ベトナム式!?吹っかけられたら交渉開始
ベトナムで価格表示がないモノを購入する場合、値段が決められていないため交渉がつきものです。
特にホーチミンの観光スポットであるベンタイン市場では、最初に売り手側から吹っかけとも言える値段を提示されると思います。
但し、これは交渉開始の掛け声のようなものです。交渉による値引きを前提にして吹っかけてきているので、決して悪気があるわけではありません。
「値切り」の感覚を楽しむことが一番重要なポイントです。これを楽しいと思える方は、続きをお読みください。ぼったくりには決して遭いたくない!という方は、値段表示があるスーパーや百貨店などに行きましょう。
ベトナムぼったくり対策① 市場の価値を把握する
ベトナムに売られているモノの価格をある程度理解しておくと、値段交渉もラクになります。
例えば、
タバコ1箱⇒22.000ドン(約110円)
フラペチーノ(飲みモノ)⇒35.000ドン(約175円)
フォー(食べ物)⇒30.000ドン(約150円)
ガム(1箱)⇒30.000ドン(約150円)
ジーンズ⇒200.000ドン程度~(約1,000円)
靴⇒100.000ドン程度~(約500円)
といった感じです。
ちなみに筆者は、ガム1箱で60.000ドン(約300円)だよ、とぼったくられそうになった事があります。ですがその前に30,000ドンで買ったことがあったので、騙されませんでした。
このように、市場で購入したい品物の情報をガイドブックなどで見て、ある程度の値段がイメージできれば、そこまでぼったくられる心配はありません。
ベトナムぼったくり対策② いらないフリをする
観光地にある市場を歩いていると、必ずと言っていいほど「これを買わないか?」と声をかけられます。この時本当に欲しいものがあっても、欲しいと顔に出さないように気をつけてください。
まず最初に、ほんの少しだけ興味がある素振りを見せます。
すると向こうが勝手に、
「この財布、400.000ドンでどうだ」
などと言ってきます。
先述のとおり、これは交渉開始の掛け声で、値引きを前提にして吹っかけてきています。
無視し続けるか、首を横に振り続けていると……
「分かった、100.000ドンでいいぞ」
と言って、相手側が限界近くまで下げた値段を言ってきます。
ここからが本番。値段交渉のスタートです。
ベトナムぼったくり対策③ 錯覚で値段交渉を制す
ある程度下がってきたら、「このくらいなら買ってもいい」と思う値段を自分なりに定めましょう。
例えば、今回なら80.000ドンにしてみます。
そして今度はこっちから吹っかけてみましょう。
自分「20.000ドンなら買う」
店員「(呆れ顔)……100.000ドンならいいぞ」
しばらくやり取りし、
自分「しょうがないから、30.000ドンなら買う」
店員「それは無理だって!」
自分「わかった、55.000ドンならどうだ」
店員「いや、80.000ドン」
自分「分かった。70.000ドンね」
最終的に目標の80.000ドンからさらに安く、70.000ドンで購入できました。
このように、あらかじめ目標よりもかなり安い値段で交渉を開始し、最終的に目標値に持っていくという錯覚を、自分も使いこなすことが重要です。
ベトナムの商売人は、最初から売り手側は値引きしていると錯覚を起こさせて、安くしてあげてるんだからこれ以上安く出来ない…と自分たちで価格調整しているのです。
ここで騙されないで、むしろ自分も錯覚を使いこなして、安くお徳に買い物を楽しみましょう。