ベトナム・ホーチミンから日帰りで行けるお手軽さで、ベトナム人を中心に人気の海辺リゾート「ブンタウ」。
ホーチミンからの行き方は、バス・車(タクシー)チャーター・バイク等々ありますが、今回は所要90分という最も速い手段である高速船(フェリー)で向かいます!
2014年の1月に「ホーチミン→ブンタウ高速船炎上(全焼)」 という事件があり、その記憶がまだ新しい私にとって、「ブンタウまでのフェリーは命がけ」という印象が未だ拭いきれていなかったのですが、今回、日本から来越した友人のブンタウ観光に同行するため、実際に乗船してみました。
ホーチミン4区のフェリー乗り場へ
フェリーはVina ExpressとPetro Expressの共同運航。乗り場は4区の港にある5 Nguyen Tat Thanh, Dist 4。
1区のドンコイ通りからタクシーで5分弱と近場です。
入口を入ってすぐのところに、「ここがフェリーチケット売り場です!」という様相の窓口がありますが、ここでチケットは買えないので、そこからどんどん奥へ進み、乗り場まで2~3分歩きましょう。
途中、案内板もあるので迷うことはありません。
川岸まで歩くと、雰囲気のあるジャンク船が目に入ります。
まさかこんな素敵な船でブンタウまで……と思う人はまず居ないと思いますが、これは2014年オープンの船上レストランELISA。
フェリーの運行時間・チケット代金
ELISAのすぐ脇に、ホーチミン→ブンタウまでのフェリーチケット売り場があります。
私は勝手に自由席だと思い込んでいたのですが、ここでチケットを購入する時点で座席指定があるので、窓側などの希望がある場合は、早めに行って窓口でリクエストしましょう。
フェリーの往復の時刻表。
ホーチミン発9:00の便は土曜と祝日のみ、ブンタウ発15:00の便は日曜と祝日のみの運行です。
<乗船料金>
大人片道:平日200,000VND(約968円)、土日祝250,000VND(約1,210円)
小人片道:平日100,000VND(約484円)、土日祝120,000VND(約581円)
※小人は6歳~10歳に適用
船内の様子
船がやってきました。
私はこの時もまだ自由席だと思っていたので、早々と一人で乗り場最前列に並んでおり、売り場に隣接するカフェでゆっくりと待っている他の乗客からしたら、「物珍しい船に浮き足立っている田舎者」 に見えていたことかと思います。
船の内部。
一人で並んでいただけあって、当然一番乗り。ここでようやく指定席の存在に気が付かされます。
私の席は窓から2席目の70番でしたが、隣のおばちゃんが異様なレベルでこちらへ密着してきて精神的に苦しかったので、出港後は空いている席に移動しました。満席の時などは、席が小さいのでその辺が少し辛いかもしれません。
この日は土曜日の8:00発という朝一便だったので、混雑を予想していましたが、席には多少の余裕がありました。
また、バスの倍ほどの料金という高めの価格設定からして、外国人や観光客の利用が多いのではと思っていましたが、予想に反して乗客のほとんどはベトナム人の方。家族連れが多いため、この時は赤ちゃんが5~6人乗っており、彼らの動きを楽しく眺めているだけであっという間の90分でした。
お母さんに隠れたり、後方を覗いたりの攻防戦をずっと繰り広げていた赤ちゃんと、後ろの席の知らないおじさん。
無事にブンタウ到着!
船の乗船時間は1時間半ですが、大きな揺れもまったくありません。非常に快適な船旅を楽しむことができました。
バスよりは高いですが、バスの所要時間が2時間半ほどかかることを思うと、家族連れや日帰り旅行でよりスピーディな到着を求める方には、高速船はオススメ手段です。
と、これだけでは何なので、ブンタウでの過ごし方も少しご紹介しますね。
ビーチでシーフードを食してブンタウを満喫!
フェリーが到着した後、港からビーチまではタクシーで移動しましょう。私の行ったインペリアルホテル向かいのビーチまでは、車で10分ほどでした。
今回は、ホーチミンから車移動組の友達と合流後、ビーチ近くの魚介類屋でシーフードを購入。買ったものはここで調理までしてくれるので、そのままビーチで食べることができます。
入口近くのお兄さんは、oc huong(日本名ゾウゲバイという、小さいバイ貝のような貝)を大きさごとに仕分け中。
高級貝oc huong。 大きいもので1kg 450,000VND(約2,185円)
と思ったら、奥のおばさんもoc huong仕分け中。
Oc huongだらけだな、この店。
何か違う海鮮を求めて、更に店の奥まで足を進めた先で発見したものは、
あれ? ここはoc huong屋さんかな?
ということで、この日は何故かoc huongばかりが大量に揚がったのか、ほぼoc huong専門店と化していたこのお店で、oc huong他、かろうじて見つけたGhe(カニ)とTom mu ni(ウチワエビ)を各1キロずつ購入の上、ビーチでダラダラと、ゆったり休日を満喫したのでした。
ビーチチェアは一人80,000VNDで借りられます。
ビーチリゾートがメインのブンタウは、いわゆる「観光スポット」はほとんどありません。ただ、週末でも人の少ないブンタウビーチは、何もせずゆっくりリラックスするのには打ってつけのリゾートです。
実際、今回私は「何もしない」を極めた挙句、考えてみたら海にすら入っていません。ひたすらoc huongを食べながらのんびりしていただけですが、日々の喧騒にまみれたホーチミンでの疲れがだいぶ癒されたような、有意義な休日でした。
ホーチミンから簡単に日帰りで行けるリゾート・ブンタウ。旅行の方も在住の方も、気軽に遊びに行って、リフレッシュしてみてくださいね。
Back beach (Bãi Sau)