シンガポールの新型コロナウイルス感染状況と対策から学ぶ①

世界的なパンデミックが懸念されている新型コロナウイルスが日本でも猛威を振るう中、私自身のシンガポールへの帰国までとうとう1ヶ月を切ってしまいました。日本とシンガポール間を移動する上で、新型コロナウイルス(COVID-19)の出入国制限への懸念がふつふつと高まってまいりましたので、日本から知り得たシンガポール国内の新型コロナウイルスの感染状況を整理しておきたいと思います。これからシンガポールへの渡航を予定されている方にとっても、少しでも渡航遂行判断をする上での参考となれば幸いです。

 

1. シンガポール国内の感染情報の入手方法

ここでは在シンガポール日本国大使館から発信されている情報をもとに、国内感染状況の経緯を時系列で整理してみます。ちなみにこれらの情報は、在シンガポール日本国大使館へ在留届を提出している人、また日本からでも外務省が運営する「たびレジ」でシンガポールの安全情報の受け取りを登録した人のメールアドレスに向けて配信されておりますので、リアルタイム且つ定期的に情報を受信したい方は「たびレジ」での登録をお勧めいたします。なお、登録しなくとも在シンガポール日本国大使館のHPからでも、これまでの配信内容をすべて確認することもできます。

 

2. シンガポール国内初の感染事例

まず、在シンガポール日本国大使館から日本人向けに新型コロナウイルスに関する注意喚起が最初に配信されたのは2020年1月24日です。内容は、23日にシンガポール保健省(MOH)によって、国内初の感染者(20日に来星した武漢出身の66歳男性で、この時点では医療機関に隔離治療中)が出たことが発表されたというものです。また、同日世界保健機関(WHO)による緊急委員会では、この時点で伝播の程度が明らかになっていないことを理由に、世界的緊急事態の宣言は時期尚早として見送られました。シンガポール国内における原因不明の肺炎自体は、昨年2019年12月31日に、シンガポール保健省から世界保健機関(WHO)に発生の報告がなされていました。これにより、感染予防措置や旧正月期間中の医療機関リストの掲載がシンガポール保健省(MOH)HPで開始されました。

 

3. 感染拡大予防への対策

1月24日には、感染源となった武漢が省都である湖北省への渡航回避シンガポール入国後の2週間の潜伏期間中は健康状態を注意深く観察し、必要に応じてマスクなどを着用するよう呼び掛けられています。また同月3日より実施していた感染拡大予防措置として症状がある2週間以内に肺炎や中国渡航歴、中国内での通院歴のある呼吸器系疾患がある人は直ちにシンガポール国内の指定病院で隔離されることになり、症状や条件に関して明確な基準と連絡窓口、受診医療機関が指定されました。さらに1月22日からチャンギ国際空港では、中国からの到着便全てに向けて発熱者スクリーニングの実施が開始されています。

その3日後の27日には、シンガポール国内感染の5例目が発表され、感染拡大予防措置として、①湖北省への渡航中止と中国全土への不要不急の渡航延期勧告、②空港におけるすべての入国者に対する発熱スクリーニング,③中国湖北省のパスポート保持者については強制的な検診、④中国(全土)帰国者の医療や保健・介護と教育関連従事者には帰国後2週間の出勤・通学の停止義務化等に拡大し、入国管理を強化しています(保健省HPでの発表)。

さらに同月30日には13件目の感染症例が発表され、ここまで全ての感染事例が武漢出身あるいは滞在歴がある者であることから、湖北省から入国した全ての者に保健省が連絡を取り、高リスクと判定された者は自宅あるいはその他の施設で検疫(隔離)が実施されています。29日午後以降は、湖北省へ渡航歴がある者や湖北省発行の中国旅券所持者の入国やトランジットの禁止、新規ビザ発給の停止がなされました。この時点で湖北省に対する警戒体制は最大とも言えます。

長くなりましたので、2月以降は次の記事「シンガポールの新型コロナ感染状況と対策から学ぶ②」に続きます。

日本の川育ち。海を越えシンガポールに渡りました。

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ICONIC

東南アジアにいながら、実は南アジアが専門。日本の低気圧が苦手で、常夏のシンガポールでは何故か活力がみなぎる。小籠包とJolliebeeを愛する外資系ウーマン。日本に残るサラリーマンの夫を連れてくるため、戦略検討中。

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