こんにちは、マレーシア在住のライターのパンダンです。
この自主連載をスタートして以来、取材先のパワースポットをチェックするのが習慣となりました。検索窓に「パワー」と入れると、下の句は「スポット」!もちろん最上位に表示されます。
今回も前回に引き続きペナン島のパワースポットをお伝えしたいと思います。
ペナン島にあるクーコンシーとは
その歴史からペナン島には華人が多く住んでいます。彼らは一族(クラン)単位で中華寺院を所有。中でも島内屈指と言われているのが邱(クー)一族が祀られているコンシー(寺院)のクー・コンシー(Khoo Kongsi/邸公司)です。
600年ほど前に建立されたクー・コンシー。正式名称は龍山堂邸公司(Leong San Tong Khoo Kongsi)。祖先は福建省をルーツとし、マレーシア移り住んだのち貿易商などとして財をなしたと言われています。
まず注目すべきは精巧に作られ寺院を装飾する彫刻など美術品の数々。一族の繁栄ぶりがよくわかります。
また寺院外観の屋根の装飾は一見の価値あり。というのも中華寺院では多く見かける飾り屋根なのですが、とにかく嗜好を凝らしていて、遠目で見てもその繊細さがよくわかります。
風水と繁栄の寺院でパワーチャージ
寺院の中に入る回廊で足を止めると、心地よい風が吹き抜けました。
常夏マレーシアのペナン島。日中の暑さはかなりのものですが、ここは風の通り道となっており、また周囲の植えられた竹が揺れるために涼しさが感じられます。
話によると中国系の建築物は風水のよい場所にあることが多く、このクーコンシーはもちろんとてもよい環境にあるとのことでした。そしてそれが風水の考えかたでもあるのだそうです。
それを聞いて、拝観している筆者の周辺にもなんだかよい「気」が流れているような気がしてきました。
パワーをくれる場所=パワースポット
あちらこちらに、繁栄の歴史と豪勢さを感じさせる寺院内。
廟(祖先を祀る場所)だけかと思いきや、一族のペナン島や歴史がわかる博物館などもあり、歴史博物館としても大変興味深いスポットと言えるのではないでしょうか。
また寺院の中にはおそらく風水に基づいたと思われ池もあり、鯉が泳いでいました。
パワースポットと言っていいのかはわかりませんが、何世代にもわたり続いてきた一族の繁栄がそこにあるクー・コンシー。リフレッシュするような気分になるのは確かでした。
ところでクーコンシーの場所は、キャノン・ストリート(Lebuh Cannon)沿いではなく、その四方をショップロットや住宅に囲まれた真ん中。ちょっとわかりにくいのですが、有名なストリートアートのBoy On Chairの反対側に入り口があるのですが、細い道を入っていくと拝観受付があります。
目印は寺名の表札です。
ペナン島自体も水と空気が流れる場所で、心地よさを感じられるので、パワーチャージに出かけてみてはいかがでしょうか。
クー・コンシー(Khoo Kongsi/邸公司)
住所:18, Cannon Square, George Town, 10450 George Town, Pulau Pinang
開門時間:9:00-17:00
URL:https://www.khookongsi.com.my/
入場料:RM10(約256円)
写真:全て筆者撮影