TPPはベトナムに利益をもたらす!

TPP

 

現在、TPPに関して激しく議論している中で、ベトナム政府はTPPが自国の経済や社会に良い影響をもたらすと信じています。

理由は何なのでしょうか???

ベトナムの経済産業大臣の発言から考えてみましょう。

フアン経済産業大臣は「ベトナムはほとんどTPP連携国と農業分野を除いて真っ向から競合はしない」と発言しています。

 

「アメリカや日本、カナダなど大きい市場は輸入税率を撤廃します。それはベトナムの輸出の促進を手助けし、衣料産業や繊維工業などのベトナムの重要な産業は成長する可能性がある。」とも言及しています。

 

原産地規則(ある製品がどの国の製品であるかを決定する規則)は無税のアクセスを受け取るために繊維工業においてはTPPの各国に対し、現地製品や他のTPP提携国から輸入された原料から製造することを促します。その規則は現地材料の利用を増幅させ、ベトナムのサプライチェーン(ある製品が原料の段階から消費者に至るまでの全過程のつながりのこと)の価値を加えるのを手助けすると考えられています。なぜなら、ベトナムの繊維工業は原料の糸からほとんど作られていて、布や生地は中国から輸入しています。TPPの各国は世界経済の40パーセントを支え、TPPの合意は新しいサプライチェーンを作り、ベトナムはこれらに加わる機会があるかもしれません。

 

ベトナムの輸出入は中国や韓国など東アジアの市場に多く依存しています。欧州連合(EU)とユーラシア経済連合の政策に沿って、TPPはベトナムに安定した市場戦略を抱えるチャンスをもたらすと考えています。ベトナムの官僚主義の効率化や政策内容の透明化の見直しがTPPによって行われます。それによって、ビジネス環境を改善し、援助することはより国外からの投資や現地投資を引き付けます。

 

ベトナム政府は協定が締結された後で、対外投資は輸出のための生産物生産だけではなく、金融や銀行業、不動産なども強くなると信じています。


農業が打撃を受ける可能性

しかし、TPPの下で、ベトナムの畜産業の競争力が現在低くなっています。

ベトナム最大の食品会社、ヴィッサンのマネージャー、ムイさんによると、ベトナムの畜産業の85パーセントが小規模飼育場が占め、残りの15パーセントが大規模飼育場で占めています。

ベトナム国内の豚のメスの数は世界第3 位ですが、豚肉の生産量は世界第15-16位に位置づけています。

低生産性はベトナム産豚肉の値段を外国産より高くさせます。したがってTPPによって、地方産の豚肉は外国産との競合するのが難しくなっていきます。ベトナムの畜産業はTPP協定によって改善とその弱みを修復を強いられています、しなければ今後、畜産業は生き残れないでしょう。

貿易大臣は「ベトナムは農業に対して最先端技術を導入し、耕作を大規模農園に転換し、畜産業は生産コストを抑える飼育とより簡単な品質管理と衛生管理を絶対に行わなければならない。」と言及しており、また彼は、TPP はベトナムに生活面での利益をもたらし、多くの雇用を産み、従業員の収入が上がることによって、貧困が減ると考えています。

TPP会議が終了後、参加国は正式な調印の準備と政府機関からの承認を求めるために法的手続きの見直しをします。それには最低18ヶ月間かかると言われています。

(※参考記事:http://www.thanhniennews.com/business/tpp-will-bring-more-benefits-than-problems-to-vietnam-trade-minister-52185.html

師範大学で日本語を専攻しているベトナム人の3年生です。 私の趣味は旅行、外国語です。私はまだ若くて、健康だから、新しい地へ行きたいと思っています。 私の合い言葉は“いつも頑張って、成功を得る“。日本とベトナムの関係を近くしようと思っています。 アイコニックを通して、日本人がベトナムの人、文化、生活などのことを理解しやすいように協力します。宜しくお願い致します!

記事をシェアする

関連する記事

Writer

【アイコニックブログ】海外転職・アジア生活ライター一覧

Follow Us