シンガポールの英語って?知っておきたいシングリッシュの特徴について

Ayuです。日本は猛暑が去って、秋らしい気候になってきましたね。今年はコロナもあって、異例の夏でした。
シンガポールも今年は雨の日が多い夏であり、洗濯物がなかなか乾かない印象が残りました。
コロナで自粛期間が続く上に、雨続きの日々は、家で新しい言語を学ぶにはうってつけです。

今回は多くの人が気になっているシンガポールの英語、ングリッシュについて、私の経験からわかる範囲でお伝えしたいと思います。

特に初めてシンガポールに来られる方にとっては、その特徴的な英語やイントネーションを聞き分けるのに苦労されたのではないでしょうか。
私自身もフィリピン人やインド人の英語に慣れていたので最初は自信があったものの、アメリカ英語でもイギリス英語(シンガポールは植民地時代の宗主国の影響で英語はイギリスよりのはずですが)にも聞こえない、中華系独特の英語という印象を抱き、その特有性に驚いたのでした。
今でもスピードといい、ナマリといい、中国語に聞こえる英語という感じですね。中国語を知っている人であればなおさらそう思うことでしょう。

1. 何事も聞き取りから。シンガポール人の英語に慣れてみましょう!

日本人の受けているアメリカ式の英語教育の中では、英単語の発音やイントネーションが重視されます。日本人は、聞き手のことを考え「誰が聞いてもシンプルで理解しやすい言葉で、美しい発音」の英語に理想を抱きがちです。
シンガポールの英語でまず一番苦労する人は、こうした英語の価値観を固視してしまう状況にあります。

その理由として、シンガポール人の英語はまさにこれとは正反対で、「なるべく多くの情報を早く、(雑でもいいから)相手に伝えて、自分の主張を理解してもらう」ということにあるからです。中国語を学んでいる勘がいい方ならピンとくるかもしれませんが、これはまさに中国語を第一言語とする中華系シンガポール人ならではの特徴といえるでしょう。

特に日本人が必ず英語を発音するときに重視する“t”や”k”、”x”などの子音は、中華系シンガポール人の英語ではほとんど発音されずに、カットされてしまいます。例えば日本の英語の教科書などでも紹介される、”Car park(駐車場)”が「カッ パッ」のように聞こえるのも、これによるものだと思います。

ただ、単語一つ一つでどのように発音されるかを覚えるよりは、”t”や”k”、”x”など、よく省略されたように聞こえると思えば、どのような単語にも対応できるようになりますのでおすすめです。

このように、シンガポール人の英語は語尾がシュッと消えてしまったように聞こえるため、語尾をはっきりと音に出す日本語に比べると、非常に理解しにくいのです。

私はスーパーで買い物をした際、”plastic bag”のことを「you need pra pah (プラ パー) ?」と聞かれて、何度も聞き返しても全く聞き取れませんでした。

“Please speak English !”と怒ったら、「私、英語で話しているわよ!!!」と逆切れされました(笑)

また発音のほかに、イントネーションやスピードにも特徴があります。日本人がアメリカ英語を習うときは、自分が主張したい部分や単語を強調しようとしますが、聞き手より話し手の立場重視である、シンガポール人は特にワードをプレスすることなく、風のごとく言い切ってしまわれます(笑)。

一つ一つの単語が聞き取りにくい上に、ものすごい早口で会話をすすめるシンガポール人日本人のマイペースな英語を最後まで聞いてくれるわけもなく、かなりせっかちで、特に交渉などの場面では非常にやりにくい。
(英語を抜きにすれば、論理的であるとか、柔軟な性格、交渉文化も根付いているので、交渉自体をすることは全く嫌がられませんし、問題ありません)

そのため、最初から最後まで話を聞いてくれると思わず、自分の主張をなるべく早い段階で相手に伝えることが大切になってきます。
「英語を美しく話したい!」と思っている方にはあまり向いていない環境ではありそうですが、こうした固執したプライドはこの機会に捨てて、シンガポール人の英語の良い部分であるスピードと機転の速さ、コミュニケーション能力をうまく自分の英語力向上のために取り入れてみましょう。

2. 代表的なシングリッシュの音や特徴に馴染もう

シングリッシュで最もよく知られる音が、なんといっても語尾に置かれる“lah!(ラッ!)” です。中国語の「了 (le) 」が由来となっているようです。意味は「強調」や「完了」を表しています。日本語の似たような表現で例えられるのが、「だよ!」などです。

次に文法ですが、英語の疑問文では通常5W(疑問詞)+V(動詞)+S(主語)となりますが、シングリッシュでは中国語の疑問文であるS(主語)+V(動詞)と同様になることがしばしば。また動詞の時制や3人称単数形などは無視されることもあるようです。

例えば、”What did you say?”ではなく、”You say what?”  (中国語の 你说什么?)

“Where will you go?” ではなく、”You go where?”  (中国語の 你去哪儿?)

となります。せっかちなシンガポール人は複雑な英語のルールは省略してしまうのですね。
これは英語が苦手な日本人にとっては、都合よく感じられるはずです。

ちなみに疑問文では、語尾に”ma (マ?)”がつけられることもあります。こちらも中国語の「吗 (ma) 」が由来となっているようです。

3. 他にもあるあるシングリッシュでよく使われる言葉

英語のOK, fine, possible はシングリッシュでは全部まとめて”can(キャン!)” (中国語の 可以) と言われます。
ブリティッシュ英語が普及しているはずなのですが、なぜか「カン」ではなく、「キャン!」なんですよね。。

初めて聞いた時は、これが噂の”can(キャン!)” か!という反応になると思います。さらに、通常これらは2-3回繰り返されます。実際聞いてみると、本当に犬みたいにみなキャンキャンしています。

シンガポール人の日常は、食べ物や物を人にあげて信頼関係を構築していく場面が多く見受けられます。(これもおそらく中華系の文化に由来しているのかなとおもっていますが)

そのため、常に「これいる?」、「あれ必要?」という気づかいが溢れています。そこで特に必要ないと断るときですが、中国語の「不要」にならって、”no need”(子音は発音されないので、「ノーニッ」と聞こえる)がよく登場します。

今回はシンガポールで生活するうえでシングリッシュに困らないよう、最低限のことについて触れてみました。

初めは聞き取りにくいシングリッシュですが、シンガポール人は繰り返し聞いても嫌がらずに何度も繰り返して発音してくれるので、気軽に聞き直して慣れてみてください!(私の上司は3回聞いても嫌に思わず同じことを繰り返し発音してくれました笑。ただ、日本人のように機転を利かせて別の表現に言い換えてくれたりはしてくれませんが)

もっともっとローカルに感じたい方は、シンガポールのローカルのテレビやCMなどをみるとさらに奥深く知ることができると思いますので、試してみては?

日本の川育ち。海を越えシンガポールに渡りました。

日本の川育ち。海を越えシンガポールに渡りました。

ICONIC

東南アジアにいながら、実は南アジアが専門。日本の低気圧が苦手で、常夏のシンガポールでは何故か活力がみなぎる。小籠包とJolliebeeを愛する外資系ウーマン。日本に残るサラリーマンの夫を連れてくるため、戦略検討中。

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