【前編】フィリピンの英雄「ホセ・リサール」を知る! マニラ観光ツアー

マニラ在住の私ではありますが、先日、旅行会社によるマニラ歴史観光ツアーへ参加してきました!
ツアーのテーマは、「フィリピンの英雄、ホセ・リサール(José Rizal)を知る!」
フィリピンの英雄、ホセ・リサールとはどんな人物なのでしょう?


フィリピンの国民的英雄「ホセ・リサール」とは?

皆さんは、フィリピンの歴史をどのくらいご存知でしょうか?

フィリピンの歴史は、大きく3つの時代に分けられます。

① スペイン植民地時代:約350年(1565年―1898年)
② アメリカ植民地時代:約50年(1898年―1946年)
③ 独立後から現在まで:約70年(1946年―現在)

長く続いていたスペイン植民地時代のフィリピンで、初期民主化運動のリーダーとして活動し、今でも国民的英雄とされているのが「ホセ・リサール」(1861年―1896年)です。
武力で対抗するのではなく、文筆によって、スペイン支配による諸問題を告発しました。スペイン政府に処刑される前夜まで、フィリピンのために本を書き続けていたそうです。彼の執筆した本「ノリ・メ・タンヘレ(Noli Me Tangere)」、「エル・フィリプステリスモ(El Filibusterismo)」は今でも多くの人々に読まれています。

 

ツアーは、貸し切りジープニーで出発!

今ツアーは貸し切りジプニーで行われました。

ツアーは朝の9時、ボニファシオ・グローバル・シティ(Bonifacio Global City)にあるモール、マーケット!マーケット!(Market!Market!)から出発。日本語が堪能なフィリピン人ガイドと一緒に、貸し切りジープニーで観光地を巡ります。

ツアー日程はこんな感じ。

アヤラ博物館(Ayala Museum)→ リサール公園(Rizal Park)→ イントラムロス(Intramuros)→ バルバラズ(Barbara’s)でランチ→ カーサ・マニラ(Casa Manila)→ サンティアゴ要塞(Fort Santiago)→ ホセ・リサール記念館(Rizal Shrine Museum)

写真は、ジープニーの助手席から撮影したもの。助手席は運転手と楽しくおしゃべりできるのでおすすめです。

ツアー中にジプニーの助手席から撮った写真

 

ジオラマでフィリピンの歴史を知る! アヤラ博物館

フィリピンの歴史をジオラマで学ぶことのできるアヤラ博物館

まず最初は、アヤラ博物館。アヤラ財閥が開発を手掛け、多くのショッピングモールや商業ビルが立ち並ぶマカティ・シティの中に位置しています。
4つのフロアで構成されていて、もっとも有名なのが2階のジオラマ(立体模型)展示室。原始時代の狩猟風景から、第二次世界大戦後のフィリピン共和国宣言までの歴史が60ものジオラマで表現されています。

60のジオラマをガイドの説明を聞きながら1つずつ見ていったので、所要時間は1時間以上。フィリピンの歴史の全体像がイメージでき、ファミリーで来る方もお子様と一緒に楽しめます!

▼ホセ・リサールが本を執筆している様子を表したジオラマ
アヤラ博物館に展示されているホセ・リサールが本を執筆している様子を表したジオラマ

▼フィリピン共和国宣言(1946年7月4日)を表したジオラマ
アヤラ博物館ではフィリピン共和国宣言(1946年7月4日)を表したジオラマを見ることもできる

■アヤラ博物館
住所  : Avenue corner De La Rosa Street, Greenbelt Park, Makati, Makati, Metro Manila
開館時間:火~金9:00~18:00、土・日10:00~19:00
電話番号:02―757―7117
料金  :大人350ペソ・学生250ペソ

 

ホセ・リサールの亡骸が埋蔵されるリサール公園

アヤラ博物館を出た後はホセ・リサールの亡骸が埋蔵されるリサール公園へ

アヤラ博物館を出て、次の目的地、リサール公園(Rizal Park)までは、ジープニーで15分ほどで到着!

58ヘクタールの敷地を持つ、広大な国立公園であるリサール公園。ホセ・リサールが処刑された場所です。日本庭園、中国庭園、噴水、子供が遊べる遊具などがあり、市民が散歩やピクニックなどを楽しんでいます。

見どころは12.6メートルあるホセ・リサールの銅像。公園のシンボルだけあって迫力があります。地下にホセ・リサールの亡骸が埋蔵されているため、衛兵によって24時間警備されています。

■リサール公園
住所  :Roxas Blvd Ermita, Barangay 666 Zone 72, Maynila, 1000 Kalakhang Manila
開園時間:年中無休・24時間
料金  :無料

 

城壁都市、イントラムロスへ!

リサール公園では記念写真を行い、次の目的地、イントラムロス(Intramuros)へ!

城壁都市のイントラムロス(Intramuros)の城壁
Jorge Láscar-Intramuros
https://www.flickr.com/photos/jlascar/16672999613

イントラムロスとは、16世紀にスペイン人初代総督レガスピがフィリピン統治の本拠地として建設した城塞跡。マニラ最古の地区であり、かつては貿易都市としても栄えました。

「イントラムロス」はラテン語で、直訳をすると「壁の内側で(within the walls)」。すなわち「壁に囲まれた都市」、「要塞」という意味になります。イントラムロスの中には、歴史的建造物が多く残っています。

現在残るイントラムロスは、周辺4.5キロメートル、面積64ヘクタールで、ほぼ完成した当時のままの大きさ。建設初期、外壁は木、竹、土で作られ、かなり脆弱だったそうです。地震や火事、海賊からの襲撃などで何度も崩壊し、改修が繰り返されていました。現在では建物や道路は石造りへと作り替えられ、かなり強固な作りになっています。

 

ランチは、バルバラズのフィリピンビュッフェ!

時刻はちょうどお昼の12時。イントラムロスにある伝統的なフィリピン料理が楽しめるレストラン、バルバラズ(Barbara’s)へ。

お昼ご飯はイントラムロスにある伝統的なフィリピン料理が楽しめるレストラン、バルバラズ(Barbara's)へ。

ビュッフェは一人550ペソ(約1,230円)。
10種類ほどのフィリピン伝統料理と、フルーツが並べられ、好きなものを好きなだけ、無制限で食べられます。

店内はエアコンが良く効いていて、旅の疲れを癒してくれました。実はイントラムロスの中で、エアコンがあるレストランは少ないのです。夜はフラメンコショーが見られるため、観光客に人気のレストランです。

■バルバラズ
住所   :Plaza San Luis Complex, General Luna St., Intramuros, Manila
電話番号: 02―527―4086
営業時間 :11時~14時、18時半~21時
料金  :一人当たり500ペソ~1,200ペソ(1120円~2700円 *2017年6月のレート)


いかがでしたか?

次回はツアーの後編をお伝えします。お楽しみに!

好きな食べ物はタコス

好きな食べ物はタコス

カジコ(外部ライター)

カジコと申します。フィリピン人の楽観的でなまけものなところに惹かれ、フィリピンのマニラに住みはじめました。いまは愛しい彼氏と、のんびりマニラの生活を楽しんでいます。好きな食べ物はメキシコ料理のタコスです。

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