【2024年版】ベトナム ホーチミンの物価相場 & 生活費について徹底解説!

ベトナムといえば物価が安く、

  • 物価の安さは世界トップクラス
  • 5万円あれば1ヶ月生活することができる

といった噂を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?

 

しかし、今まさに経済が発展しているベトナムでは、ホーチミンのような都市部を中心に物価が日々上昇しています。さらに、昨今の円安傾向も相まって、実際に暮らしてみると意外と物価が高いと感じる場面もしばしば。

 

そこで今回は、ベトナム ホーチミンから最新の物価相場を、食費や住居費、通信・交通費、娯楽費など、さまざまな切り口で調査してきました。

 

ベトナム在住歴1年目の筆者(20代・男)が1ヶ月のリアルな生活費を算出したものも掲載しておりますので、ぜひ最後までご覧ください!

 

※記事内の情報およびレートは2024年3月時点のものです(1円=0.006VNDで計算)。

 

1. 食費

まずは、生活する上で欠かすことのできない食費について、現地スーパーでの販売価格および外食時の相場を紹介します。

 

スーパー


今回は、ベトナム全国で展開するスーパー「コープマート(Coop Mart)」で価格を調査いたしました。

総務省が毎月公表している「小売物価統計調査」を参考に、日本とベトナムでの物価を比較しながら紹介いたします。

品目 ベトナム 日本
 米(5kg)  960円  2,200円
 食パン(1kg)  360円  510円
 鮭(100g)  440円  500円
 エビ(100g)  150円  350円
 卵(10個)  200円  290円
 牛乳(1L)  210円  250円
 トマト(1kg)  150円  690円
 たまねぎ(1kg)  190円  420円
 バナナ(1kg)  180円  330円
 みかん(1kg)  120円  760円
 食用油(1L)  240円  450円
 ポテトチップス(100g)  180円  200円
 ツナ缶(1缶・70g)  90円  160円
 ミネラルウォーター(2L)  60円  120円
 ビール(1缶・350mL)  110円  190円


全般的に日本で購入する場合よりも4割〜5割ほどベトナムの方が安いことがわかります。

 

特に、日本で価格が高騰している野菜や果物、さらには主食である米やパンを安く買うことができるため、自炊をされる方は大幅に食費を抑えることが可能です。

 

ホーチミンでは今回調査を行った「コープマート」以外にも、ローカルの「ウィンマート」や、韓国系の「ロッテマート」、日系の「業務用スーパー」や「イオン」など、様々なスーパーで食料品を購入することができます。

 


<参考データ>
総務省統計局:小売物価統計調査 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200571&tstat=000000680001&cycle=1&year=20240&month=11010301&result_back=1&tclass1val=0

 

外食


屋台やローカルレストランのみならず、日本食や外食チェーンが多く集うのもホーチミンの魅力です。

 

そこで今回は、ローカルレストラン・日本食レストラン・外食チェーンの3つに分けて、ホーチミンでの物価相場を紹介します。

 

ローカルレストラン

市内中心部に出店している、観光客向けのおしゃれなローカルレストランでは、1食あたり

100,000〜200,000VND(600〜1,200円)が一般的です。店内は清潔に保たれ、メニューには英語や日本語を併記している店舗も多く存在します。

 

また、市内中心部から少し離れ、ベトナム人も多く通うローカルレストランでは、1食あたり30,000〜70,000VND(180円〜420円)で頂くことも可能です。

 

日本食レストラン

ホーチミンでは市内中心部のみならず、広範囲にわたって日本食レストランが立地しています。

 

市内中心部や日本人街にある店舗では、ラーメン1杯が150,000VND(900円)、居酒屋で1食頂く場合は400,000VND(2,400円)程度で、日本で頂くときと同水準の価格です。

 

また、市内中心部から少し外れた場所であれば、上記の価格から2〜3割ほど安くなり、日本で頂くときよりも安い価格で日本食を食べることができます。

 

外食チェーン

ホーチミンには、マクドナルドやケンタッキーから、すき家や一風堂といった日本でお馴染みのチェーン店まで、数多くの外食チェーンが出店しています。

 

マクドナルド・すき家の公式ホームページを参考に、日本とベトナムでの販売価格を比較してみました。

品目 ベトナム 日本
 ビッグマック(マクドナルド)  460円(76,000VND)  480円
 牛丼並サイズ(すき家)  340円(54,000VND)  400円


マクドナルド・すき家の両社とも日本と同水準またはやや安い価格設定になっており、この他のチェーン店に関しても同様です。

 

日本で食べ慣れている味を、同じ価格帯でベトナムでも頂けるのは嬉しいですね。

 


<参考データ>
・マクドナルド:ベトナム日本
・すき家:ベトナム日本

 

2. 住居費

食費に続いて重要な支出である、家賃および水道・光熱費の相場について紹介します。

 

家賃


ホーチミンで一般的なのは、単身者向けの「サービスアパートメント」と、家族連れ用の「レジデンス」の2つです。

 

サービスアパートメント

広さは20m2程度と単身者向けではありますが、入居時点で既に家具が完備されており、洗濯や掃除といったサービスを提供する住居も多くあります。

 

日系の代理店を経由する場合、月1,000万VND(60,000円)前後が相場です。ただ、ベトナムではFacebookを通じて大家さんと直接交渉を行うのも一般的で、その場合は市内中心部であっても、月600万VND(36,000円)前後に収めることが可能です。

 

レジデンス

以前は「月5万円でタワマンに住むことができる」とまで言われていましたが、近年ホーチミンでは家賃価格が高騰しています。

 

事実、市内中心部や周辺に位置する外国人向けのレジデンスの場合、1ベッドルームであれば2,000万VND(120,000円)、2ベッドルームであれば3,000万VND(180,000円)前後が相場です。

 

ジムやプールを備えているレジデンスも数多くありますが、そうした管理費や駐車場代が家賃に含まれていないこともあるため注意が必要です。

 

水道・光熱費


ベトナム生活における水道・光熱費は1人あたり5,000円が相場で、日本で生活する場合と同水準またはやや安くなっています。

 

サービスアパートメントでは、水道費・光熱費(またはその両方)が家賃に含まれており、使用料に関わらず一定であるケースも多くあるため、契約時に必ず確認しておきましょう。

 

3. 通信・交通費

日本で生活する場合、食費や家賃に加えて通信・交通費も無視することのできない支出です。ここでは、日本と比べて驚くほど安いベトナムの通信・交通費について紹介します。

 

通信費


ベトナムには大手キャリアが3つあり、今回はその中で最も規模の大きい「
Viettel」の価格を例に紹介します。

 

1ヶ月間で契約できる主なプランと料金および内容は以下の通りです。

プラン名 V90B V150B V200B
料金 90,000VND(540円) 150,000VND(900円) 200,000VND(1,200円)
データ容量
通話可能時間
30GB
40分
60GB
90分
240GB
120分


1ヶ月に240GB使用しても1,200円で収まる、というのは日本人の感覚ではなかなか信じがたい物価相場です。

 

店舗でSimカードを購入する場合、外国人はパスポートの提示を求められることがあるため、忘れずに持参しておきましょう。

 


<参考データ>
・Viettel:https://vietteltelecom.vn/

 

交通費

バイクや車を持たない場合、ホーチミン市内での主な交通手段はバスとGrabタクシーの2つです。

バス

ホーチミン市内には数多くのバスが運行しており、乗車距離に関わらず料金は5,000〜7,000VND(30〜42円)で一定です。

 

バスの種類が多く迷ってしまいそうですが、Google Mapでどのバスに乗車すれば良いか確認することができるため、ベトナム語が分からなくても安心して利用できます。

 

Grabタクシー

ベトナムを含め東南アジアでは「Grabタクシー」と呼ばれる配車サービスが広く普及しています。

 

日本ではタクシーの料金が高く、利用を控える方も多いかと思いますが、Grabタクシーはリーズナブルな価格で気軽に利用することができます。

 

以下は、ホーチミン市内でのGrabタクシーの料金と、東京都内でのタクシー料金を比較した表です。

距離 ホーチミン市内のGrabタクシー 東京都内のタクシー料金
 初乗り(1kmに換算) 90円 460円
 初乗り以降1kmあたり 66円 390円


Grabタクシーは日本のタクシーと比べて約1/5の価格であることが分かります。

 

また、上記は車で移動する際の価格ですが、Grabにはバイクタクシーも運行しており、その場合は上記の半額程度の価格で利用することができます。

 


<参考データ>
・Grab:https://www.grab.com/vn/en/blog/driver/bike/thongtindichvu-2023/
・全国ハイヤー・タクシー連合会:http://www.taxi-japan.or.jp/content/?p=article&c=125&a=11

 

4. 娯楽費

ベトナム生活に慣れてきたら試してみたいのが現地の娯楽。

 

娯楽の種類によりますが、全体的に日本でサービスを受けるときよりも、3〜4割程度安い金額で楽しむことができます。

 

ここでは、ホーチミンで気軽に楽しむことができる、マッサージ、映画、周辺地域への旅行について物価相場を紹介します。

 

マッサージ


日本では料金が高くて躊躇しがちなマッサージですが、ベトナムでは安い価格で質の高いサービスを受けることができます。

 

中心部にある観光客向けのスパや日系のスパでは、60分あたり500,000VND(3,000円)前後が相場です。多くの店舗では、施術後にシャワーを浴びることができたり、お茶やお菓子を楽しむことができます。

 

また、中心部から少し離れたローカルのスパでは、60分あたり200,000VND(1,200円)前後が相場です。

 

日本だと60分あたり6,000円が相場と言われているため、ベトナムでは費用を抑えて気軽に楽しむことができます。

 

映画


ベトナムでは日本の映画が人気で、最近では「Spy×Family」や「名探偵コナン」が上映されました。

 

日本では1回あたり2,000円前後が相場ですが、ベトナムでは1回あたり70,000VND(420円)が相場で、日本で鑑賞するときよりも1/5程度の価格と、驚くほど安く手軽に楽しむことができます。

 

周辺地域への旅行


ホーチミンの周辺には、標高が高く涼しい気候で人気のダラットや、ビーチがあるリゾート地のブンタウといった観光地があり、土日を利用して気軽に出かけることができます。

 

ダラットはホーチミン市内からバスで約6時間と少し遠く、運賃は往復で700,000VND(4,200円)程度、ブンタウは市内からバスで約2時間ほどの場所にあり、運賃は往復で400,000VND(2,400円)程度です。

 

また、人気の観光地であっても、ホテル代は日本で宿泊するときよりも2〜3割程度安く、眺めの良いホテルや高級感漂うホテルへ、気軽に滞在することができます。

 

5. 1ヶ月の生活費

 


最後に、これまで紹介した物価相場を踏まえ、ホーチミンでの生活費について、筆者(20代・男)の事例を紹介します。

 

結論からお伝えすると、1ヶ月の生活費は8万でした!

生活費の内訳は以下の通りです。

内訳 費用 内容
食費 25,000円  自炊はせずに全て外食で、週に1度は日本食を食べる
家賃 36,000円  水道・光熱費も含まれており、洗濯・掃除サービス付
通信費 1,000円  1ヶ月あたり180GB、110分まで通話できるプランに加入
交通費 1,000円  バイクタクシーを8回利用
娯楽費 17,000円  ホーチミン近郊の街へ旅行(1回)
合計 80,000円  


自炊をしたりローカルのお店を積極的に利用するなどして、物価の安さを上手に活用すれば、上記よりもさらに生活費を安く抑えることができるかもしれません。

 

6. まとめ

今回はベトナム ホーチミンから最新の物価相場についてお届けしましたが、いかがでしたか?

 

想像通り物価が安かったと感じる方もいれば、意外と安くなかったと感じる方もいるかと思います。

 

実際、日本と比べるとまだまだ物価が安いベトナムですが、経済が発展するにつれて物価が日々上昇しているのは紛れもない事実です。

 

そのため、物価が安い今のうちに旅行や転職を通じてベトナム生活を満喫しましょう!

休学してベトナムで奮闘中

休学してベトナムで奮闘中

山野拓真

活気あるベトナムに住んでみたい!という思いから、2023年夏よりICONICのホーチミンオフィスでインターン中。

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