こんにちは、マレーシア在住のライターのパンダンです。
つい1ヶ月ほど前にマレーシアのクリスマス風景についてお伝えした。そして年明けと同時に街の風景はチャイニーズ・ニュー・イヤー(Chinese New Year)へと変わります。
2020年のチャイニーズ・ニュー・イヤーは1月25日(土)、26日(日)。この前後は企業や商店などが休業となることが多く、全体的に社会の動きが緩慢になるので注意が必要です。
それでもさまざまなイベントや行事など華やかさがあり、映える撮影スポットも多数出現するので、ぜひ楽しんください。
というわけで今回は2020年クアラルンプールのチャイニーズニューイヤー風景をご紹介します。
幸運を呼び込むドラゴンダンス
チャイニーズニューイヤーで欠かせないのがドラゴンダンス(龍舞)。マレーシアに限らず中華圏における祝いごとには必ず登場します。
厄払いなどを祈願したいり、幸運を呼び込むなどさまざまな意味合いを持っています。ドラゴンは数人の人が息を合わせて動いており、アクロバティックな段差を飛んだりとその激しい動きに目が離せません。
そんな象徴的ともいえるドラゴンをモチーフにしたのがショッピングモールのカーブ(The Curve)。「唸るドラゴン」をテーマにディスプレイされた猛々しい姿に圧倒されます。
もちろんディスプレイなので中には誰も入っていません。よく見るとダンスに使われる太鼓の上に乗っていて、ユーモラスにも見えます。
ダンスを披露する時は富の象徴であるマンダリンオレンジ(みかん)を口から出して(渡して)くれて、受け取ると縁起がよいとされています。
季節の行事といえばパビリオンKL
クリスマス、ニューイヤーが開けたばかりですが、チャイニーズニューイヤー商戦の真っ只中。1年でもっとも消費活動が盛んになると言われているこの時期、クアラルンプールの繁華街ブキッビンタン(Bukit Bintang)で季節行事のディスプレイといえばこちらでも何度もご紹介しているのがショッピングモールのパビリオンKL(Pavilion KL)。
今回はネズミ年にちなんだ人気キャラクターとのコラボレーションが展開されています。
またリアリティたっぷりに鯉が泳ぐバーチャルな池が出現し、子どもが魚を追いかけて遊んでいます。中華圏で多く知られている叶えたい願いをごとを書いてリボンで結ぶウィシング・ノッツ(Wishing Knots)など、新年にまつわるさまざまなパフォーマンスなどのイベントなどが行われています。
メーカーやハイブランドとのコラボレーション企画など期間限定のアイテムが発売されたり、まさにフェスティブシーズンといった印象です。
マレーシアなどの旧正月限定の祝膳イーサン
また期間限定といえば、チャイニーズニューイヤーの時期にだけしか食べない、いわば中国祝膳の言えそうなイーサン(魚生)。
細切りにした大根、きゅうり、人参などの野菜、サーモン刺身、大きな夏みかんのような柑橘のポメロ(Pomelo)などをスパイスやドレッシングで和えて、大人数で箸で混ぜながら食べます。
中華圏の中でもマレーシア、シンガポールなど限られた国でした食べることができないので、この時期にマレーシアを訪れるなら縁起物ということでぜひ食べてみてくださいね。
写真:全て筆者撮影