こんにちは、マレーシア在住のライターのパンダンです。
世界で猛威をふるっている新型コロナウイルス(Novel Corona Virus/Covid-19)。マレーシアでは一般にロックダウンと呼ばれる行動制限令(Moving Control Order=MCO)が出されています。
3月15日に新型コロナウイルス感染者数が拡大
マレーシアでは3月上旬まで1日あたりの感染者数は多くて20人程度でしたが。ところが3月14日に40人、15日には190人と爆発的に増加。
その原因の一つとされているのが2月27日-3月1日にかけて開催されたムスリムの大規模集会です。クアラルンプール郊外のモスクに約16000人が参加し、そのうち約1500人が外国からの参加者だったそうでした。この集会からクラスタが発生したと考えられています。
現在、新たに陽性と診断された673人患者のうち2/3はこの集会の参加者だったとの報道もあります。
15日以降は1日あたり100人以上の感染者が増え続けているのが現状です。
行動制限令を発動しマレーシア政府は即座に対応
3月16日(月)の夜にムヒディン首相から「3月18日(水)から31日(火)までの14日間、行動制限令(Moving Control Order=MCO)を発効する」とのアナウンスがありました。
ロックダウン(Lockdown)」と同じようなものですが、マレーシアではMCOと呼ばれています。主な規制は以下のようなものでした。
・不要不急の外出禁止
・通行許可証がない場合の遠距離移動禁止
・マレーシア国民に於いては、海外渡航の禁止、また帰国者は検査と14日間の待機(自主隔離)
・外国人の渡航者の入国禁止 ※入国管理局によると就労ビザ、学生ビザ、MM2Hの査証があっても不可とのこと。
・国内全ての学校の閉鎖
この発令を遵守できなかった場合、RM1000(約25000円)の罰金か6ヶ月以下の禁錮もしくはその両方を課されることになります。
行動制限令のスタート以降に厳格化された規則
活動制限令が発令されたものの、その遵守率が60-70%と低かった(在マレーシア日本国大使館からの一斉送信メールより)ため、規制内容が変更されました。
・州内外の移動の禁止(外出禁止)。 ※許可証制度は申請者が多すぎたため中止。
・買い物、病院など不要不急の外出は禁止。
・買い物の場合は一家の代表が1名のみ
・公共交通機関(Rapid KL、KTM、GOKLなど)の短縮運行 ※6:00-10:00、17:00-22:00のみ運行
最初の首相アナウンスでは行動制限令は3月31日までとのことでしたが、政府のさらなる検疫強化との判断により、4月14日まで延長されました。
4月1日-14日まではフェイズ2(Phase 2)に入りました。3月31日には感染者数が多く発生した一部の村やコンドミニアムなどが完全封鎖したことも発表されました。「強化された行動制限令(Enhanced Moving Control Order=EMCO)」が発令により、さらなる規制がかかることも懸念されています。
現在のところ外出は買い物のみ。タクシー配車アプリ内のグラブフード(Grab Food)で食事のデリバーやオンライン通販サイトのラザダ(Lazada)で必要なものをオーダーして生活をしています。
※写真は本文とは関係ありません。
写真:全て筆者撮影
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