こんにちは、マレーシア在住のライターのパンダンです。
前回に続きマラッカのパワースポットを紹介します。地理的にも文化的にも奥深い魅力にあふれるだけではなく、時代に翻弄された歴史を持つためミステリアスな場所がたくさんあります。
▼過去のパワースポットについてはこちら
【マレーシアのパワースポット巡り①】日帰りで訪れるセキンチャンの絶景&願い事の木
【マレーシアのパワースポット巡り②】クアラルンプール市内にある天后宮に行ってきた
【マレーシアのパワースポット巡り③】マレーシア最古の中華寺院!?仙四師爺宮に行ってきた
【マレーシアのパワースポット巡り④】ヒンドゥ教の聖地バツー洞窟に行ってきた
【マレーシアのパワースポット巡り⑤】ゲンティンハイランドの清水岩廟に行ってきた
【マレーシアのパワースポット巡り⑥】ハンリーポーの井戸で願い事を多めにしてきた
何度かお伝えしていますが、マレーシアはマレー系、中華系、インド系を中心に多民族国家を形成しているのが特徴的。
通称ハーモニー・ストリートと呼ばれるトコン通り(Jalan Tokong)。マラッカ観光の中心的存在ともいえるジョンカーストリートに近い中華系の生活圏となっています。
なぜ“ハーモニー”と呼ばれているのでしょうか?一説によると、中華寺院、モスク、ヒンドゥ寺院がわずか300mほどの道に並ぶように建てられており、それが和を成している象徴のようだからだとか。
マレーシア最古の仏教寺院の青雲亭とは
今回ご紹介するのはそのトコン通りにあるマレーシア最古の仏教寺院、青雲亭(Cheng Hoon Teng)です。
マラッカ旧市街のランドマークであり、古い街並みの中でひときわ目を引くのが重厚な門構え。1600年代中盤に完成し、一部の建材は中国から輸入されたとのこと。それだけではなく、寺院建設に携わった職人はすべて中国からマレーシアへ招聘(しょうへい)されたのだそうです。
本堂に足を踏み入れると3人の女神が配置され、祈祷に訪れた多くの信者やツーリストでにぎわっています。長い年月の間に焚かれたお線香によって天井や屋根は黒くなり、その歴史の長さを思わずにはいられません。
また青雲亭の周囲には紙でできた高級車やお札などを売る店が立ち並びます。これは亡くなった人があの世に行っても困らないようにと奉納をする仏教習慣の一つなのだとか。
パワースポットとしての伝説
ところで青雲亭がパワースポットと呼ばれるのはなぜでしょう。
一説によると当時のその土地の有力者を埋葬するにあたり、風水師が「浅めの墓に埋葬する」ようアドバイスをしたそうです。そしてその通りにしたところ、娘婿(義理の息子)は大きな成功をおさめたとのことです。
このような言い伝えから仕事の成功や富の象徴ともされているとのことでした。何かを成就したい時に、訪れてみたい気がしますね。
青雲亭に限らず仏教寺院は風水がよいとされる場所に建立されることが多いため、パワースポットと呼ばれることが多いのかもしれません。
あたりは古き良きマレーシアが香る街並み
周囲は古くからの商店街などが軒を連ねるショップハウス(店舗兼住宅)が並んでいます。日本では今では見られなくなった「かご」「はかり」などを商う店も。
クアラルンプールの高層ビルが立ち並ぶ姿とはまた違う、歴史を感じられる街でパワーチャージをしてみてはいかがでしょうか。
写真:全て筆者撮影
青雲亭(Cheng Hoon Teng Temple)
住所:25, Jalan Tokong, Kampung Dua, 75200 Melaka