皆さんは、海外の空港には慣れていますか?
今回お話したいのは、フィリピンの国際空港、マニラ・ニノイ・アキノ国際空港(Manila Ninoy Aquino Airport)についてです。
私がフィリピンを初めて訪れたのは、21歳の時。ケソン・シティのフィリピン大学ディリマン校へ留学するためでした。その際に利用したのが、マニラ・ニノイ・アキノ国際空港。空港に関する情報が乏しく、ドキドキしたことを覚えています。
これからマニラに行かれる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
フィリピンの玄関口、ニノイ・アキノ国際空港
▼ターミナル3の出発ロビー入口
引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:NAIA_Terminal_3_2009_MC.jpg
フィリピンに初めて行くことになった当時の私は、心配性なこともあり、渡航する前から空港周辺の治安や、口コミなどをインターネットで必死に調べていました。というのも、利用する飛行機はセブ・パシフィックの深夜便。どのようにタクシーに乗って、ホテルまで行ったらよいかもわかりませんでした。
しかし当時、ニノイ・アキノ国際空港に関する日本語で書かれたサイトはあまりなく、「世界ワースト1の空港」というネガティブな情報しか得られず、ますます不安に……。
私と同じように不安な人を救いたい!(最近は、リニューアルなどもあり、よくなってきています!)
そんな思いで、今回の記事を書いています。
ニノイ・アキノ国際空港は、メトロマニラ首都圏のパサイ・シティ(Pasay City)とパラニャーケ・シティ(Parañaque City)の境に位置しています。多くの人が訪れるビジネスの中心地、マカティ・シティ(Makati City)までは7kmほどの近さです。
渡航前に確認!ニノイ・アキノ国際空港の4つのターミナル
ニノイ・アキノ国際空港には、なんと4つのターミナルが存在します!
日本の成田空港でも3つめのターミナルが利用開始になったところなので、ニノイ・アキノ国際空港の規模の大きさがうかがえるでしょうか。
航空会社によって、出発・到着するターミナルが異なるため、航空券を購入する際には、どのターミナルを利用するのか、必ず確認をしましょう。4つのターミナルは、それぞれ別の場所に位置していて、びっくりするくらい離れています。徒歩では移動できません!
ターミナル1(Terminal 1)
1981年に開業した国際線専用ターミナルです。セブ・パシフィックとPALエクスプレス以外の国際線が発着しています。
世界の空港ランキングでワーストに入り続けていたターミナル1ですが、2015年にリニューアル! 内部はとても綺麗に生まれ変わりました。
ターミナル2(Terminal 2)
フィリピン航空とPALエクスプレス専用のターミナルです。別名「センテニアル(Centennial)」とも呼ばれています。建物は2つのウィングに分かれており、ノースウィングには国際線、サウススウィングには国内線のゲートがあります。あまり広くありませんが、清潔です。
ターミナル3(Terminal 3)
2008年にオープンした、最も新しく、最も大きなターミナルです。ターミナル1にない国際線が発着しています。LCC(格安航空会社)のセブ・パシフィック航空全便が発着するため、日本人の利用者が増えています。内部はとても清潔で、レストランが充実しています。
ターミナル4(Terminal 4)
国内線専用ターミナルです。一部のフィリピン系格安航空会社、エアーアジア・ゼスト、タイガーエアー、スカイジェットが発着しています。一番小さなターミナルです。
ニノイ・アキノ国際空港から、マニラ市内への移動方法
マニラ市内への移動には、タクシーとシャトルバスの2つの方法があります。
予算と安全を考慮して移動手段を選びましょう。
移動手段その1:タクシーを利用
タクシーには、「クーポンタクシー」「エアポートタクシー」「一般のタクシー」と3種類あります。
・クーポンタクシー(Coupon Taxi)
定額運賃制で、行先によって料金が決まっています。申し込みは空港の専用カウンターでできます。
行先を伝えると、小さな紙を渡され、料金はその紙に記載されます。メータータクシーと比べて、お値段は倍以上かかりますが、比較的安全です。
(余談ですが、私が利用したときは通常200ペソで移動できるところ、1,500ペソを要求されてしまいました……。お気をつけください。)
・エアポートタクシー(Airport Taxi)
黄色い車体のメータータクシーで、初乗りは70ペソです。
一般タクシーより値段は少し高いですが、安全面ではエアポートタクシーのほうがよいと言われています。
▼派手な色が目立つエアポートタクシー
引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:WTMP_Redscale_E-7_IMG_7254.JPG
・一般のタクシー
白色の車体のメータータクシーで、初乗り30ペソ。
以前は一般のタクシーは空港到着ロビーへの乗り入れが禁止されていましたが、現在は解禁となっています。
到着ロビーでタクシーに乗るには、長蛇の列に並ばなければならないため、出発ロビーに移動してみましょう! 出発ロビーまでお客さんを乗せてきたタクシーを捕まえるのが、待ち時間が短くオススメです。
移動手段その2:ホテルのシャトルバスを利用
初心者にオススメなのが、ホテルから出るシャトルバスの利用です。
ホテルラウンジでピックアップしてもらい、ホテルへ移動するため、待ち時間も短くて済む上、安全!
ホテルによって、有料の場合と無料の場合があります。ほとんどが予約制ですので、事前にホテルのホームページで確認し、ホテルに連絡を取ってみるとよいでしょう。
レミントンホテル(Remington Hotel)、ソフィテル・フィリピン・プラザ・マニラ(Sofitel Philippine Plaza Manila)、ハイアット シティ オブ ドリームス マニラ(Hyatt City of Dreams Manila)などのホテルが空港シャトルバスを運行しています。
ニノイ・アキノ国際空港を利用する際の注意点
▼ターミナル3のチェックインカウンター
引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:NAIA_Terminal_3_checkin.jpg
空港内や施設の利用に際しても、ニノイ・アキノ国際空港ならではのポイントがあります。
特にターミナル間の移動やトランジットを予定している方は注意が必要です。
ターミナル間の移動時間
ターミナル間の移動は、渋滞状況によっては、なんと1時間以上かかる場合があります。
移動時間は、30分~1時間は見ておいたほうがよいでしょう。ターミナル間の移動は面倒なので、慣れていない方は、ニノイ・アキノ国際空港でのトランジットは、同じ航空会社で、ターミナルの移動がないようにすることをオススメします。
フィリピンに少し慣れた方なら、空港の無料シャトルバスを利用するのもオススメです。
15分~30分毎に運行しています。ターミナル1⇒ターミナル2⇒ターミナル4⇒ターミナル3の順番に停車し、料金は無料です!
荷物の持ち運びが、なんと銃弾詐欺!?
空港内では多くの人が話しかけてきます。「荷物を運びましょうか?」と話しかけてくる人がいますが、荷物は必ず自分で運びましょう。
チップ目的であればまだいいのですが、以前は荷物にピストルなどの銃弾を入れられる事件が頻繁に起こっていたそう。そのため、旅行者は荷物全体をビニールテープでグルグル巻きにしていたこともあったそうです。
現在は空港内のセキュリティレベルが向上し、そのようなことは起こらなくなってきていますが、海外では荷物から絶対に目を離さないように!
空港内の仮眠
空港内での仮眠はオススメしません。持ち物から目を話すのは安全ではありませんし、出発ロビーの椅子は金属製で硬いため、快適ではありません。また、エリアによっては、仮眠に対して高額の罰金が科されると書かれたサインボードがあるそうです。仮眠は我慢したほうがよさそうです。
空港内への立ち入り
4つのターミナル、いずれも24時間営業しています。しかし、航空券を所有している人しか空港内に立ち入ることができません。また、出発の3時間前にならないと、空港内に入れてもらえないという情報もあり、あまり早く到着しすぎると外で待たされる可能性もあります。帰国の際には、ニノイ・アキノ国際空港への到着時間にはご注意ください。
いかがでしたか?
たくさんご紹介しましたが、私が特にお伝えしたいことは、
①荷物からは絶対に目を離さない
②時間に余裕を持って行動する
上記2つです。
これさえ気を付けていれば、マニラ・ニノイ・アキノ国際空港を安全に利用できるはず!
皆さんのマニラの旅行・留学・お仕事が、安全で快適なものになりますように。
■Ninoy Aquino International Airport(略称:NAIA・ナイア)
https://www.manila-airport.net/
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