【2025年版】ベトナム旅行初心者ガイド|事前に知っておきたい6つの基本情報

「東南アジアに行ってみたい。中でも、ベトナムの治安はどうなんろう?」
「初めてのベトナム旅行、おすすめの食事は?衛生環境は大丈夫?」

 

そんな方に向けて、この記事では現地在住者の視点から、ベトナム旅行前に知っておくと安心なポイントをわかりやすくまとめました。

 

特に今回は、交通・食事・ホテル・お金・衛生・治安という旅行の基本となる6つのテーマにフォーカスしております。

筆者の経験談や現地最新情報を基にしたリアルな注意点や、安心して旅を楽しむためのコツもご紹介しています。


ベトナム渡航準備の第一歩として、ぜひ最後までお読みください。

 

① 交通|空港から市内へのおすすめ移動手段

空港に到着したら、まず気をつけたいのが「ぼったくりタクシー」です。

 

ぼったくりタクシーとは?

空港出入り口付近で旅行者に声をかけてきて、法外な金額を請求してくる悪質なタクシーのこと。乗車後に態度が急変し、高圧的に支払いを迫られるケースも報告されています。


実際に、筆者の知人も初めての海外旅行でホーチミンを訪れた際、財布から1万円札を抜き取られるという被害に遭いました。上記のような、旅行者を狙って執拗に話しかけてくるドライバーには注意が必要です。

 

 

安全な移動手段は「Grab」

こうしたリスクを避けるためにも、空港から市内へは配車アプリ「Grab(グラブ)」を使うのが最も安全で確実です。

Grabは事前に電話番号認証が必要なため、日本にいるうちにアプリをダウンロード&アカウント登録まで済ませておくことをおすすめします。

 

Grabの使い方はこちらの記事で詳しく解説しています:

>> 【写真付き解説】ベトナムで必須のGrab(グラブ)の使い方

 

なお、空港ではGrabを装った偽ドライバーも存在します。正規のGrabドライバーは、基本的に車から離れて乗客に声をかけることはありません。車のそばにいて、アプリを通じて予約された乗客に対応するスタイルです。基本的に声かけ営業にはついていかないよう注意しましょう。

 

 

正規タクシーを利用する場合

grabアプリが使えない場合は、空港の公式タクシー乗り場で以下の正規タクシー会社を利用することをおすすめします。

 

・VINASUN(ビナサン) 

ビナサンは公式アプリからの配車も対応しています。不安な方は、事前にアプリから車を手配しておくと安心でしょう。事前に料金や車のナンバーを知ることができます。

公式ホームページ: https://vinasun.vn/home

 

・MAI LINH(マイリン)

緑色の車体が特徴的なタクシー会社。こちらはアプリ経由の配車サービスを実施していないため、到着してから空いているタクシー探して乗車します。

公式ホームページ: https://mailinh.vn/dich-vu/mai-linh-express.html

 

また、空港から市内中心部までの乗車料金相場は、15万〜20万VNDになります。日本円で約840〜1,120円ほどと想定しておきましょう。
 

※2025年5月現在の為替レートで換算:1円 ≒ 178VND

 

 

② 食事|個性豊かな麺文化

「フォー」「バインミー」「生春巻き」

日本人がベトナム料理と聞いて思い浮かぶのはこのあたりかもしれません。筆者自身も渡航前はこの3つ程しかベトナム料理を知りませんでした。

 

しかし、実際に住んでみて驚いたのは麺料理の豊富さです。

ベトナムには、地域ごとに個性豊かな麺文化があります。ここでは、代表的なものを発祥エリア別にご紹介します。

 

 

【北部】あっさり出汁が魅力の繊細系

・フォー(Phở):言わずと知れたベトナムの国民食。米麺と透明なスープが特徴。牛肉入り(フォー・ボー)が定番。

・ブンチャー(Bún chả):炭火焼き豚とつけダレに米麺を合わせるハノイ名物。オバマ元大統領も食べたことで有名。

 

【中部】香辛料が効いたパンチのある味

・ブンボーフエ(Bún bò Huế):辛くてコクのあるスープが特徴。中部フエのご当地麺。太麺と牛肉のボリューム感あり。


・ミークアン(Mì Quảng):白、または黄色の麺に少量スープ、ナッツ、香草をトッピング。見た目も味も個性的。

 

【南部】甘めの味付けと具だくさんが魅力

・フーティウ(Hủ tiếu):透明感のあるスープと米麺が特徴。汁なしで食べるスタイルも人気。

・ブンリュウクア(Bún riêu cua):カニ出汁ベースの酸味あるスープがクセになる。トマト&発酵エビの旨味を含む。

 

路地裏のローカル食堂でも気軽に食べられるので、滞在中は様々な麺料理に挑戦することをおすすめします。

 

以下の記事ではホーチミンでのおすすめローカルレストランを紹介しております。ホーチミン旅行に来られる方は是非旅の参考にしてください。

>> ベトナム ホーチミンの絶品グルメ10選|おすすめのレストランもご紹介

 


③ ホテル|おすすめ滞在エリア

ベトナム都市部には、格安ゲストハウスから高級ホテルまで幅広い種類の宿泊施設があります。

 

筆者が在住しているホーチミンの場合、旅行者におすすめの滞在エリアは、1区(Quận 1)エリアです。このエリアには、ドンコイ通りやベンタイン市場、サイゴン中央郵便局など、主要な観光スポットが集まっており、観光拠点としてとても便利です。

 

実体験に基づいたホテル情報はこちらの記事でも紹介しています:

>>【実体験で選ぶ】ホーチミン女子旅におすすめのホテル3選

 

 

Airbnb利用時の注意点(特にホーチミン)

ホーチミン市では2025年3月より、住宅用途のマンションでの短期宿泊提供が禁止されました。正規に運営されているAirbnb物件は、商業施設併設や観光ライセンスを取得していることが前提となっています。

しかし、この法令はまだ施行から日が浅いため、滞在中やチェックイン時のトラブルを避ける目的で、ホーチミンでは公式に認可されたホテルやサービスアパートメントの利用をおすすめします。

 

一方で、ハノイやダナンなど他都市では、現時点で同様の法規制は明確には確認されていません。ただし、今後の法改正や都市ごとの方針によって状況が変わる可能性があるため、予約前に最新情報の確認が必要です。

参考情報:https://cast-vietnam.com/news/26-2025-qd-ubnd/

 

 

④ お金|現金・クレジットカード利用

ベトナムでは都市部を中心にクレジットカードが使えるお店も増えていますが、ローカルなお店や屋台ではカードが使えないことも多く、現金の持参は今でも欠かせません。したがって、現金とキャッシュレスの併用を推奨します。

 

現金はいくら必要?

旅行スタイルにもよりますが、2泊3日程度の旅行なら、現金は1万〜2万円を目安に持っていれば安心です。食事・移動・ちょっとしたお土産まで、基本的な出費はこの範囲で収まります。

 

クレジットカード事情

コンビニやスーパー、ホテル、チェーンレストランではクレジットカードが利用可能です。

ただし、ベトナムでは、American Expressは使えない店舗が多いため、VisaかMaster cardを準備しておくことをおすすめします。

また、一部店舗ではカード支払いに3〜5%の手数料(チャージ)を上乗せされることがあります。支払い前に、金額を店員に確認しましょう。

 

日本円からの両替

空港内の両替所はレートがあまり良くないため、最低限の金額だけ両替し、観光地近辺で残り必要分を両替するのが賢い方法です。

到着直後は、タクシー代やSIMカード購入などに使うため、30〜50万VND(約1,690〜2,800円)程度を所持していれば安心でしょう。

市内中心部にはレートの良い両替所が複数あるため、観光の合間に立ち寄り、追加分をまとめて両替するのをおすすめします。

 

ホーチミン市内の評判の良い両替所については、こちらの記事で詳しく紹介しています:

>>ベトナムで日本の新紙幣は両替できる?  現地在住者が検証してみた

 

また、市場やローカル食堂では支払い時に高額紙幣を断られるケースもあるため、10万ドン以下の小額紙幣を多めに持っておくと便利です。ローカル向けの施設では細かいお釣りがないこともあるため、事前の両替でお札の種類にも気を配りましょう。

 

 

⑤ 衛生環境|都市部

ベトナムの衛生環境について不安に思う方もいるかもしれませんが、ホーチミンやハノイなどの都市部では、そこまで神経質になる必要はありません。日本と比べると多少の違いはあるものの、旅行中に不快感を抱くような場面はそれほど多くないでしょう。

 

トイレ事情

日本のような自動ウォシュレットは基本的にありませんが、代わりに手動ウォシュレットと呼ばれるシャワーノズルがトイレ横に備え付けられていることが一般的です。

日本人には馴染みのないタイプであるため、最初は少し驚くかもしれませんが、慣れると意外と便利に感じる人も多いです。

また、ベトナムの多くのトイレでは紙を流すことができません。トイレ内に設置されているゴミ箱に使用済みの紙を捨てるスタイルになっています。

 

 

⑥ 治安|基本的には安全

ベトナム、特にホーチミンやハノイの中心部の治安は比較的良好です。夜でも多くの人が外を歩いており、極端に警戒する必要はありません。

ただし、スリやひったくり(特にスマートフォン)は多いため、しっかり対策をしておくことが大切です。

 

 

被害例

実際によく耳にする被害が、路上でスマートフォンを手に持って写真を撮っていたら、バイクに乗った人が近づいてきて「シュッ」と一瞬で奪われる、というケース。

観光客はスマホを翻訳・地図・カメラとしても使うため、常に手で持ち運ぶ機会が多くありますが、「路上に向けて手に持った状態での使用」には注意が必要です。

 

 

具体的な防犯対策

・スマホストラップ(ネック型や手首巻き)を使って、手から離れないようにする。
・写真を撮るときは、壁際や建物の内側で立ち止まって撮る

防犯意識を少し高めるだけで、トラブルのリスクは大きく減らせます。「油断しないこと」さえ守れれば、ベトナムの街は十分安全に楽しめます。

 

 

まとめ

いかがでしたか?最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

この記事では、交通・食事・ホテル・お金・衛生・治安の6つのテーマから、ベトナム旅行の基本情報をまとめました。

どれも難しい準備ではありませんが、ちょっとした知識と意識の差で、旅の快適さはぐっと上がります。

 

旅行前に確認し、安心・安全なベトナム旅行をお過ごしください。

 

 

好奇心のままに!ホーチミン単身滞在中大学生

好奇心のままに!ホーチミン単身滞在中大学生

Ririka

タイ・バンコクでの留学を経て、次は東南アジアで働いてみたい!という思いから、2025年1月よりICONICホーチミンオフィスでインターン中。

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