インタビュー|イスラム教徒の友人にイスラム教についていろいろ聞いてみた!

 

みなさん、こんにちは。

 

インドネシアでは、人口の9割がイスラム教を信仰しています。

 

イスラム教徒専用の公立学校やイスラム法がインドネシアには存在し、生活のさまざまな場面でイスラム教が関与しています。

 

もしインドネシアへ移住したら、イスラム教への理解・尊重は欠かせないでしょう。

 

そこで今回は、あまりイスラム教に馴染みのない日本人の方へ向けて、イスラム教徒の日常や習慣、信仰について実際にイスラム教徒である友人にインタビューをしました。

 

インドネシアの現地スタッフとの円滑なコミュニケーションを促進するためには、イスラム教に関する理解が求められますのでぜひ参考にしてください。

 

 

インタビューに答えていただいた方のプロフィール

 

Oktiana Wahidatu(オクティアナ ワヒダトゥ)
※写真左
愛称:オクティ
年齢:23歳
趣味:ドラマ、映画鑑賞
出身:中部ジャワ

 

イスラム教の礼拝について

 

イスラム教は、1日に5回礼拝する習慣があります。

 

礼拝作法もあり、いつから勉強しているのか詳しく聞いてみました。

 

オクティさん:基本的には小学生からイスラム教の勉強を始めます。私も小学1年生から勉強を始めました。
1週間に1~2回、宗教のクラスがあり、通っている学校で勉強をします。
宗教がイスラム教以外の生徒もいますので、宗教別に分かれて勉強していました。
勉強熱心な友達は、学校が終わってからモスク(礼拝所)で勉強している子もいました。
勉強内容としてはアラビア語、礼拝作法、禁止事項などを勉強します。
礼拝は、基本的に勉強を始めるのと同時期に行われます。勉強、礼拝を始める時期などは親から言われることが多く、早い子は5歳から勉強している子もいますよ。

 

自身は一般的なイスラム教徒と語るオクティさん。

 

ヒジャブ(女性が頭に巻くスカーフ)についても詳しく聞いてみました。

 

オクティさん:ヒジャブは、中学生の時に身に着けるよう親から言われました。中学生の時はまだ被りたくなかったので、高校生の時に被り始めました。なぜ被りたくなかったのかはあまり記憶にありませんが、暑いからというのが理由のひとつです。
ヒジャブはイスラム教を始めると同時にかぶる人もいますし、親の影響で赤ちゃんから被っている人もいます。

 

赤ちゃんのころからヒジャブをかぶっているのは驚きでした。

 

宗教も学校で習うということがインドネシアでは常識のようですね。

 

イスラム教の断食

 

次に、イスラム教徒にとって一番大事な宗教行事の「断食」について詳しく聞いてみました。

 

全世界のイスラム教徒が1ヶ月間、日の出から日没まで一切の飲食を絶つ「断食」を行います。

 

日本人にはなじみのない宗教行事ですが、イスラム教徒にとっては重要な宗教行事です。

 

断食について詳しく聞いてみました。

 

オクティさん:私は小学1年生から断食を始めました。
中学生までの子どもは、まだ体も小さいので断食は半日でOKです(日の出からお昼の12時まで)。
私は、小学5、6年生のころから1日断食(日の出から日没まで)を始めました。
はじめはしんどくて体がだるかったですが、断食を頑張ったらおこづかいやご褒美がもらえるので頑張っていました。
断食は今では普通にできますが、体調が悪いときなどはしんどいですね。
もし断食しなくて良いなら、私はやらないです。笑

断食中の1日の流れについても聞いてみました。

 

オクティさん:日の出前はSafur(サフール)と言って、断食前の朝食をとり、そのあと礼拝をします。
厳格な方は、礼拝のあとクルアーン(イスラム教の聖典)を1~2時間ほど読みますが、私はまた寝ます。ずっと起きていると辛いので。笑
そして日中はひたすら我慢。日没まで一切何も口にしないので、ときどきめまいを起こすこともあります。
日没になったら「あ~今日も無事に断食終わった」という気持ちで嬉しくなります。
子どもの時は、断食明けの大祭で新しい服を買ってもらったりおこづかいをもらったりとご褒美がありました。
大人になってからも会社からTHR(テーハーエル)という断食明けのボーナスが出るので嬉しいです。

 

断食はイスラム教徒にとって重要な宗教行事ですので、あまり熱心ではない方(豚肉を食す、礼拝しない)も断食はするという方も多いようです。

 

時期によって断食する時間は異なりますが、だいたい朝の4時ごろから夕方17時半ごろまでです。

 

イスラム教での禁止事項

 

イスラム教は豚やお酒を飲食しないとして有名ですが、他の禁止事項について聞いてみました。

 

オクティさん:禁止されていることはたくさんありますが、中でも重要なことを3つお伝えします。

1.イスラム教をやめること
イスラム教徒は、イスラム教徒同士で結婚しないといけないのが原則です。
もし他の宗教の方と結婚する場合は、イスラム教徒ではない方がイスラム教へ改宗するのが一般的です。
中には、価値観が変わったり結婚でイスラム教をやめ、違う宗教に改宗する方もいます。
イスラム教に対し厳しい家族の場合は絶縁もあり得ます。
私は経験がないですが、イスラム教から他の宗教へ改宗すると、近所の方から嫌味を言われたりすることもあるようです。私はイスラム教をやめることは考えてないので、他の宗教の人は恋愛対象にならないです。

 

2.自ら命を絶つ、性転換をすること
神から授かった命や身体は、勝手に自分で運命を決めることは許されないと信じる人々もいます。
ただ、性転換の問題で苦しむ人も中にはいます。
苦しんでいるのであれば、神の救いで性転換してもいいという見解の方もいるようです。
しかし、一般的にはまだ認められてはいない状況です。

 

3.豚肉を食べる、お酒を飲むこと
豚以外にも犬が不浄といわれているので、犬を触ることを禁止されています。
豚肉を扱っているお店にはいかないという厳格な方もいます。
理由は、豚肉を使った料理を乗せたお皿や、それを洗ったスポンジなどを使うと、ハラールじゃなくなるからです。

 

犬が不浄とされていることは日本人はあまり知らないのではないでしょうか。

 

お酒を飲んだり豚肉を食べてる人のことをどう思うか、少し踏み込んで聞いてみました。

 

オクティさん:私は特に気にしていませんし、目の前で豚肉を食べられても気分を害すことはありません。
ただ、同じイスラム教徒なのに豚肉を食べたりお酒を飲んでいる人を見ると「イスラム教徒なのになぜだろう?」とは思います。でも友達にもそういう人はいるので、気にはしてないですね。

 

信仰心について

 

もし、イスラム教がなくなったらどうしますか?と聞いてみました。

 

オクティさん:イスラム教がなくなるのであれば、違う宗教に改宗します。
神という存在がいなくなると怖いからです。
心が痛むようなことや問題があったときは、礼拝することにより心が救われます。
ですので、礼拝がなくなるとか神がいなくなるとかはちょっと考えられないですね。

 

違う宗教についても聞いてみました。

 

オクティさん:勤めている会社にイスラム教以外の方もいますが、お互い尊重しあっています。
「豚肉が入ってるから気をつけて」とか「日曜日だけど教会に行かなくていいの?※」とか、お互い声をかけあっています。どの宗教を信仰するのもその人の自由ですから、お互い尊重する気持ちがあれば問題は起きないと思います。

 

※キリスト教は日曜日に教会で礼拝儀式が行われます。

 

まとめ

 

日本には、宗教を持たない日本人がたくさんいます。

 

筆者もインドネシアへ行く前は「宗教」「信仰心」とは無縁の存在でした。

 

しかし、インドネシアへ来てから宗教を身近に感じ、いろいろと考えさせられることが多くなりました。

 

イスラム教徒を見ていると、神に祈りを捧げることにより心が救われているのが分かります。

 

イスラム教の文化のように、インドネシアでは「日本では経験できないこと」や「異文化の学び」が日常にあります。

 

これを機に、インドネシアへの転職も視野にいれてみてはいかがでしょうか?

 

一緒にインドネシアライフを楽しみましょう。

 

それでは最後までありがとうございました。

 

★maki green★

 

 

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猫アレルギーなのに猫11匹と共存中。。。

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maki green

インドネシア・ジョグジャカルタ特別州在住。 在住歴6年目に突入しました。 「与えられた環境を楽しむ」を大事に、猫ちゃんとの生活を楽しでいます。

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