こんにちは。ベトナム在住ブロガーのURANOです。
みなさんはベトナム語が話せますか?僕は話せません(笑)
ベトナム語はアルファベット表記ですが、母音の発音や声調、その他細かいルールが全然覚えられません。でも、ベトナム語で挨拶がしたいし自分の気持ちを伝えたい。何とかできる方法はないかと模索したところ、LINEスタンプを作ろうと思いつきました。
可愛いイラストと、「ありがとう」「美味しい!」「がんばって」などのとっさの一言を添えれば、あっという間にコミュニケーションが取れるはず……!ということで、今回はURANO監修によって出来上がったLINEスタンプをご紹介します。
まずは完成したデザインをご覧ください!
ド―――――――――――――――――ン!!!
全40種類です!
ベトナムからやってきたトラみんというキャラクターのLINEスタンプです。ベトナム語でのコミュニケーションをサポートしてくれる、心強い相棒(?)です。
ではさっそく、スタンプに書かれているベトナム語を見ていきましょう。
LINEスタンプで覚える、ベトナム語の挨拶&基本フレーズ
ベトナム語 | 読み方 | 日本語訳 |
Xin chào | シン チャオ | こんにちは |
Cảm ơn | カム オン | ありがとう |
Xin lỗi | シン ローイ | ごめんなさい |
Ơi | オーイ | おーい! |
ベトナム語 | 読み方 | 日本語訳 |
Chào buổi sáng | チャオ ブオイ サン | おはようございます |
Chúc ngủ ngon | チュック グー ゴン | おやすみなさい |
OK rồi | オーケー ローイ | OK、了解 |
không được | ホン ドゥオック | NO、ダメです |
ベトナム語 | 読み方 | 日本語訳 |
Di mà | ディー マー | お願い~ |
Tạm biệt | タン ビエット | さよなら |
Khong co gi | コン コー ジー | どういたしまして |
ベトナム語 | 読み方 | 日本語訳 |
Cố lên đi | コー レン ディー | がんばって |
Ha ha | ハハ | あはは(笑) |
Gấp | ガップ | 急げ~! |
Xấu hổ | サウ ホ | 恥ずかしい |
ベトナム語 | 読み方 | 日本語訳 |
Trời ơi | チョーイ オーイ | おいおい! |
Hi hi | ヒーヒー | えへへ |
Nóng | ノン | 暑い |
Lạnh | ライン | 寒い |
ベトナム語 | 読み方 | 日本語訳 |
Ngon | ンゴーン | 美味しい |
Một hai ba zo ! | モッ ハイ バー ヨー | 1、2、3、乾杯! |
Trà | チャ― | お茶 |
Cà phê | カフェ | コーヒー |
ベトナム語 | 読み方 | 日本語訳 |
Bao nhiêu tiền ? | バオ ニェー ティエン | いくらですか? |
Vui | ヴイ | 楽しい~! |
以上のように、ちょっとしたフレーズを覚えておけば、とっさの一言が使えるようになるかもしれません。
トラみんの様子から、使うタイミングもイメージできると思います。
そして今回は、LINEスタンプの制作についても触れたいと思います。スタンプの申請から販売まで、僕が行った一連の流れをご紹介します。「自分もLINEスタンプを作りたいけど、どうしたらいいか分からない……」という方は、ぜひ参考にされてください。
※今回ご紹介するLINEスタンプとは、「LINEクリエイターズスタンプ」のことを指しています。
LINEスタンプ申請前に確認事項をチェック
まずは、スタンプを申請する前に以下について確認します。
~確認① LINEアカウントを持っているか~
LINEスタンプ申請するためには、「LINE CREATORS MARKET(ラインクリエイターズマーケット)」にアカウント登録します。しかし、LINE CREATORS MARKETにはLINEアカウントを持っていないと登録できません。
アカウントを持っていない方は、まずLINEに登録しましょう。
~確認② スタンプ制作ガイドライン~
スタンプを制作する際は、LINEが決めた制作ガイドラインに従います。以下の内容に沿ってスタンプを制作してください。(日本も海外も同じです)
【スタンプの枚数】
LINEスタンプは、メイン画像1個、トークルームタブ画像1個、そしてメインのスタンプ画像が最少8個から最大40個まで作ることができます。8個でも40個でも、購入する際の値段は同じです。スタンプを購入する側の気持ちを考えたらスタンプ数は多いほうがよいと思うので、スタンプ画像は最大の40個を作ることをオススメします。
【スタンプに用いるテキスト】
・クリエイター名:50文字以内
・スタンプタイトル:40文字以内
・スタンプ説明文:160文字以内
・コピーライト:50文字以内(英数字のみ)
【スタンプ制作の7ポイント】
・サイズの単位はすべてpixel
・スタンプの背景は透過
・トリミングした画像とコンテンツの間に10px程度の余白を作る
・保存は全てPING形式
・画像の解像度は72dpi以上
・カラーモードはRGBを推奨
・画像サイズは、自動で縮小するために偶数のサイズにする
出典:https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
※詳細は、LINE CREATORS MARKET 制作ガイドラインをご覧ください。
~確認③ スタンプ審査ガイドライン~
スタンプ制作ガイドライン同じく、スタンプを制作する際はLINEが決めたスタンプ審査ガイドラインに従います。ガイドラインに沿っていないスタンプは審査の際にリジェクトされるので注意してください。
※詳細は、LINE CREATORS MARKET スタンプ審査ガイドラインをご覧ください。
~確認④ 購入・使用してもらいやすいスタンプの特徴~
ガイドラインに従ってスタンプを制作するのは前提条件ですが、どのようなスタンプが購入・使用してもらいやすいのかを考えるのも大事です。
“一般的にどのようなスタンプがLINEユーザーから購入してもらいやすいか”を考える時、スタンプを購入する人の気持ちになってみれば答えが分かります。
答えはズバリ、“日常会話として使えるスタンプ”です。
ですから、ごく一部のユーザー層を狙うという話でなければ、使い勝手の良い日常会話を中心としたスタンプを制作することをオススメします。僕が今回制作したスタンプも、ベトナム語の日常会話がメインとなっています。
また、購入してから頻繁に使ってもらえるということを意識してスタンプを制作しすることも重要です。理由は、「スタンプをいろいろな人にたくさん使ってもらえる」=「スタンプの宣伝になる」になるからです。
僕もベトナム人スタッフによく日常で使うベトナム語は何かと確認しながらスタンプを制作しました。(40個以上スタンプ案が出てきたので、選ぶ際に悩みました。)海外を意識したスタンプを制作しようと考えたら、現地の生活背景を知っておいた方がよりよいスタンプが作れます。
~確認⑤ LINEスタンプを販売するまでにかかる費用とスタンプ制作ツール~
「LINEクリエイターズスタンプ」を申請して販売するまでにかかる費用は日本、海外問わず無料です。ただし、スタンプ制作時に有料の画像編集ソフトを使う場合は費用が発生してしまいます。もちろん、「LINE CREATORS STUDIO(ラインクリエイターズスタジオ)」などの無料でスタンプを制作するツールもあります。
僕の場合は、初めに紙にイラストを描き、その後PCにイラストをスキャンして移し、最後に「Photoshop(フォトショップ)」で色付けや修正などをしました。Photoshopでの色付け・修正作業はベトナム人デザイナーの方と行いました。日本とベトナムとで、イメージしているイラストに違いがあり、お互いの意思疎通に少々苦労しました。
制作したスタンプを申請しよう
LINEスタンプ申請前の確認事項を頭に入れたうえで、スタンプ画像の準備ができたら、さっそく申請手続きをしていきましょう。海外からでも気軽にスタンプは作れるんですよ。
~申請手順① LINE CREATORS MARKET(ラインクリエイターズマーケット)への登録~
LINEスタンプ申請前に確認しておくことの項目でもご説明しましたが、まず初めに「LINE CREATORS MARKET(ラインクリエイターズマーケット)」へアカウント登録をしてください。その際、LINEアカウントが必要になるので、LINEアカウントをお持ちでない方は先に準備してください。
出典:https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
~申請手順② アカウント基本情報の入力~
アカウント登録が完了したら、アカウント基本情報の入力画面が出てくるので、順に記入してください。
記入の際に、居住国を日本に設定しなければ、次の送金先設定で売り上げの送金先を日本の銀行口座に設定できないので、ご注意ください。(詳しくは審査手順③でご説明します。)
出典:https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
~申請手順③ 送金先の情報の入力~
基本情報の登録が完了したら、次に送金先の情報を入力していきます。
基本情報で登録した国が日本ではなく海外の場合は、スタンプ売上金送金先が日本の銀行口座ではなく、「PayPal」か「LINE Pay」になるのでご注意ください。日本国外いる場合でも基本情報で居住国を日本にすれば、売上金送金先を日本の銀行口座で登録することができます。
僕はベトナムで働いているのですが、東京にもグループのオフィスがあるので、東京オフィス名義の日本の銀行口座を登録しました。
出典:https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
~申請手順④ スタンプの申請~
ここまで来たら、いよいよスタンプの申請です。
ホーム画面左上の新規登録を押してスタンプ登録画面へ進んでください。
出典:https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
最初に新規登録画面が表示されますので、申請に必要な情報を順に記入してください。
情報入力する際のポイントは次の通りです。
<表示情報>
【言語の追加】
スタンプ詳細で「言語を追加」とありますが、追加しなければLINEスタンプショップで日本語表記で表示されません。日本のユーザーをターゲットにしているのならば、日本語の追加をしてください。
「トラみんのベトナム語」の場合は、ベトナム語を使う機会のある日本人ユーザーをメインターゲットに設定しているので、日本語を追加しました。
【スタンプのタイトル・説明文】
タイトルや説明文を考える場合、キャラクターに合った名前・説明文というはもちろんですが、検索して見つけてもらいやすい名前にすることも大切です。
出典:https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
<スタンプ画像>
【スタンプ配置】
設定した数のスタンプ画像をアップロードしていく作業になりますが、実際に販売されるスタンプの並び順は、こちらの画面で設定したものと同じになります。(01~04が一列目、05~08が二列目、09~12が三列目となります)
ですから、セットになっているスタンプ(例えばOKとNO)は隣になるように意識してアップロードしたほうがよいです。
出典:https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
<タグ設定>
LINEのメッセージでテキストを打ち込んだ時、予測変換でスタンプを出すために設定するタグですが、スタンプ画像とタグの意味が合っていなければ、審査の際にリジェクトされてしまうので注意してください。個人的に、結構時間がかかった作業です。
出典:https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
<販売価格設定>
スタンプの販売価格の設定ですが、クリエイターズスタンプの場合は120円での販売が一般的です。
値段が高いと、スタンプの内容が良くてもLINEユーザーに購入してもらえないケースもあるので、120円での販売をオススメします。
出典:https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
申請に必要な情報を記入したら、右上の審査リクエストボタンを“同意事項”をチェックしてから押してください。
審査リクエストをしたら後は、承認されることを祈って待つのみです!
スタンプが承認されて販売開始
私は幸いなことに、審査に引っかかることなく一発でスタンプが承認されました!
今回、私がスタンプを申請してから承認されるまでにかかった期間は6日間でした。(個人差があります。)以前は、リクエスト申請をしてから審査結果の通知が来るまでに1ヶ月以上掛かっていましたが、随分早くなったものです。
リクエストしたスタンプが承認されたら、登録したメールアドレス宛に連絡がきます。承認のメールが来た時、私のテンションは異常に高かったです(笑)
出典:https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
承認されたらスタンプのステータスに“承認”と表示されます。確認できたら、詳細画面へ進んで販売開始ボタンを押してください。販売開始ボタンを押してから、実際にLINEストアで販売されるまでに数時間かかる場合もあるので、ワクワクを抑えつつ待ちます。
そしてついに、、、!?
出典:https://store.line.me/home/ja
実際にLINEストアで販売されました!
自分で作った作品が商品として世に出るのは嬉しいです。
完成したLINEスタンプを実際に使ってみた
スタンプは作るだけじゃ意味がありません。使うことに意味があるのです!
そういうわけで、知り合いに早速スタンプを送ってみました。
実際にLINEのトーク画面上に自分で制作したスタンプが出るとかなり感動します!
(ちなみに春巻きスタンプの使い勝手が意外と良いです。よろしければぜひ。)
いかがでしたか?
LINEスタンプは海外からでも日本と同じような手順で、しかも無料で販売することができるんです!ぜひ一度、LINEスタンプ作りにチャレンジしてみてください。そして宜しければ、トラみんのスタンプも購入してみてくださいね。
それではまた。