ベトナム語ゼロからのスタートでも大丈夫!
ベトナム留学とベトナム語学習法について紹介するシリーズです。
来越当初はベトナム語が全く話せなかった私ですが、ホーチミン人文社会科学大学(USSH)に通うこと4ヶ月。なんと今ではローカルショッピングを楽しめるようになりました!
「ベトナム留学のすゝめ」では、どのようにして話せるようになったのか説明しちゃいます。
第1弾は、人文社会科学大学のベトナム語コースについてお届けします!
1. ベトナム語を学べる!人文社会科学大学ってどんな大学?
人文社会科学大学
ベトナム語:Trường Đại học Khoa học Xã hội và Nhân văn
英語:University of Social Science and Humanities
この大学は、ホーチミン市国家大学(ベトナム国家大学ホーチミン市校)に属します。
「大学に属する大学?」と思った方。ちょっと分かりづらいのでご説明しますね。
ベトナムの総合大学は複数の単科大学が合わさって出来ています。人文社会科学大学もそのひとつ。日本の大学の“学部”に近い感覚です。各大学にはさらに学科があります。
ちなみに、人文社会科学大学の学科数は……なんと27学科あります!人文社会科学大学の学生は、3年生までホーチミン市国家大学のメインキャンパスがある、ホーチミン市郊外のThu Duc区で過ごします。
ホーチミン人文社会科学大学のキャンパスは1区北部にあり、4年生時にはこちらで学習します。また、4年生だけでなく大学院生、語学コースの学生も同じ1区のキャンパスで学んでいます。
語学コースには、“外国人のためのベトナム語コース”や“ベトナム人のための英語コース”などがあります。人文社会科学大学は、例えるならばベトナムの京大といったところでしょうか。ベトナム各地から優秀な学生が集まっています。
※ベトナムの大学については、以下の記事をチェックしてください。
2. ベトナム語を学びたい外国人、外国語を学びたいベトナム人が集う場所
人文社会科学大学ベトナム語コースは“語学学校”ではなく、学科の中の1コースという位置付けです。したがって、正規生と同じキャンパス・同じ教室で学習します!
キャンパス内はこんな感じ。どうですか?おしゃれでしょう?
こちらは、教室前の廊下。
ドアを開けて中に入ると……
クーラーが効いていて快適です。
ちなみに、廊下から見える景色はこんな感じ。
中心地のキャンパスなので、すぐそばに高層ビルが!
さすがはホーチミン。私の故郷・四国とは違いますね。
中心部に位置するのも魅力のひとつですが、人文社会科学大学で最もオススメしたいポイントは、ズバリ現地の大学生と同じキャンパスで学べることです。これってすごく魅力的ですよ。
人文社会科学大学に通う学生たちはみんな熱心!いたるところで勉強している姿を見かけます。さらにはすごく積極的!キャンパス内をウロウロしていると、「日本人ですか?日本語の問題を解いているのですが……。ここ教えてください!」とよく声をかけられます。
その度に、「すごいな」「見習わなきゃな」と感じさせられます。こういったことをきっかけに、ベトナム人学生と友達になることもよくあります。
「え、ベトナムにいるんだから当たり前じゃん」って思ったそこのあなた。
違うんです。当たり前ではないんです。現地の語学学校は、“ベトナム語を学びたい外国人”が通うところなので、先生以外は非ベトナム人。それゆえ、ベトナム語ネイティブと接する機会が少ないのがたまに瑕。
なので、キャンパスにたくさん現地の学生がいるってすごく魅力的なんです。勉強に対して高いモチベーションを保てる環境ですよ。
3. ベトナム語コースのレベルとスケジュール、費用
人文社会科学大学のベトナム語コースは、初心者向けから上級者向けまで、計12レベルに分けられています。
・初級(E1,E2,E3,E4)
・中級(I1,I2,I3,I4)
・上級(A1,A2,A3,A4)
E1レベルより上からスタートを希望する場合は、レベルチェックテストを受けます。人数は1クラス5~15名。クラスを受け持つ先生は2~3名いて、曜日や時間毎に担当が決められています。
また、1コース80コマ(1コマ:50分)で、2週間毎に新しいコースが開講されます。(参考までに、夜のコースでは、E1A,E1Bといった具合で40時間×2に分かれます)
スケジュールは、
・通常コース:2コマ×5日/週
・集中コース:4コマ×5日/週
となっていて、通常コースは2ヶ月、集中コースは1ヶ月で1コースを習得します。ちなみに料金は、初級クラスの場合1コース6,000,000VND(約28,000円)です。
3. ベトナム語の授業はどんな様子?
ベトナム語コースでは、人文社会科学大学の先生たちが編纂した「VSL(Vietnamese as a Second Language)」という教科書を使って勉強します。最初は挨拶や自己紹介の仕方からはじまるので、初心者でも安心。ベトナム語の難関、発音や声調についても丁寧に指導してくれます。
教え方は先生によって個性があり、英語でしっかり説明してくれる先生や、ベトナム語のみで直接法的な指導の先生、中には日本語や韓国語で説明しちゃう先生もいます。
どの先生にも共通しているのは、ベトナム語を話す時間をたくさんとってくれること。たくさんアウトプットをすることで、自然と言葉が出るようになっていきます。スポーツと同じで、「やり方を教わる→練習する」のプロセスが大事なんですね。私は授業でベトナム語ををたくさん話すことができたので、ローカルショッピングでの実践も余裕を持って楽しむことができました。
授業の内容や進め方については、今後詳しくご紹介します!ちなみに、私は全初級クラスを受講しましたが、日本人と一緒のクラスになったことはありません。クラスメイトは本当に多国籍!韓国人や台湾人、タイ人、オーストラリア人、はたまたイラク人などなど。言語習得だけでなく多国籍な友達もたくさんできちゃいます!
放課後は、クラスメイトとごはんに行くこともありますよ。
【まとめ】
ホーチミン人文社会科学大学でベトナム語を学ぶと、ゼロからのスタートでも安心。
自分のレベルにあったコースで学習できるので、効率よくベトナム語が上達し、さらには異文化交流までできます!
次回は、「ベトナム語コース生の1日」をご紹介します。乞うご期待ください!