するようにしましょう。
3. 思わぬSIMの落とし穴
シンガポールのSIMカードで最近気づいた思わぬ品質のデメリットについて私の経験をお伝えしようと思います。私はSingtelのプリペイドSIMカードを半年くらい使っていたのですが、日本と行き来をする度にSIMを入れ替えていたからなのか、SIMに傷がつき、シンガポールで使用していると突然通信が途切れたり、遂には通信できなくなったりしました。最初はデータプランのせいかと思いデータを追加購入したのですが、通信障害は治らず、お金を無駄にしてしまっていました。店舗で相談すると、SIMカードが傷ついてしまった可能性があり、新しいものに取り替えると改善するとの事で変えてみたところ、あの悩みはなんだったのかと思うほど、何事もなくなりました。使用用途に応じて種類の異なるSIMが大量生産されているため、使い捨て感覚のレベルでの製造品質であるのかもしれないです。確かに日本のSIMと比べると、製品がちゃっちく思っていたので、低品質であることは気のせいではなかった様です。
ここまで長々とひたすらSIMについて書いてしまいましたが、お役に立つ情報などは見つけられましたでしょうか。菅政権下での携帯料金見直しの政策実現に向けて、こうした海外の事例なども国内の状況を一から見直すための参考になりますね。引き続きシンガポールから、日本のデジタル化に向けての動きを見守っていこうと思います。