こんにちは。
ベトナムはジメジメした雨季が終わり、ついに大好きな乾季がやってきました!朝晩は涼しく(それでも30度近くはありますが笑)、吹く風が気持ちの良い季節になりました。空が澄んでいて、青空が綺麗な日が多くて嬉しいです。
さて、そんな気持ちの良い季節のベトナムから、今回はベトナムの英語についてお届けしたいと思います。
みなさんはベトナム人の英語のレベルはどのくらいだと思いますか?
ベトナムで生活したら、どんな場面で英語が必要になると思いますか?
さまざまな面から、ベトナムでの英語の必要性についてお伝えしたいと思います。
ベトナムの公用語について
公用語はベトナム語です。中国の支配を受けていたことから、もともとは漢字が使われていました。現在の表記はフランス植民地時代から始まり、1954年に公式に廃止されるまで使われ続けました。ベトナム語にはそんな歴史があるので、中国語の影響が強く、日本語とも発音が似ている言葉があったります。
シーン別!英語が必要なとき
漢字由来のベトナム語を公用語として話すベトナムですが、では英語はどんな場面で使われているのでしょうか。
◆ビジネス
ビジネスシーンにおいては、求められる英語のレベルは会社や職種にもよります。インターネットやフリーペーパー等に掲載されている求人を見ると、だとだいたいが「ビジネスレベル」または「日常会話レベル」だったりしますので、ある程度のレベル以上は求められる印象です。
以前私がベトナムで勤めていた会社では、取引先・営業先が東南アジア諸国と広範囲だったので、必然的にビジネスレベルの英語が必要でした。面接時には、日本人のほかに英語が話せるベトナム人がいて、日本語と英語での面接でした。
また、上司がベトナム人、あるいは同僚や部下がベトナム人という場合もあるので、その場合も必然的に英語が必要になります。
日系企業で日本語中心の業務となる場合は、英語の必要性は格段に低くなります。また、日経企業には日本語が話せるベトナム人が社内にいたりするので、コミュニケーション面で困ることは少ないと思います。
心配な方は、事前にどのくらいのレベルの英語が求められるのか、企業側に詳しく聞いてみるのも良いかもしれませんね。
◆買い物では
スーパーマーケットや主要な市場では、簡単な英語が通じることが多いです。スーパーマーケットではレジに英語専用レーンがあったり、サービスカウンターの担当者が英語を話せたりします。
ただし、ローカルの市場でのやりとりや、スーパーマーケットの食材の表記はベトナム語で書いてあることが多く、英語の表記は少ないです。
◆病院で
私立病院はベトナム語か英語でのコミュニケーションになります。英語が話せる人は特に心配ないと思います。日本語通訳の担当者がいる私立病院もありますし、医療用語に自信がない人や、とにかくベトナム語も英語も心配!という人は、民間の通訳会社にお願いして診察の時などに入ってもらうこともできます。
◆学校で
言わずもがなですが、日系の学校ではベトナム語も英語も必要ありません。お子さんをインターナショナルスクールに通わせる場合は、学校側とのやりとりで多少の英語が必要になります。
◆デリバリーや配車サービス
その時の担当者にもよりますが、デリバリーのほうが簡単な英語を話せる人が多いかなという印象です。配車サービスは結構な頻度でベトナム語のみの人が多いような。
◆物件探し
日系の不動産にお願いする場合は別ですが、ローカルで探す場合は英語は必須です。契約書も英語になります。余談ですが、ローカルで探したほうが安いし種類が豊富なので、筆者はもっぱらローカル不動産を通して物件を探しています。
ベトナム人の英語
◆語学力が高い
語学学校で勉強する人もいますが、以前働いていたときの同僚(英語がペラペラ)3人中3人が独学、しかも聞けば海外の映画を観て学んだというので驚いた記憶があります。英語以外にも、韓国語や日本語など、第2言語が話せるベトナム人も珍しくなく、彼らの語学の習得能力には常に驚かされます。どうしてそんなに熱心に学ぶのかと聞いたら、中には外資系企業で働いて、たくさんお給料を貰いたいから、という人も。ベトナム人のこういう素直なところ、嫌いじゃないです。(突然)
◆”ベトナムイングリッシュ”の特徴
シンガポールの「シングリッシュ」や日本の「ジャパングリッシュ」などのように、個人的にはベトナム英語も結構なまりがあると感じています。(もちろん個人差があって、ネイティブスピーカーのように流暢な発音で喋る人もたくさんいます。)
<例1>
ベトナム語でtrは、英語のchの発音になることが多いので
Train(トレイン)=chain (チェイン)
Travel(トラベル)=chavel(チャベル)
<例2>
ベトナム語ではsが読まれないことがあるので
Hospital(ホスピタル)=hopital(ホピタル)
こんな風に、ベトナム語の発音が英語の発音に反映されるパターンもあります。最初は聞き慣れるまでに時間がかかりました。
まとめ
ビジネスではある程度の英語のレベルが求められることもありますが、日常生活ではそんなに必要性を感じません。
これはベトナムに限ったことではないですが、言葉が通じない場面に遭遇しても、身振り手振りのボディランゲージだったり、Google翻訳を使ったり、なんとでもなるので大丈夫。
それでも、せっかく海外に来たんだからと、英語学校に通ったりフィリピン人家庭教師を雇う日本人も珍しくありません。日本で学ぶより安価に済むのも魅力のひとつのようです。日本に帰る頃にはいつの間にか英語が話せるようになっていた、なんていうのも夢じゃないかも?