はじめまして!ICONICインドネシアのFukumuraです。
ICONICのインドネシア拠点に就職し、実際に働き始めて私が感じたインドネシア事情について、お伝えしていきたいと思います。
なぜインドネシアなのか?
・インドネシアってどんなところ?
・インドネシアへ移住する前に準備すべきことは?
・日本からインドネシアへの引っ越しってどうする?
・現地生活をどうやってスタートする?
・インドネシア語はどんな言葉?
・インドネシア料理は口に合う?
・買い物するところってある?
・インドネシア人ってどんな人たち?
・インドネシアの治安は?
などなど、インドネシアについて気になる事が多いと思いますが、私が辿っていった経緯と実体験からお伝えしていければと思います。まず初回は、インドネシアで暮らし始める前に、そもそもなぜインドネシア就職を決めたのか?です。
すでに日本でも話題として出てくることの多いインドネシアですが、ニュースなどで取り上げられるずっと前から、多くの日系企業は目を付けており、今も変わらず現地への進出が続いています。そうした状況から、インドネシアは間違いなく成長の可能性とチャンスに溢れた地であると捉え、インドネシア就職に興味を持ったわけです。
生産拠点から、消費市場としてのインドネシアへ
インドネシアへ進出している日系企業は、製造業の比率が高くなっています。それはもともと、人件費の安い国での生産拠点として、人件費の高騰する中国からインドネシアへ移ってくる流れもあり、多くの製造業が進出してきました。それは今でも続いており、インドネシアで生産し日本へ輸出する、という企業が多くあります。
一方で最近は、インドネシアの人件費が高騰してきています。この数年で最低賃金が2倍となり、急激に上昇している状況です。そんな中、日系企業が狙うのは消費市場としてのインドネシアです。
インドネシアには約2.5億人の人々が暮らしています。その中には収入の少ない層の人々も多くいますが、その層の経済レベルが底上げされ中間層が増加してくると、さらに大きな消費市場になってくる、という状況です。
今、インドネシアではこの動きが間違いなく起きています。例えば、インドネシア市場向けの自動車業界の動きはまだまだ活況です。この巨大化かつ変化する市場の中に身を置けるのは、インドネシア就職ならではの魅力だと思います。
消費市場における関連業界の動きも活発化
人々が手にする最終製品(自動車、家電、PC、携帯電話など)が売れ始めると、勿論そこに紐づく業界も活況になります。例えば、自動車部品を製造しているサプライヤーや、そのサプライヤーに製造機械を販売している商社、および仕入れ元のメーカーなどです。
加えて、そういった企業の工場の規模が大きくなってくると、より効率的に生産するために細かく数値で管理したり、コンピュータで制御・管理したりする改革ニーズも増してきます。そうすると、企業向けにシステム構築をしているIT企業が活況になります。ここについても、実際に日系のIT(SIer)企業が業績を拡大させてきていることから、すでに始まっている動きであると分かります。
もちろん日系に限らずインドネシア企業も成長しており、ある商社の方の話では、現地ローカル企業から買い付けて日系企業へ販売する国内取引も増加しているようです。このように、様々な業界やローカル企業と関わるチャンスがあるのは、インドネシアに就職してこそ得られるものではないでしょうか。
インターネットやサービス業も拡大するインドネシア
インターネット関連のサービスも、国の成長とともに拡大しています。実際には、インドネシアのインターネット利用者数は世界でも上位に入るようですが、普及率自体は東南アジアの中で高い方、というわけではないようです。そのため、実はまだまだポテンシャルを秘めている領域ということです。
モバイルユーザーは非常に多く、またFacebookだけではなく、様々なソーシャルサービスが広く普及しています。国全体の平均年齢がまだまだ若く、若年層が多いことも一因かもしれません。今後は間違いなく、インターネットでの買い物(EC)などが拡大していくことが予想されます。
消費者が多く居るということで、飲食業や保険業なども拡大していますし、様々な業界で専門スキルを活かしたい方にも、インドネシア就職は向いていると思います。
インドネシア市場の課題
インドネシアは経済的に良いことづくしのように見えますが、順調に成長していくためには、もちろん課題もあります。インフラ環境がまだあまり整っていないこと、物流問題、ビジネス圏の一極集中、都市圏での洪水などなど…色々と乗り越えるべき課題はあると思います。
例えば、EC事業の拡大には物流の整備が必要不可欠ですが、首都圏の渋滞のひどさを考えると、この問題の解消は容易ではないと思います。ただ、こういった課題には反対にビジネスチャンスも多く潜んでいると思います。首都ジャカルタでは渋滞解消の一つの施策として、MRTという地下鉄がオープンしました。これらは一つの大きなビジネスと雇用を生み出していると思います。
とにかく、インドネシアはまだまだチャンスが多い地であることは間違いない、ということです。
以上、インドネシアの状況について一部分をお伝えしました。インドネシアで就職するには何をすべきなのか…という視点で、今後も役立つ情報をお伝えしていきたいと思います。