在ベトナムの日系企業にとって、日本語を解するローカルスタッフの存在は不可欠のものであり、その生命線の一つとも言えます。日本人にとっての外国語と言えば何といっても英語ですが、ベトナム人にとっても全く同様で、小学校1年生から英語の授業があります。そうした、環境の中でなぜ一定の日本語学習者が存在するのでしょうか。
弊社へいらっしゃる求職者の方に、なぜ日本語の勉強を始めたのかと訪ねますと、以下の回答が上がりました。
・日本語を学習している家族・親類の影響
・ドラえもんなど日本のアニメの影響
・恩師のすすめ
・テレビなどの情報媒体の影響
・学校で選択科目として履修したため
やはり、周囲の影響による方と個人的な好みによって始める方が殆どです。英語学習のように国家的に推進されている、ということはどうやら無さそうです。仮にあってもあまり影響を及ぼしていないのではないでしょうか。
いずれにせよ英語習得者数とは当然ながらπが桁違いであり、日本語可能な求職者自体 も限られてきます。今後在ベトナムの日系企業が増加していく上で日本語人材を確保していくために、そうした方々の受け皿としていかに「日系企業」足りえる かと言う視点も持つ必要が有るのではと感じます。
日本語学習者がいる・日本語を理解するスタッフがいる事を当然のこととして受け止めず、先達の日本人の方々の努力によって日本語が受け入れられていることに感謝し、同様に現地スタッフ達に感謝するという姿勢を持ちたいと考えます。
そうした日系企業の先鞭となるべく、弊社ならびに筆者も日々精進して行きたいと感じます。