フィリピンのチャイナタウン「ビノンド地区」の歴史と今を知る!

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世界で最も古いチャイナタウンが、フィリピンのマニラにあることをご存知ですか?
意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
フィリピンのチャイナタウン・ビノンド(Binondo)地区の歴史と現在の魅力を存分にお伝えします!

▼Arch of Goodwill(親善門)

フィリピンのチャイナタウン・ビノンド(Binondo)地区のあるArch of Goodwill(親善門)

 


チャイナタウン・ビノンド地区の歴史

フィリピンのチャイナタウンは、ビノンド(Binondo)という地区にあります。
1594年にスペイン政府によって作られたこのチャイナタウンは、城壁都市・イントラムロス(Intramurous)の近く、パッシグ川を渡った場所に位置しています。

第2次世界大戦前はフィリピンで最も栄え、特に銀行や保険会社を含む金融産業の中心地でした。中でもエスコルタ通り(Escolta Street)は、「フィリピンのウォールストリート(Wall street of the Philippines)」と呼ばれるほど。歴史的建造物が今でも多く残っています。

▼1899年のエスコルタ通り
1899年のエスコルタ通り
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_Escolta_-_The_Broadway_of_Manila_(1899).jpg

▼2016年現在のエスコルタ通りは、雑然とした印象
2016年現在のエスコルタ通りは、雑然とした印象

現在のチャイナタウンは?

戦後、金融の中心地はアヤラ財閥によって建設されたマカティシティ(Makati City)に移りました。
現在のチャイナタウンは中心地とは言えませんが、銀行、ショッピングモール、レストランが数多くあり、多くの人で賑わっています。特に家具、電化製品、金物を扱う店が多く、とても安い価格で購入できますよ。路地裏に入ると、おかず、フルーツ、野菜などを売る屋台も並んでいます。

マニラLRT線のカリエド駅(Carriedo LRT Station)を下車し、パランカ・ストリート(Palanca Street)のフィリピン・ナショナル・バンク(Philippine National Bank)を通り過ぎ、パッシグ川にかかる橋を渡ると、チャイナタウンが見えてきます。

▼カリエド駅前のフィリピン・ナショナル・バンク
カリエド駅前のフィリピン・ナショナル・バンク

スペイン植民地時代、中国人はイントラムロス(城壁都市)に住むことが許されていませんでした。しかし、彼らは商売のためにイントラムロス近郊に集まった。これが、チャイナタウン形成の始まりであると言われています。

チャイナタウンを歩いていると感じるのが、カトリックと中国文化の融合。
チャイナタウンにあるビノンド教会(Binondo Church)では、多くの人々が祈りを捧げています。また街角のキリスト像にはロザリオがかけられ、線香があげられています。他の国のチャイナタウンでは見られない光景ではないでしょうか。

アーティストが集う街

現在は芸術の街として発展しつつあるチャイナタウン。
「98Bコラボラトリー(98B COLLABoratory)」というアートスペースでは、バザールが開催されており、アーティストやデザイナーが手作りの洋服、アクセサリー、ヴィンテージ品など思い思いに販売しています。

98Bコラボラトリーは、2012年にアーティストのマーク・サルバタス(Mark Salvatus)と日本人キューレーター平野真弓さんが立ち上げました。

実はマニラには、エネルギッシュで自由な発想を持つアーティストが増えています。アートを通じてフィリピンの汚職、政治、貧困などの社会問題に対してアクションを起こそうとするアーティストが多くいるのです。

▼手作りノートは全てリサイクル
手作りノートは全てリサイクル

▼手作りアクセサリー
「98Bコラボラトリー(98B COLLABoratory)」に並ぶ手作りアクセサリー

■98Bコラボラトリー
HP  :http://www.98-b.org/#welcome
住所 :Manila 413 Escolta Street Mezzanine Level First United Building

フィリピン社会を感じるカルヴォ博物館(Calvo Museum)

下の写真はエスコルタ通りにあるカルヴォビルディング(Calvo Building)。
1938年に建てられ、フィリピンで最も美しいポザール様式の建造物の一つです。現在は博物館となっていて、多くの写真、ビンテージ品が展示されています。フィリピン社会の特徴を肌で感じることができますよ!

多くのNGOが、カルヴォビルディングを含むエスコルタ一帯の美しい街並みと建造物を維持するために活動しています。

▼1938年のカルヴォビルデイング(Calvo Building)
1938年のカルヴォビルデイング(Calvo Building)

▼現在のカルヴォビルデイング(Calvo Building)
現在のカルヴォビルデイング(Calvo Building)

▼カルヴォビルデイング入口
カルヴォビルデイング入口と通路

■カルヴォ博物館
入場料  :100ペソ(約220円)
開館時間 :9:00~12:00、13:00~17:00(水曜~日曜)
住所   :Calvo Building, 266 Escolta Street, Binondo, Manila
電話番号 :(63) 2 241 4762

 


いかがでしたか?

フィリピンのチャイナタウンは、一見雑然としていますが、実は豊かな歴史があり、新たに芸術の街として発展しつつあります。マニラを訪れる際は、ぜひ行ってみてくださいね!

カジコ

好きな食べ物はタコス

ICONIC

カジコと申します。フィリピン人の楽観的でなまけものなところに惹かれ、フィリピンのマニラに住みはじめました。いまは愛しい彼氏と、のんびりマニラの生活を楽しんでいます。好きな食べ物はメキシコ料理のタコスです。

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