皆さんこんにちは!ICONICインドネシアのえびなです。
転職コンサルタントの目線から、インドネシアの生活や仕事に役立つ情報を発信してまいります!
さて、本日のテーマは【ビザ】。
海外で就職する際には、ビザの取得が必要です。
2020年以降コロナ禍において、一時はインドネシアの国境が完全にクローズしていたこともありました。
現在では感染拡大防止と経済活動の両立という政府方針の下、外交やビジネスの往来から順次ビザ発給の規制が緩和方向に動いています。
コロナ禍にこれまでの取得方法が一部変更になった部分もありますので、今回は【2021年版】インドネシアにおける就業ビザの取得に関するトピックをまとめていきます!
1 インドネシアのビザの種類
インドネシアのビザには大別して以下の3種類があります。
【到着ビザ(Visa on Arrival, VOA)】
【訪問ビザ】
【一時滞在ビザ】
インドネシアを訪問する目的や滞在する期間に応じて適切なビザを取得します。
インドネシアで就業するためには【一時滞在ビザ】のうち、労働を目的とした【C312】というビザを取得する必要があります。
2. インドネシアにおける就労ビザと取得要件
インドネシアで就労をするためには【C312】ビザを取得する必要があります。
この【C312】を取得するための採用企業側とビザを取得する本人が行う諸手続きと流れを紹介します。
① 採用企業が、外国人雇用計画書(RPTKA)を作成し、インドネシア労働省からの承認を受ける。
② 採用企業が、インドネシア労働省より外国人労働者の雇用通知書を受ける。
③ 採用企業が、労働省へ外国人労働者雇用補償金(DKP-TKA)を納付する。
④ インドネシア労働省が入国管理局へ②と③を通知し、入国管理局がビザ発行手続きを行う
⑤ 入国管理局が、採用企業へ被雇用者ビザの発行を行う。
⑥ 採用企業からeVisaを受け取る。
※2020年10月13日よりビジネス関連のビザの発給がeVisa (Visa electronic)の形で行われるように変更されました。 取得後はEmailで送付されたeVisaを印刷し入国時に傾向する必要があります。
この変更により、ビザ発行後に日本の大使館へ出頭しビザを受け取る必要がなくなりました。
就労ビザは上記のような流れで申請・発行されます。
手続きは基本的に採用企業が行うことになっているため、申請に必要は書類の提出を行った後は本人はeVisaの発行を受けるのを待っているだけでよい場合がほとんどです。
以前は日本の大使館に行ってパスポートにステッカータイプのビザをページいっぱいに貼り付けていましたが、このひと手間が不要になりました。
また、インドネシアで就労するためにはC312の一時滞在ビザに加えて、【ITAS】と呼ばれる滞在許可の取得も必要です。
ITASは、eVisaを携行してインドネシアの空港に到着した際、空港の入管の特別審査 カウンターで発行されパスポートに貼り付けてもらえます。
インドネシアの空港で入国手続きをする際にC312のeVISAを持っていることを伝えれば、空港職員が適切なカウンターに案内してくれますので、ご安心ください。
次に、インドネシアの就労ビザ発行の取得要件を紹介します。
原則的に、インドネシアの就労ビザを取得するための要件は以下の通りです。
● 大学卒
● 就労予定の役職要件に応じた学歴を有していること
● 就労予定の役職に従った、少なくとも 5 年間の就業経験を有すること
● 60歳未満であること
「原則的に」と書きましたが、実際には前述のケースに当てはまらない場合でも就労ビザを取得できているケースも多数存在します。
例えば…
● 高卒であっても、就こうとしている仕事と関連のある職歴がある場合
● 60歳以上であっても、就こうとしている仕事と関連のある職歴がある場合
● 職歴が5年未満であっても、まずは短期(6か月)のビザを取得し就労を開始した
などです。
企業やビザエージェントなどが関係省庁に対して、当該人材やポジションの必要性を論理的に説明できるか、ということなどにも左右されるようです。
原則要件に当てはまらない方でも、まずは一度転職エージェントにお問合せいただければと思います。
3 申請に必要な書類
次に、インドネシアの就労ビザ(C312)の申請のために必要な書類を紹介します。
- 申請書
- パスポート ※有効期限残存18ヶ月以上、また白紙のページが最低3ページあること。
- 写真 ※縦4.0㎝x横3.0㎝、過去3か月以内に撮影したもの
- 英文健康診断書
- 英文卒業証明書
- 前職企業の在籍証明書(過去5年分)
- 英文経歴書
- 入国からの滞在期間が1年以上の場合は片道航空券(eチケット)
- 2ヶ月以内に発行された住民票又は運転免許書の両面コピー
- インドネシア大使館指定の誓約書(STATEMENT)
卒業証明書や前職企業の在籍証明書などは申請から入手できるまで時間がかかる場合がありますので、お早めに準備を始めることをおすすめします。
コロナ以前には就労ビザの申請開始から取得完了まで1か月半~2か月くらい、というのが一般的なリードタイムでした。
現在コロナ禍において外国人へのビザの発給が度々一時停止したり、入国管理局の操業度合いがまちまちであることから、ビザ取得までの所要時間が読みにくくなっているのが昨今の現状です。
一旦ビザの発給が開始しても、それまでビザ発給を待っていた人が殺到したり、バックオーダーの処理などに時間がかかることがあるからでしょう。
今回は、インドネシアにおける【2021年版】就労ビザ申請に関するトピックをお届けしました!
コロナ禍や変異株の流行などに伴って国境のオープン度合いも日々刻々と変化しています。
最新の情報は、インドネシアの入国管理局や在インドネシア日本大使館の掲示板などをお確かめください。