こんにちは。ベトナム在住ブロガーのURANOです。
ホーチミンで暮らし始めて早1年になりました。現地で長く過ごしていると、時々思い返すことがあります。
それは、来た当初、土地勘や物価がわからずやたら高いものばかり購入して、無駄に出費を重ねてしまったということです。
気付いたら貯金がほとんどなく、数か月してようやく無駄遣いを自覚しました(笑)
どのくらいの出費を目安に生活すれば良いのか、渡航前に知っていたら…と悔やむばかりです。
筆者のように、何も知らずに暮らし始めた方はもちろん、これからホーチミンで生活するという方も、日常生活に必要な出費は気になる話題ではないでしょうか。
そこで今回は、ホーチミン市内の物価を調査し、価格相場をカテゴリ別にまとめてみました。食費、交通費、通信費、家賃など、日常生活に必要なものの相場を詳しく解説します。ぜひご参考ください。
※編集部注: 物価相場は2022年現在のものとさせていただきます。また、価格については販売店舗や時期により変動があります。
ベトナム ホーチミンの物価事情
ベトナムの通貨とレート
東南アジアについてご存知の方なら、ホーチミンの物価は日本よりもかなり安いという印象をお持ちではないでしょうか。
実際、ベトナムの通貨ドン(ベトナムドン、VNDとも言う)の為替レートは、1円=173ドンとなっています。(2022年8月5日現在)
支払いは全て紙幣で行われ、最小単位は500ドン、その次に200、500、1000、2,000、5,000、10,000……と続き、最大500,000ドンになります。
500ドンの紙幣で取引されることは一部の大きなスーパのみで、1,000ドン以上が広く流通しています。
ベトナムドンから日本円への計算方法
ベトナムドンは非常に桁数が多いため、ホーチミンに来た当初は混乱してしまいましたが、
0を2つ除いた数字を2で割れば、おおよその日本円換算ができます。
例えば、20,000ドン=200ドン÷2=100円という計算です。
早見表を載せておきますので、慣れないうちはこちらを参照ください。
1,000ドン → 5円(6円)
2,000ドン → 10円(12円)
5,000ドン → 25円(29円)
10,000ドン → 50円(58円)
20,000ドン → 100円(116円)
50,000ドン → 250円(289円)
100,000ドン → 500円(578円)
200,000ドン → 1,000円(1,155円)
500,000ドン → 2,500円(2,888円)
※()内は2022年8月5日時点の金額
物価の注意点
物価が安いとはいえ、ホーチミンで売られている物すべてが格安ではありません。輸入品には関税がかかるため、日本で買うよりも1.5~3倍ほど高くなる印象です。
但し、現地生産している日系ブランドの食品や生活用品は、日本より安くなることも。販売主に交渉したり、仲良くなって割引してもらったりと、工夫すれば安く手に入れることも可能です。
1.食費編
現地のスーパーマーケット
まずは生活に欠かせない食費について紹介します。ローカルのスーパーマーケットで購入できる、食品の価格相場を見ていきましょう。
<商品> | <価格相場> |
ミネラルウォーター(500ml) | 5,000VND(29円) |
ジュース類(500ml) | 5,000VND(29円) |
牛乳(1L) | 40,000VND(231円) |
卵(10個入り) | 30,000VND(173円) |
肉類(500g) | 50,000~120,000VND(289~693円) |
魚類(1kgあたり) | 80,000~300,000VND(462~1,733円) |
野菜類(1kgあたり) | 20,000~30,000VND(116~174円) |
果物類(1kgあたり) | 50,000~100,000VND(289~578円) |
ハム・ソーセージ | 40,000~80,000VND(231~462円) |
ローカルブランドの商品は、ざっとこのような価格相場です。
水やジュースは安いですが、牛乳はあまり日本と変わりません。
食品を購入する際は、ベトナム系スーパーの「コープマート」「ビンマート」、タイ系の「ビッグシー」、韓国系の「ロッテマート」などがおすすめです。これらの大型スーパーに行けば、日用品からお土産まで一通り購入できます。
日本製の食品は、「ファミリーマート」などのコンビニや「イオン」でも購入できます。
「業務スーパー」も進出しているのでかなりの日本製のものが手に入るようになりました。
現地在住の日本人には、輸入食品を取り扱う高級スーパー「アンナムグルメマーケット」が人気です。
いずれの店舗でも、日本産の一部商品は日本で購入する価格の1.5倍~となることが多いです。
現地のコンビニ
ホーチミンには、日本でおなじみの「ファミリーマート」「ミニストップ」「セブンイレブン」などのコンビニがあります。価格はスーパーよりもやや高めですが、ローカル商品であれば、日本のコンビニよりも安く購入できます。
主な商品の価格相場は以下のとおりです。
<商品> | <価格相場> |
おにぎり | 16,000~17,000VND(93~99円) |
パン類 | 10,000~16,000VND(58~93円) |
ミネラルウォーター(1.5L) | 5,000VND(29円) |
ジュース(1.5L) | 10,000VND(58円) |
ビール(1缶、ローカルブランド) | 15,000VND(87円) |
ビール(1缶、海外ブランド) | 20,000VND(116円) |
ローカルビールが1缶87円と安いですね。さすがはビール大国です。
コンビニで購入できるビールの種類は、「サイゴンビール」「タイガービール」「ハイネケンビール」「333ビール」など。日本のサッポロも購入できます。
その他の取り扱い商品は、お菓子や冷蔵品、ちょっとした雑貨など。レジ前フードも充実しており、ベトナム版中華まんやフランクフルトなども置いていますよ。
外食料理(レストランなど)
屋台やローカルレストランなど、外食の楽しみが多いホーチミンですが、料理の種類やターゲットとなる客層によって価格相場は異なります。まずは一覧表をご覧ください。
<商品> | <価格相場> |
ローカル向けベトナム料理レストラン・屋台 | 30,000~50,000NND(174~289円) |
観光客向けベトナム料理レストラン | 150,000~300,000VND(867~1,733円) |
日本料理レストラン | 150,000~300,000VND(867~1,733円) |
ファーストフード – ハンバーガー | 40,000VND(231円) |
ファーストフード – ポテト(Sサイズ) | 15,000VND(87円) |
※1食分の価格相場です(お酒代含まず)
ローカル向け料理というのは、フォー1杯やご飯とおかずの1皿を指します。外国人がターゲットのレストランに対し、およそ1/5の料金となっています。
観光客向けの料理は、いくつか注文したものをみんなでシェアして、1人あたり2,000円前後といったところです。
ローカルと比べると高く感じますが、雰囲気のある綺麗なレストランで楽しむ食事もまた良いものです。ちょっとリッチな気分に浸れますよ。
ファーストフードは日本より安く、半額で購入できるものもあります。ホーチミンには「マクドナルド」や「ロッテリア」といったおなじみのファーストフード店が点在していますから、食べたくなったら気軽に立ち寄れます。
2.交通費・通信費編
交通費(タクシー、バス、Grab)
ホーチミン在住の日本人が利用する交通手段には、タクシー・バス・Grab(バイクタクシー/個人タクシー)があります。
ベトナム人に混じってバイクを乗用している方もいますが、慣れないうちはこれらの交通手段に頼るのが良いでしょう。
料金は以下のとおりです。
<交通手段> | <料金相場> |
タクシー | 初乗り12,000VND程度(70円) |
市バス | 5,000~6,000VND(29~35円) |
Grab(1kmあたり) | 8.500đ/kmVND(49円) |
※Grab参考:https://www.grab.com/vn/en/transport/justgrab/
およそこのような相場となっています。
タクシーが最も高額ですが、初乗りは70円程度と日本に比べたら格安です。市内のいたる所で走行していますので、すぐに拾うことができ便利です。
1人で移動する場合は、バイクタクシーがおすすめです。配車アプリ「Grab」を利用すれば、ベトナム語が話せなくても目的地までたどり着けます。料金もタクシーの半額程度です。
そして市バスですが、料金だけ見ると非常にリーズナブルであることが分かります。但し、乗車の際はいろいろとコツがいるため、乗車方法を事前に確認しておきましょう。
各交通手段の詳細は、下記の記事も併せてご覧ください。
関連記事 路線バスのすゝめ ~ホーチミン市内の移動はバスで節約~
関連記事 【ベトナム】Grab配車サービス使い方マニュアル!2021年最新版
スマートフォン(SIMカード使用)の通信費
ホーチミンには無料のWifiスポットがあり、カフェやショッピングモールなどで気軽に利用することができます。
とはいえ、現地在住者の方であれば、電話やメールはもちろん、外出先で地図を確認するといった調べ物も発生します。
そんなときに便利なのが、SIMカードの購入です。
日本から海外対応の機種を持っていくか、現地でSIMフリーの機種を購入して、MobifoneやViettelといったキャリアショップでSIMカードを購入しましょう。1ヶ月間使用しても、100,000~200,000VND(500~1,000円)には収まるはずです。
※動画サイトを閲覧する際は、Wifiに繋ぎましょう
3.住居編
家賃比較
食事や交通、通信費に続き気になるのが、ホーチミンの家賃相場です。
私たち外国人が暮らす物件は主に2種類で、
・サービスアパートメント ・レジデンス(高級マンション) |
になります。
サービスアパートメントは、アパートのワンルームを賃借する単身者向けの物件です。
光熱費や水道代を始め、部屋の掃除や洗濯・アイロンなどのサービスが含まれるケースが多いです。
レジデンスはいわゆる高級マンションで、日本人駐在員の多くが居住しています。
サービスアパートメントよりも広く、既婚者や家族向きの物件です。
周辺にはジムやプール、カフェなどの施設が併設されていることもあります。
<住居> | <家賃相場> |
サービスアパートメント(月額) | 6,500,000VND(30,000円~) |
レジデンス | 12,000,000VND(55,000円~) |
家賃はロケーションによって変動しますが、ホーチミン1区のサービスアパートメントで30,000円~(キッチン・バスタブ無し)、レジデンスが集中しているビンタン区(Binh Thanh)で55,000円~といった相場です。
ホーチミンに住む予定の方は、このどちらかに的を絞って物件を探してみてください。
住環境まわり
住居が決まったら、気になる住環境を自分好みにカスタマイズできます。
外国人向け物件はオプション追加なしでも十分に住める環境ですが、衛生面が気になる方や家族連れの方などは、以下のサービスを追加するようです。
<項目> | <料金相場> |
浄水器 | 2,000,000VND(10,000円) |
浄水シャワー | 1,500,000~4,000,000VND(7,500~20,000円) |
ウォーターサーバー | 3,000,000~6,000,000VND(15,000~30,000円) |
ウォシュレット | 電動式:10,000,000VND(50,000円)~ 水圧式:4,000,000VND(20,000円)~ |
日本のTV | 800,000~1,000,000VND(4,000~5,000円)/月 |
メイドサービス | 2LDK・週3回掃除:2,000,000VND(10,000円)/月 |
詳細はこちらもご覧ください。
4.1ヶ月の生活費はいくら?
以上、食費から身の回りの生活にかかる費用まで一通り紹介しましたが、1ヶ月の生活費は果たしていくらになるのでしょう?
ホーチミン在住の筆者(20代)から申しますと……
およそ50,000円で生活できます!
これに家賃35,000円/月~を追加し、毎月約85,000~90,000円といったところでしょうか。
もちろん、高級レジデンスで暮らしたり、日本食や飲み会を楽しみたい!といった要望に比例して、生活費は高くなっていきます。
ご自身の収入やライフスタイルに合わせて、適度に楽しめる環境を見つけてください。
以上、ホーチミンの物価相場についてお届けしました。いかがでしたでしょうか?
物価相場さえ分かれば、事前にトラブルを回避しつつ、賢く生活できるのがホーチミンの魅力。
これからベトナムで暮らそうとお考えの方は、こうした状況を踏まえ、夢の海外生活の計画してみてください。
そして、ベトナムの求人は1,500USD(約200,000円。2022年8月5日現在)からが多く、海外生活をエンジョイしながら賢く貯蓄ができる場合も。
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