こんにちは!マレーシア在住のライター Yuuuuです。
マレーシアでの生活・お役立ち情報を発信中!今回のテーマは「ヘイズ(煙害)」です。
マレーシアは温暖でとても過ごしやすい国として有名です。
そんなマレーシアを毎年悩ませるもの、それが大気汚染「ヘイズ(煙害)」です。
聞きなれない「ヘイズ」とは何か、発生理由から対策まで紹介していきます!
ヘイズとは?
一般的な「ヘイズ」とは気象用語で、日本語では煙霧と言います。
様々な原因でおこる微粒子により、視界が悪くなる現象のことを差します。
日本で深刻な問題となっている、光化学スモッグやPM2.5も気象用語では煙霧となります。
対して東南アジアにおける「ヘイズ」とは、インドネシアなどでの焼畑農業、または森林火災などにより発生した煙が原因の大気汚染のことです。
ヘイズは深刻になると、身体への影響や航空機の欠航、学校の休校、企業の休業といった形で生活に影響します。
ヘイズの発生原因と発生時期
なぜ「ヘイズ」は起きるのでしょうか。
一番の原因となっているのは、インドネシアのスマトラ島とカリマン島で起きる焼畑農業・森林火災です。
他にも製紙パルプのために植林用の土地確保、パームヤシの大規模プランテーションのため熱帯雨林を焼き払うといったことも原因です。
このように、様々な原因によって発生した煙が風(モンスーン)によって運ばれ、特に乾季にあたる3月~10月にかけて悪化します。
ヘイズの汚染指数とは
目で見てわかるほど遠くが白く霞んでいる、焦げ臭い匂いがするなど、体感でも分かるほど大気が汚染されていることがあります。
ヘイズによる大気汚染レベルを指数化したものを大気汚染指数(PSI)といいます。ヘイズの時期に関わらず、毎日指数化されています。
◆大気汚染指数の見方(PSI)◆
便利サイト:AirVisual
現在地周辺の大気汚染レベルを知ることが出来ます。アプリもあるのでおすすめです。
学校の休校や企業の休業は、この指数によって判断されています。
ヘイズ発生時の体への影響と対策
ヘイズがひどい時は目のかゆみ、のどの痛み、鼻水、めまい、頭痛など、様々な症状になるおそれがあります。
ヘイズの時期にやっておきたい対策をまとめました。
外出時
・屋外で長時間過ごさない
一番簡単にできる方法です。ちょっと買い物へ、外食へ…という程度のものは控えましょう。
少しでも外に出ると汚れた大気を吸うことになります。
・マスクを着用する
ヘイズの時期は、普段マスクをしない人も着用しています。
ただ、気を付けるべきなのは微粒子を通さないマスクを着用することです。紙マスクでは全く効果がありません。
ヘイズに効果的なマスクである、N95規格をクリアした微粒子用マスクを準備しておきましょう。
在宅時
・できるだけ外気を入れない
窓やドアの開け閉めは最小限にしましょう。
もともとマレーシアの家は隙間が多いので、外気が入って来やすい構造となっています。
速やかな開閉を心がけるようにしましょう。
・空気清浄機を使う
どんなに気を付けていても、どうしても汚れた空気が部屋のなかに入ってきてしまいます。そこで有効なのが空気清浄機です。
家電量販店には様々な種類のものが売っており、気軽に手にいれることができます。ヘイズがひどい時でも安心です。
購入する際は、フィルターがPM2.5レベルの微粒子を除去できるのかどうか、しっかり確認しましょう。
まとめ
毎年乾季に起こるヘイズ。
その年によってヘイズによる汚染レベルはまちまちです。
ですが、どういうものか知っておけば対策もできますし、乾季に起きやすいものの、何ヵ月も続くものではありません。
自分で情報を手に入れつつ、事前準備をして乗りきりましょう!