こんにちは!インドネシア在住歴4年のゆきです。
インドネシアの現地法人に勤めて3年半が経ちました。
最初の頃は働き方の違い、仕事への価値観の違い、言葉の壁、いろいろなギャップに戸惑いましたが、今では「インドネシアで働く」ことを心地よく思っています。
私が思う働き方の違いをお話しします。
私の働く環境
「インドネシア人の働き方」と言っても、業界や業種、ポジションなどで大きな差があると感じているので、簡単に私の仕事の環境を説明します。
私は、デジタルの広告代理店で役員ポジションでお仕事をしています。
現地法人ですが日本の資本が入っており、ジャカルタ現地では日本人は私1名、あとは10名ほどインドネシ人のメンバーで構成しています。
元々は、日系クライアント対応のための日本人のアシスタントスタッフとして採用されましたが、株主構成の変化のタイミングで、役員となりました。
生活を豊かにしたい!意欲をヒシヒシと
お金を稼ぐために仕事をしている。のは大抵の人が同じだと思いますが、
「給与を少しでもあげて生活を豊かにしたい!」という意欲は明確に強く感じます。
ですから、査定やポジション・役職の変化の際の給与や待遇の交渉に関しては、「ちょっとあげてほしいな〜」なんていう曖昧な感じではなく、「今の業務とはこれくらいの差があるし、こういう成果を出したから」としっかりとした意思をもっています。
もちろん今の仕事が楽しいか、やりがいを感じるか、という考えも持っていますが、給与へのこだわりは日本人よりも強く明確です。
ジョブホッピング、2-3年で転職は当たり前?!
日本でも転職することで給与が上がるということはありますし、そのために転職をするという人も多いかと思います。
が、インドネシアではそれがより顕著。
現在の給料の10%〜30%程のIDR1,500,000〜IDR3,000,000(約12,000円〜25,000円)位は上がるため、転職には積極的です。
また、デジタル業界は伸びている領域なため求人も多く給与水準も比較的高いため、一般的に2〜3年の周期で転職をしています。
4年もいてくれると大大感謝です。
そのため、2-3年くらい働いてくれているメンバーには、新しいポジションを用意してみたり、やサービスへチャレンジする機会を作ったり、工夫をしてみますが、給与だけでなく「新しい環境に行きたい」という漠然とした気持ちもあるようなので、引き留めるのはなかなか難しいです。
飽き性というよりは、変化への順応性が高く、新しいもの好きという元々の国民性もあるのではないでしょうか。
日本も今でこそ終身雇用という文化や考え方は崩れてきており、転職も増えていますが、転職への意識は大きく違うように感じます。
仕事時間中にインスタ更新?!
広告代理店なので、勤務時間中にもインスタグラムを開いたり、Youtubeをみたりすることはあるのですが、気づいたら会社のメンバーがパソコンの画面の写真と一緒に「今日は忙しいなー」とか、セルフィーとか、インスタグラムに投稿していることがあります(笑)
((忙しいんじゃないんかい!))
また、Youtubeを流しながら、仕事していて、急に声だして笑ったりとか。
インドネシアのオフィスあるあるではないでしょうか。
家族や人生が一番大事
これは、日本人も同様に思っていることだと思いますが、インドネシアでより「人生」や「家族」を大切にしているように感じます。
家族の誰かが怪我や病気をした時、身内に不幸があった時、なるべくそばにいてあげたいと思いますよね。
そんな時、仕事を休んで付き添ったり、急に仕事を辞めて実家に帰ったり。
そういった決断をすぐに取ることができるんです。
一番に家族が健康で元気でいること、家族を支えること、そういう気持ちが本当に強くて、それを行動に移せている、素敵なことですよね。
そして一緒に働く同僚も、その気持ちがわかるから本人の気持ちに寄り添って、急なことでも受け入れて応援できる土壌があります。
また、女性メンバーの妊娠・出産に関しては、みんなで喜び応援して産休・育休へ送り出し、迎えることができます。
経営側にいると、急な人事的出来事はできれば避けたいですし、対処も大変なことが多い。。。
ですが、インドネシアの文化や考え方に沿って、できる準備は整えつつ、受け入れて対応できるしなやかさを持っていたいと思います。
インドネシアと日本では働き方や仕事への価値観は異なっているとはっきりと感じますが、決して働きにくいとは感じません。
「違い」はその分、考え方を柔軟にしてくれるものだと思います。
インドネシアでの就労に興味を持ってくれたら嬉しいです。