フィリピンではここ数年、日本旅行ブーム!
日本観光協会(JNTO)によると、2016年7月の訪日フィリピン人は、7月として過去最高記録を更新。前年同月比で24%増、20,300人のフィリピン人が日本を訪れたそう! 東南アジアではタイ、マレーシア、インドネシアに次いで4位の多さです。
旅行好きの私としては、チェックせずにはいられない!
ということで、マニラで行われた旅行博の様子をレポートします。
なぜ今、日本旅行ブーム?
日本旅行の人気が増してきた理由としては、経済成長による所得の増加、日本ビザ取得の緩和、訪日旅行プロモーションなどが挙げられます。2014年に外務省よりビザの発給要件の大幅緩和が発表され、フィリピン人にとって日本への旅行はぐっと行きやすくなりました。
また、フィリピン人にとって魅力的なのが「四季」。常夏のフィリピンでは見られない雪や桜の花を見るために、日本へ行きたがる人が多いようです。
旅行博でのプロモーション活動
2016年、マニラでは1月から9月の間に3つの旅行博が開催。旅行好きの私は、3つ全て参加してきました!
旅行会社や航空会社が、こぞって日本行きの安いパッケージ商品や航空券を販売していました。また、日本各地の観光協会もブースを構えて、魅力をアピールしていました!
フィリピンの航空会社、セブ・パシフィック航空も成田、名古屋、福岡行き格安航空券を販売。
ブースの前には長蛇の列ができていました。なんと、片道3,000~4,000ペソ程度(6,900円~9,200円程度)という破格のお値段で航空券が販売されていました!
▼2016年2月5日~7日 トラベル・ツアー・エキスポ2016(Travel Tour Expo 2016)
フィリピン最大で、最も有名な旅行博。
23回目となった2016年のエキスポでは、306団体がブースを構え、航空券、パッケージ商品、ホテル、テーマパークチケットなどを販売していました。
▼2016年8月8日~10日 トラベル・マッドネス・エキスポ2016(Travel Madness Expo 2016)
こちらは第5回目の開催。まだ知名度が低いこともあり、お客様はそこまで多くありませんでした。
▼2016年9月2日~4日 フィリピン・トラベル・マート”フィルトア2016″(Philippine Travel Mart “Philtoa” 2016)
フィリピン国内旅行がテーマだったため、日本の商品を販売するブースは少なめでした。
フィリピン人の日本旅行の壁は、ビザ
フィリピン人にとって、旅行の壁となるのがやはりビザの取得です。
日本人はビザを取得しなければならない国は限られていますが、フィリピン人は観光目的でもビザを取得しなければならない国は多いのが現状。2014年に取得要件が緩和されたとはいえ、いまだに多くの書類を用意し、大使館に申請しなければなりません。
最新の銀行口座証明書、結婚証明書、所得税申告書を用意して日本大使館に提出しますが、銀行口座の残高が少ないと許可が下りないケースもあります。航空券、ホテル、パッケージを購入してしまったのにビザが取得できなかった……という事態もよく起こっているようです。
日本政府は今後フィリピン人のビザ取得をさらに緩和していく方向ではあるようです。
ビザの取得がより簡単になれば、もっともっと訪日フィリピン人の数は増えていきそうですね!
今後も見守っていきたいと思います。