こんにちは!マレーシア在住のライター Yuuuuです。
マレーシアでの生活・お役立ち情報を発信中!今回のテーマは「マレーシアの運転事情」です。
マレーシアは車社会と言われるほど、車での移動が当たり前です。
日本と比べると自宅や学校、会社からの徒歩圏内に駅やバス停がないことも多く、車がなければ不便と感じることも多いでしょう。
学校への送迎や仕事で車を運転せざるを得ない方もいるかとおもいます。
Grabをはじめとする配車タクシーも便利ですが、乗るたびに料金がかかったり、タイミングによってはなかなか捕まらなかったりすることも・・。
「車は本当に必要?」「どうすれば運転できる?」という疑問をお持ちの方に向けて、この記事ではマレーシアで車を運転するために必要な手続きや書類から、知っておくべき知識まで紹介します。
車を運転するために必要な「免許証」の取得方法
ここからは運転時に必須の免許証の入手方法は3つあります。
《1》日本の免許証を使い国際免許証を発行する
日本国内で手続きが必要ですが、マレーシアは道路交通に関する条約(ジュネーブ条約)加盟国であるため、日本の国際免許証とパスポートを合わせて持っておけば、車の運転が可能です。
有効期限内の国際免許証を持っていれば、近隣のジュネーブ条約加盟国に旅行した時も車を運転することができます。
【必要なもの】
・日本の運転免許証の原本
・免許用写真×1枚
・パスポート,または申請される方が外国に渡航することを証明する書類
・手数料
※各都道府県により異なる場合があるため、各都道府県警のホームページを確認しましょう
【取得方法】
・日本の指定警察署または運転免許試験場の窓口へ行き、国際免許証を発行してもらう
【注意点】
・マレーシアで運転する際は、日本の運転免許証と国際免許証の2つを持っておかなければならない
・有効期限が1年となるため、毎年更新しなければならない
《2》マレーシアで運転免許証を取得する
マレーシアでは17歳から運転免許を取得できるため、17歳以上であればマレーシアの自動車学校に通えば運転免許証を取得できます。
教習所での教習時間数は、学科教習と技能教習あわせてわずか21時間30分と言われており、最短1.5ヵ月で取得できるようです。
【必要なもの】
・自動車学校への登録
・教習費用(自動車学校によって異なるものの、RM2,000〜RM3,000ほどが一般的)※RM1=26円計算だと、日本円で約5,2000円〜7,8000円
【取得方法】
・自動車学校へ通い、学科教習と技能教習を規定時間受講する
・教習所修了後、マレーシアの道路交通局であるJPJ(Jabatan Pengangkutan Jalan Malaysia)から運転免許証が発行される
【注意点】
・学科教習はマレー語と英語から選択できる場合が多いものの、実際の講習は英語かどうかを確認しておく
・郊外に自動車学校がある場合が多いため、専用バスでの送迎があるのか自分自身で通う必要があるのかを確認しておく
《3》日本の運転免許証をマレーシアの運転免許証に書き換える
日本の免許証を持っている場合、マレーシアで日本の免許証をマレーシアの免許証に書き換えることが可能です。
【在マレーシア日本大使館での翻訳証明申請に必要なもの】
・日本の運転免許証の原本とそのコピー
・パスポート
・日本の運転免許証の翻訳証明の申請書(在マレーシア日本大使館に備え付けられているもの、または在マレーシア日本大使館のホームページからダウンロード可能)
・発行手数料
【JPJでのマレーシアの運転免許証の申請に必要なもの】
・在マレーシア日本大使館から発行された日本の運転免許証の翻訳証明
・運転免許証原本 及び そのコピー
・パスポート原本 及び そのコピー(顔写真とビザのページが必要)
・入社時にサインした、現在勤めている会社からのオファーレター
・JPJの窓口でもらう申請書
【JPJでのマレーシアの運転免許証の受け取り時に必要なもの】
・本人確認のためのパスポート原本
・免許証用の写真(2.5×3.5縦長)
・発行手数料(有効期限により異なる)
【取得方法】
・在マレーシア日本大使館へ行き、日本の運転免許証の翻訳証明発行の申請をし受け取る
・JPJへ行き免許証切り替えの申請をする
・申請をしてから30日以降に、JPJへマレーシアの運転免許証を受け取りに行く
※JPJのホームページで免許証書き換えの進捗が確認できます。ステータスが「Success」となれば、JPJへ行き発行してもらうことが可能です。
【注意点】
・すべてのJPJで日本の免許証をマレーシアの免許証に書き換えることができないため、どこで書き換えできるか事前に確認しておく
※現在下記2箇所のJPJで書き換え可能なようですが、行く前に確認することをおすすめします。
1)JPJ(クアラルンプール)
Lot 14264, Jalan Genting Kelang, Setapak, 53300 Kuala Lumpur
2)JPJ(セランゴール)
Padang Jawa, 40620 Shah Alam, Selangor
・2021年8月現在、新型コロナウイルスの影響により、在マレーシア日本大使館大使館へ訪問する際は予約が必須です。(日本大使館 領事部) ryo@kl.mofa.go.jpへメールをし、予約を取った上で訪問してください。
車を運転するために必要な「車」の入手方法
駐在員や現地採用者で、自宅から会社が遠かったり営業職などで運転が必要な場合は、会社から車が支給されるケースも少なくありません。
ここでは、支給される場合以外で車を入手する方法を紹介します。
《1》レンタカーを利用する
GoCarやSocarなどのレンタカーサービスを利用する方法で、アプリをダウンロードすれば簡単に利用できます。
利用するレンタカーサービスによって、数時間単位から月極リースまでさまざまな利用時間が選べる以外に、他にも車の大きさ、車種を選べることも。
参考にどのくらいの料金がかかるのか、例を見てみましょう。
例)マレーシアの一般的なコンパクトカーを借りた場合
・1日レンタル:RM1,00(※RM1=26円計算だと、日本円で約2,600円)
・月極リース:RM1,000(※RM1=26円計算だと、日本円で約26,000円)
借りるタイミングや車種、エリアによって料金が異なりますので、ご注意ください。
《2》車を購入する
マレーシアの中古車市場は活発で、本帰国する日本人から買い取ったり、中古車販売サイトで購入したりと、比較的簡単に車を購入できます。
新しく車を購入した場合、JPJで名義の書き換えをするだけで完了です。
マレーシアは日本車やヨーロッパ、韓国など海外の車も多く走っていますが、マレーシアの国産車も日本人に人気があります。
▲マレーシア国産車「PROTON(プロトン)」
▲マレーシア国産車「PERODUA (プロドゥア)」は、日本のダイハツが資本技術提携している
マレーシア国産のプロトンとプロドゥアの品質は非常に高いため、購入する際の選択肢に入れてもいいでしょう。
車を運転するときに知っておきたい4つのこと
最後に、交通ルールや地図アプリ、車のメンテナンス、事故を起こした時の対処法について確認しておきましょう。
交通ルールは日本と一緒?
マレーシアは日本と同じく「右ハンドル・左側通行」です。
標識や高速道路のアナウンスはほとんどがマレー語で書かれており、読めないかもしれません。
しかし、地図アプリ通りに運転すれば大きく間違うことはないでしょう。
日本と同じく、スピード違反や携帯電話を操作しながらの運転は取り締まり対象です。
日本で運転するのと変わらず、安全運転を心がけておけば、警察に呼び止められることはないでしょう。
運転時に便利なツールは?
「Waze」は無料ナビアプリで、渋滞情報や事故情報、警察の取り締まり情報などさまざま情報が取得できます。
リアルタイムで更新されるため、渋滞回避するための迂回ルートを教えてくれたり、新しい道路ができ次第すぐに更新されたりと、渋滞や道路工事の多いマレーシアでは必須のアプリです。
「Touch ‘n Go」はコンビニやスーパー、ドラッグストアなどで購入・チャージできる電子マネーで、高速道路料金の支払いやショッピングモールの駐車料金の支払いに利用します。
車のメンテナンスは?
マレーシアでは、日本のように車検が義務づけられていないため、すべて自己管理・自己責任です。
マレーシアを走っている車の中にも、走行距離が10万キロ以上のものも多く、20年30年前の車もいまだに走っています。
メンテナンスを怠たったり無理な走行を続けたりしていると、バッテリーが上がって動かない・タイヤがパンクするといった、大きな事故につながる可能性も高くなるでしょう。
そのため、定期的にチェックやメンテナンスをしてもらい、車のコンディションを良好に保つことが大切です。
事故にあったら?
万が一事故を起こす、または事故にあってしまったら、保険会社と警察に連絡し、警察がくるまで車で待機しましょう。
相手と話すと示談に持っていかれたり、いろいろな注文を付けられたりと、不利な状況に持っていかれる可能性があるため、警察がくるまで待機するのが無難です。
まとめ
マレーシアでは「運転免許証」と「車」があれば、運転できます。
車があれば行動範囲がぐっと広がりますし、どこに行くにも便利です。
この記事がお役に立てば幸いです。