インドネシアで地震が起きた時に取るべき行動について

こんにちは。インドネシア在住の日本人ライターOZAWAです。

本記事ではインドネシアの地震に関する概要と、地震が起きた際の行動についてお伝えします。
インドネシアで生活する予定の日本人の方、またはすでに住んでいる方が、いざという時に落ち着いて行動できるよう、現地在住者の目線で考えた対処方法となります。

 

インドネシアと地震

まず、インドネシアは地震大国です。日本も地震大国だと言われていますが、インドネシアも同様です。海に囲まれている島国のため、日本人が考えるリスクは同じようにあります。インドネシア特有ですと、地震対策が施された建造物や排水処理などのインフラ面が日本より劣ります。また、海抜0m以下の都市が多く埋め立てているため、液状化現象のリスクも抱えています。
このような点から、インドネシアで地震が起きた時は気をつけなければなりません。

それでは、
「じゃあ、何を気をつけるの?」
「インドネシアに友人、家族がいるんですけど…」
と思われる皆さんが取れる対策をお伝えしていきます。

 

インドネシアに住んでいる方

私もインドネシア(ジャカルタ)に住んでいる身ですが、都市部は地震の影響を感じにくいため、「対策しておくぞ!」という気持ちになりづらいのが本音ではないでしょうか。
ただ、皆さん色々な事情があって日本からインドネシアに来ていると思いますが、
・親、恋人を納得させて来ている
・家族を日本において来ている
・親友がとても心配してくれている

などなど、誰かしら日本で心配してくれている方がいるのではないでしょうか。インドネシアに来ている身としては、「大丈夫大丈夫。そんな不安がらなくても」と考えるかもしれませんが、海外の事情がよく分からない人は、私達が思っている以上に心配しています。そういった人のためにも、できる対策はしておきましょう。

 

【用意しておくとベターなもの】

① 無難に「水」を確保しておく
地震対策といえば、まずは水の確保です。インドネシアですと、1.5リットルの貯水ができる「ガロン」を部屋に置いている方も多いのではないでしょうか。これを予備で置くのも良いですし、ペットボトル型の水を幾つか常備しておくのも良いでしょう。インドネシアは水が安いですしね。あっても困らないですし、たくさん買っておきましょう。

② 防災グッズを用意する
インドネシアで防災グッズを用意するのは難しいですよね。場合によっては買い集めれば揃えられるかもしれませんが、慣れない地で満足するレベルまで揃えられるか少し不安です。多くの方は日本に一時帰国することがあると思います。その際に防災グッズセットのような形で売っています。それを買っておくと良いと思います。またインドネシアならではですと衛生面が特に気をつけるポイントです。コンビニ等で手ピカジェルや除菌シートなどが売っています。持っておくと便利だと思います。

③ 携帯の充電バッテリーを常備しておく
これは特に、電力不足が著しいジャカルタで有効な対策です。私が住んでいる物件では、住民が一斉に電力を使うとバッテリーが落ちます…。そんな状態で地震が起きたら、誰かと連絡を取り合い情報収集をするといった期待はできません。
海外在住者にとって、スマホは非常に重要なアイテムです。使えなくなったら洒落になりませんから、1個ないし2個はバッテーリーを常備しておきましょう!

 

【情報収集の仕方】

① 信頼できるインドネシア人の知り合いをつくる
あなたが被害にあっている時は、信頼できるインドネシア人も被害に遭っており、あなたの連絡にも「それどころじゃない」と言われてしまう状況かもしれません。ただ、状況が落ち着き連絡がとれるようになれば、きっと助けてくれるはずです。(インドネシア人の助け合いの心は、こういうときに真の力が発揮されますからね!!)
やはり有事の際はインドネシア人同士の情報が早く、色々とためになる情報を持っている可能性が高いです。日頃から会社のスタッフなどとコミュニケーションをとり、信頼できる関係構築を目指しましょう。

② 状況に応じてどこが安全なのかを把握しておく
インドネシアでは、アパートメントやコスに住んでいる方、ビル内や戸建てのオフィスに出勤している方、仕事中はオフィスにいる、または外にいる時間が長い方など……生活スタイルは様々ですが、どのような状況で地震が起きるかは分かりません。それぞれのシチュエーションで、安全だと思われる場所を想定しておく必要があります。
地震の規模によりどういった行動をとるべきかは変わってくるため、一概的には言えませんが、それでも自身の中で安全だと思う場所をいくつか想定しておくと良いでしょう。
「ここが安全!」というポイントが断定出来ませんが、高級ホテルやご自身の住まい、日系建築会社が携わっているビルなど下手に外に出るよりも部屋などの方が安全だと思われます。特にジャカルタですと人口密度の問題などで外に出ても身動きが取れず、場合によっては危ないこともありますからね。

③ 日本人のネットワークを利用する
皆さんは日本人のコミュニティに入っていますか?入っている方であれば、有事の際は何かしらの情報共有があったりと、役に立つかもしれません。TwitterなどのSNSも、情報の早さはなかなかのもので、リアルタイムでの情報が受け取れます。事前に登録しておくと良さそうです。

 

インドネシアに友人・家族が住んでいる日本在住の方

インドネシアで地震が起きたら、まずは関係者がどのエリアに住んでいるか確認しましょう。例えば日本の九州辺りで地震が起きたら、北海道にいる友人に安否確認を取る方はまずいないでしょう。日本から見ていると、「インドネシアで地震=国内にいる誰かが被害に遭っている」と考えてしまいがちですが、インドネシアも広い国です。やはり被害にあっていないエリアの方が多いです。

インドネシア在住の日本人の多くは、ジャワ島内に住んでいる方が多いです。そのエリアにある主要な都市名を確認しておきましょう。
・ジャカルタ(Jakarta)
・東西南北ジャカルタ(South Jakartaなど)
・ブカシ(Bekasi)
・チカラン(Cikarang)
・タンゲラン(Tangerang)
・カラワン(Karawang)
・ボゴール(Bogor)
・バンドン(Bandung)

特に上2つのエリアは日本人が多く住んでいるため、万が一ニュース等で上記の都市名が出てきたら、安否確認を取るべきだと思います。連絡が返せない状態になっていることも予想されるため、Twitterで近況を確認するという手段もあります。インドネシア在住の方が地震に関する呟きをしており、きっと参考になるはずです。

ただ、日本にいながら得られる情報にも限度があるため、状況を把握してすぐに必要な支援をするのは難しいのが現状です。そのため、日本の家庭で行われている地震対策をインドネシアでもするよう、在住者に前もってアドバイスしておくべきでしょう。

 
もしもインドネシアで地震に遭ったら、また地震による被害を最小限に抑えるためにも、私は日頃から上記のような対策をとっています。
インドネシア在住の方は少し想像がつくかもしれませんが、インフラの弱さと交通の麻痺により身動きが取れないことが想定されます。建物の耐震性等も踏まえると、未対策のままでは安全の確保とその持続が大変だと思います。
もちろん、人の手では対処しようのないケースもあるかもしれませんが、心配してくれる方のことも考え、可能な限りの対策をうっておきましょう!

 

本当はカナダの景色が好き

本当はカナダの景色が好き

Ozawa

インドネシアで日々楽しむ20代です。 前職はWEBプロデューサーとして働いておりました。20代中頃にやっと自分の夢を見つけ、色々捨ててインドネシアに来ました。 「迷いながらも結果的には行動する」そんな人が大好きです。 やる気に満ち溢れた20代を待ってます。

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