こんにちは!マレーシア在住のライター Yuuuuです。
マレーシアでの生活・お役立ち情報を発信中!今回のテーマは「コロナ禍におけるマレーシアの状況と余暇の過ごし方」です。
新型コロナウィルスの影響で、マレーシアでは2020年3月から2021年9月現在もロックダウン中が続いています。
2020年3月発令のロックダウン(MCO)に比べると2021年9月現在の条件は緩和されていますが、感染者数や重症者数などによって条件が厳しくなる可能性もあるでしょう。
この記事では、2021年9月現在のコロナにおけるマレーシアの状況と、ロックダウンのなかどのような過ごし方をしているのかを紹介します。
マレーシアにおける新型コロナウィルスの影響
マレーシアで施行されているロックダウンにはいくつかの段階があり、段階によって移動範囲や営業可能な業種、行っていいスポーツなどが異なります。
ここからは、ロックダウンの種類とそれぞれの条件、市民に義務付けられている行動追跡アプリ「MySejahtera」についてみていきましょう。
マレーシアのロックダウンとは
新型コロナウィルスの影響で、マレーシアでは2020年3月からロックダウンが始まり、2021年9月現在も継続中です。
ロックダウンとはいっても、感染者数や重症者数の状況によって段階が分けられ、それぞれの段階によって企業の経済活動や市民の行動・活動範囲が異なります。
緩和条件や段階ごとの可能な活動範囲は常に変化しているため一概には言えませんが、例えば以下です。
強化された活動制限令(EMCO:Movement Control Order)
EMCOは感染拡大が集中していると判断された特定地区や建物に対し、感染拡大防止のため軍による封鎖が行われます。
※以下、過去のEMCOでの条件を抜粋
・EMCO対象地域内の住民は、原則自宅からの外出禁止。(※世帯代表者1名のみ、EMCO対象地域内において自宅から半径10キロメートル以内での食料及び基礎的必需品の購入のための外出が可能)
・必要不可欠なサービス又は政府の公務での勤務のみ勤務を許可。
・生活必需品など許可された店舗のみ、許可の範囲内で営業可能。
・店内飲食は禁止。持ち帰り、ドライブスルー及びデリバリーのみ許可。
・スポーツ、社会、レクリエーション及び文化活動は禁止。
・すべての教育・保育機関は閉鎖。
活動制限令(MCO:Movement Control Order)
MCOでは感染拡大防止のための活動制限が行われます。
※以下、過去のMCOでの条件を抜粋
・MCO対象地域の出入口は封鎖され、対象地域への立ち入りは警察が統制。
・一世帯につき2名のみ、生活必需品を購入するための外出を許可。
・一部の経済活動を許可。(※スパ、マッサージ店、ナイトクラブ、パブ、テーマパーク、屋内遊技場、カラオケ及び映画館は営業禁止)
・店内飲食は禁止。持ち帰り、ドライブスルー及びデリバリーのみ許可。
・1~3メートルの身体的距離を保持できる非接触スポーツ及びレクリエーションをトレーニング、健康維持、個人練習の目的で行う場合は許可。
・学校、幼稚園、私営・公営の高等教育機関、モスク、礼拝所は閉鎖。
・MCO対象地域内における観光は禁止。
条件付き活動制限令(CMCO: Recovery Movement control order)
CMCOはMCOよりも緩和された内容となっており、感染拡大が抑えられている地域に対し施行されます。
※以下、過去のCMCOでの条件を抜粋
・州をまたぐ移動は禁止。(※州をまたぐ移動が必要となる場合、警察署の許可が必要)
・すべての経済活動を許可。(※業種によって営業時間が異なる)
・店内での飲食を許可。(※少なくとも1メートルの距離を保つ必要あり)
・すべてのスポーツ・レクリエーション活動を許可。
・保育所、幼稚園、保育園は、関係省庁・機関の許可を得た場合は営業を許可。
・全ての公式・非公式な政府・民間のイベントや社会的なイベントを許可。(※出席者数の上限は、建物・敷地の収容可能人数の50パーセント以内)
・動物園、テーマパーク、レクリエーション施設を含む観光が可能。(※人数の上限は、会場の収容可能人数の50パーセント以内)
回復のための活動制限令(RMCO:Recovery Movement Control Order)
RMCOはCMCOよりもより緩和された内容となっており、感染拡大をおさえつつ通常の生活に戻るまでの段階的な活動制限となっています。
※以下、過去のRMCOでの条件を抜粋
・州をまたぐ移動は禁止。(※州をまたぐ移動が必要となる場合、警察署の許可が必要)
・すべての経済活動を許可。(※業種によって営業時間が異なる)
・店内での飲食を許可。(※少なくとも1メートルの距離を保つ必要あり)
・すべての学校の営業を許可。
・公式・非公式の政府関連行事及び社会的行事は、身体的距離を保つ形で実施可能。
・すべてのスポーツ・レクリエーション活動を許可。
2021年9月現在「国家回復計画」
2021年9月現在は「国家回復計画」のもと、第一段階から第四段階まで4つの段階別に活動制限が行われています。(参考:在マレーシア日本大使館ホームページ_ムヒディン首相による国家回復計画の発表)
第一段階はMCO、第四段階はCMCOに近い条件です。
条件が緩和されるためには感染者数やワクチン接種率が重要で、段階ごとに店舗の営業や学校の再開といった可能な活動範囲が異なります。
州の状況によって緩和されるため、常に最新情報をチェックしておきましょう。
行動追跡アプリ「MySejahtera」の利用が必須
店舗入店時やタクシー・電車の乗車といった市民の行動を追跡・管理するために、行動追跡アプリ「MySejahtera」の使用が義務化されています。
▼2021年9月現在、感染リスクの常時に加えてワクチンの接種状況もわかるよう仕様が変更されました
▼入り口に掲示されたQRコードを読み取るだけで入店日時や入店した店舗情報が記録されます
アプリ登録時に入力したパスポート番号や電話番号、自宅住所と自身の行動履歴をもとに、クラスター発生時の濃厚接触者の特定や自身の感染リスクの把握などに活用されています。
コロナ禍におけるマレーシアでの過ごし方
ロックダウンごとの活動範囲によって過ごし方が変わりますが、基本的には自宅で過ごすか人と距離が保てる非接触スポーツを行う方が多いでしょう。
一番厳しい時は生活必需品の購入以外の外出は禁止だったため、ほとんど自宅で過ごしていましたし、現在は緩和された条件の範囲内で活動しています。
私自身、ロックダウン中は人の多い場所を避けつつ何かできることはないか考えることが多かったです。
例えば、
・外出できる条件の時は、人が密集するショッピングモールを避け、トレッキングや川、海など自然の多い場所へお出かけ
・自宅でできる中国語のオンラインレッスンをスタート
・外で遊べない子供用に、ビニールプールといった自宅で遊べるツールを購入
他の方に聞いてみると、以下のような回答が多かったです。
・任天堂Switchやプレイステーションといったゲームをする
・自炊をする
・普段注文しないお店でデリバリーを注文してみる
・ネットショッピングを楽しむ
・語学といった新しいことに挑戦してみる
・ウォーキングやバドミントンといった非接触スポーツを行う
会社への出勤禁止や飲食店での店内飲食禁止など直接集まれないぶん、オンラインゲームやオンライン飲み会を行っている方もいますし、条件の範囲でできるスポーツやお出かけをしている方が多い印象です。
まとめ
マレーシア国内の感染状況は減少したり、突然増加したりと、常に変化しています。
感染者数や重症者数、クラスターの有無によって、活動制限の内容も逐一変更されるため、マレーシア政府や在マレーシア日本大使館から最新情報を常にチェックすることが重要です。
ワクチン接種が進んだことで条件が緩和され、徐々に日常生活に戻りつつありますが、コロナ拡大前と同じ状況になるにはまだまだ時間がかかるでしょう。
ロックダウンの条件内でできる趣味や楽しみを見つけ、今の状況を乗り切りましょう!