ベトナム若者の起業事情ーエピソードと問題点ー

スタートアップはベトナムでも若者の間で盛んになっています。

しかし未だに始めるには様々な問題点や障壁がベトナムにはあります。

今回はベトナムでのスタートアップ事情を紹介したいと思います。


 

留学経験を活かしてスタートアップ

留学した後に、多くの若い学生がベトナムに帰ってきて、地元でスタートアップを始めます。留学中に、ベトナムの学生は刺激のあるものをたくさん見ながら勉強することができ、帰国後にベトナム市場に還元できるように留学中に学んだことを活かして独自なアイデアを考えます。

例えば、Tran Hoang Kimはアメリカの有名なブリガム・ヤング大学に留学しました。卒業後、彼はMcKinsey & Companyからの採用を蹴って、母国ベトナムでスタートアップをはじめました。最初の事業は失敗してしまい、彼は大量の借金を抱えてしまいます。

Tran Hoang Kim

2014年末にHanoi creativeというアトラクション施設(日本のスポッチャに似ています)の建設をしようと試みます。しかし、彼は何度も企業や投資家にこの事業の提案を試みますが、資金が多く必要としたため断られてしまいます。

そこで、彼は友達と協力し施設内のアトラクションを彼ら自身で作りました。それによって投資家たちが関心を持ち始め、3社から契約を取ることができました。

現在でもHanoi  creativeは運営されていて、Tran Hoang Kim はプロジェクトマネージャーとして働いてます。施設内には50種類ものアトラクションがあってほとんどが彼と彼の友達で建てたものです。

leo_tuong


インターネットを使ったスタートアップ

最近、多くの若者はインターネットを駆使してスタートアップをします。

例えば、私の友達もそのうちの1人です。彼女はTruong chi,、25歳です。ベトナムの国際大学―RMIT大学を卒業しました。専攻が経済で留学経験はありませんが、彼女の家族が会社を経営しています。

幼い頃からビジネスに触れる環境に置かれた彼女は、18歳の時にペット用品を扱うオンラインショップ「Nanapet」を始めます。ペット関連の商品はベトナムにないため、外国から輸入しなければなりません。当初は、そもそもベトナム人がペット食品を買う習慣がなかったためお客さんを取るのに苦労しました。

今現在では、商品はベトナム全土に展開されています。彼女はベトナムでニュージーランドのマッセイ大学との連携プログラムに参加しています。

Link: http://nanapet.com/

 


ベトナムでのスタートアップで解決するべき問題

ベトナムのスタートアップに多く投資しているSeedcom社の創立者のDinh Anh Huanによると、ベトナム市場に解決できないスタートアップに関して大きい問題が二つあります。それは経験・知識の不足少ない資本ということです。

一般的にベトナムはスペシャリスト指向であり、ITの専門がある人は営業やマーケティングの知識が乏しく、反対にマーケティングや営業のスキルのある人はITの知識がない傾向があります。会社を興すとなると、そうはいきません。やはり、ビジネスに関わる総合的な知識が必要になっていきます。

そして資本に関しては、前述のTranさんのように投資家や協力してくれる企業を探すのが難しく、少ない資本ではじめざるを得ない状況になっているようです。一方、アメリカを始め、スタートアップが盛んな国ではスタートアップを始める人のほとんどはある程度の職務経験を持っていて、スタートアップをどう進展、始めたらよいのかを知っています。

 

スタートアップを助長する制度や教育が今後ベトナムでは必要だと私は思います

 

 

 

 

師範大学で日本語を専攻しているベトナム人の3年生です。 私の趣味は旅行、外国語です。私はまだ若くて、健康だから、新しい地へ行きたいと思っています。 私の合い言葉は“いつも頑張って、成功を得る“。日本とベトナムの関係を近くしようと思っています。 アイコニックを通して、日本人がベトナムの人、文化、生活などのことを理解しやすいように協力します。宜しくお願い致します!

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