ホーチミンの中心地にあるサイゴン動植物園。
2014年に開園し、150周年を迎えました。世界最古の動物園10選に選ばれた、世界で「6番目」に古い動物園でもあります。
今回はサイゴン動物園の様子をレポートしていきます。
サイゴン動物園へのアクセス
サイゴン大聖堂やドンコイ通りからタクシーで10分、徒歩で20分程の立地です。ホーチミン1区の端にあり、Nguyễn Thị Minh Khai通りをNguyễn Bỉnh Khiêm通りに入ると入り口があります。
約32haある非常に広い敷地内には、260種1800本の木々が生い茂っています。動植物園というよりかは、緑豊かな自然公園内に動物達がいるという感じです。ピクニックをする家族連れやデートをするカップルでいっぱいの、ホーチミン市民の憩いの場となっています(休日はかなり混雑しているようなので、平日がおすすめです)。
正直、ベトナムの動物園って…とあまり期待していない方もいらっしゃると思いますが、色んな意味で予想以上におもしろかったです!
動物園入口でチケット購入
可愛らしい正面エントランス。
入り口に入ると、左右にチケット売り場があります。
入園料については色々なサイトで金額が書かれていますが、年々値上がりしているようです。
2015年10月時点では大人(身長130cm以上)のチケット代は5万VNDとなっています。
動物園内の様子
園内は動物園と植物園のほかにも、サイゴン国立博物館、フンブーン廟、子供達用の小さな遊び場などがあります。正面エントランスから入ると、右側に動物達・サイゴン国立博物館、左側に植物園・フンブーン廟・遊戯施設という感じになっています。
園内マップ。
シュールな絵です(笑)
園内には謎のオブジェや、看板が多数あります。
(見ざる言わざる聞かざると、謎のさるが一匹)
(サイのオブジェの上で寝る人)
サイゴンの動物たちを見学
動物園定番の哺乳類から、大量のワニ、爬虫類、鳥類など、100種類ほどの動物がいます。
(本物のサイ)
この動物園、とにかく動物が近い。すぐに近寄ってきてくれます。どうやら、お客さんが普通に動物達に食べ物をあげているからのようです。(エサやりは禁止のはずなのに…)色々と適当な動物園です。
(ヤギも柵の間から普通に脱走しています)
ゾウにはさとうきびを買うとエサやり体験ができるようです。
動物園と川を挟んで反対側には、普通に家が並んでいます。
キリンはこのゾウがいるエリアと、ミニ遊園地の奥のエリアの2ヶ所にいます。
(メリーゴーランドのようなものと汽車のようなもの)
遊園地側のキリンの方が近くで見れる印象でした。
平日の閉園間際に行ったところ、飼育員のお兄さんがエサをあげていました。
その様子を見ていると、あげてみる?という感じでバナナを渡してくれて、私達もキリンにエサをあげることができました。
サイゴン動物園に珍獣!?
そしてサイゴン動植物園に来たらぜひ見てほしい動物は、世界三大珍獣の一つ、コビトカバです。コビトカバは、世界最小のカバで、絶滅危惧種としてレッドリストに指定されています。
ただの子カバかと思っていたのですが、大変珍しい動物のようです。
このカバもお客さんに餌付けされているからか、近くまで寄ってきます。
もう一つ注目の動物は、ホワイトタイガー。こちらも絶滅危惧種として保護対象となっており、7月に3頭の赤ちゃんが誕生したことでも有名です(残念ながら現在は赤ちゃんトラを見ることはできません)。
来年以降、母トラと離されて飼育されるようなので、公開されるのを期待しましょう。
ホワイトタイガーのところにあるイラスト。
変な絵だと思ったら同じような顔をしてました。
ちなみに私のおすすめはナマケグマです。すぐに近寄ってきてくれました。
目つきは物凄く悪いのに人懐っこい感じで、その名の通りなまけまくっています。
おわりに
ここまで動物達がフレンドリーな動物園はなかなかないのではないでしょうか。非常に動物達の写真を撮りやすい動物園でした(全く期待しないで行くと、予想以上に楽しめました)。
自然溢れる園内を、動物を見ながらのんびりと散歩したり、家族でピクニック感覚でゆっくりと過ごすのもいいかもしれません。ぜひ一度、世界最古の“ベトナムの動物園”を体験してみてはいかがでしょう♪
サイゴン動植物園(Saigon Zoo and Botanical Gardens)
住所:2B Nguyen Binh Khiem Str., Ward Ben Nghe, Dist. 1, Ho Chi Minh City
営業時間:7:00~17:00
定休日:なし
電話番号:08-38-291-425
料金:身長130cm未満→3万VND、130cm以上→5万VND(2015年10月時点)